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特別な休日~其の3

大切な日々、後半です。

 

 ~6日目~


 俺が待ち合わせ場所で待っていると、今までのと少しずつデザインの違う白系ワンピースを着たセレンが小走りで俺の前に到着した。


「セツナ殿、お待たせしました。」

「大丈夫だ。待っていないから。」

「この服、可笑しくないでありますか?」

「とても、似合っているよ。」

「そうでありますか。」


 セレンは顔が赤くなりモジモジしているが、デートの時間が勿体から、少し力づくで連れ出した。


「時間が勿体ない。いくぞ。」

「はい、セツナ殿。」


 前の4人同様に時間が経つのは早く、もう少しで夕食前の時刻が近付いていた。


「セツナ殿、吾の想いと忠誠は生涯変わる事は無い。」

「ありがとう。さあ、帰ろう。」

「はいであります。」


 俺とセレンは屋敷到着して夕食を済ませて、風呂に入り自分の部屋で待っていると、ノックが入った。


「セレンです。」

「どうぞ。」


 セレンは、今までの中で1番入って来るのが遅かった。

 しかし、入ってからは覚悟が出来たのか、ネグリジェの格好で赤面しながら俺の隣りに座った。


「セツナ殿、あの時の魔法無しでの決闘では、その志しが嬉しかった。吾が意識し始めたのは、それが切っ掛けだったであります。」

「そうなのか?」

「だから、セツナ殿の未来の立場は関係無いのであります。」

「ありがとう、セレン。」

「……セツナ殿。」


 俺は部屋に遮音の魔法を掛けた。

 この日から、セレンは部下では無く大切な存在になった。


「セレン、愛しているよ。」

「セツナ殿、愛し続けます。」



 翌日、セレンは恥ずかしさの余り俺のベッドから出れ無かった為に掛け布団にくるみ、セレンの部屋に入り着替えさせて、セレンも希望のお姫様抱っこでリビングに連れて行き、質問責めでパニックになっているセレンを置いてきぼりにして、朝食を済ませて今日の待ち合わせ場所に向かった。




 ~7日目~


 俺は待っている間に、指輪をどうするか考えた。

 これから渡すのも変だから最後に渡す事を決めた頃に、やっぱり少しずつデザインが違う白系ワンピースを着たミヤが、落ち着かない感じで近付いて俺の前に到着した。


「セツナはん、待たせたかや?」

「いや、全然だよ。」

「アチシには似合わないと思うがどうかの?」

「ミヤに似合っているよ。」

「そうかや。」


 俺は笑顔になったミヤと手を繋いで、都市を歩きデートを楽しんだ。


「時間が経つのは早いの。」

「そうだな。もう、夕陽が傾き始めている。」

「セツナはん、アチシをギュッと抱き締めてくれんかの?」

「いいよ。」


 俺はミヤを大切に包みながら少しずつ抱き締めた。


「セツナはん、ありがとう。」

「屋敷に帰ろうか。」


 俺とミヤは屋敷に帰り、夕食を済ませて、風呂に入り自分の部屋で待っていると、ノックが入った。


「セツナはん、アチシや。」

「どうぞ。」


 ミヤもセレン程では無いが入って来るのが遅かった。

 でも、意を決したかの様な感じで小さい声で「女は度胸」が聞こえると、ネグリジェのミヤが俺の隣りに座ってきた。


「アチシは5女で親の愛情に余り恵まれんかった。だから、情よりも誠意で接するセレンと組んでいた。」

「そうなんだな。」

「セツナはんには、その分を注いで欲しい。出来るかや?」

「出来るよ。だから、ミヤ、おいで。」

「セツナはん。」


 俺の部屋に遮音の魔法を掛けた。

 ミヤは俺と愛情を渡し合った。


「ミヤ、愛しているよ。」

「アチシも。」


 ミヤは今までの反動か凄い甘えてきた。

 正気に帰ったミヤはかなり赤面していたが、俺にお願いしてミヤの部屋に運び着替え終わったミヤを希望したお姫様抱っこでリビングに連れて行った。ミヤもリン達の質問責めを受けているのを見ながら朝食を済ませて今日の待ち合わせ場所に向かった。




 ~8日目~


 待ち合わせ場所で待っていると、デザイン違いの白系ワンピースを着たレイカが俺の前に到着した。


「セツナさ、待ったか?」

「大丈夫だよ。待ってない。」

「それなら良いんだ。どう?」


 レイカは着ているワンピースをたなびかせながら、クルッと回ってみた。


「とても可愛いよ。」

「ありがとう。」

「レイカ、デートを始めよう。」


 レイカはこういう都市は初めての為に、色々と回ってはしゃいでいた。

 そうして、夕食前になり帰る時間が迫っていた。


「なあ、レイカ。」

「セツナさ、何だ?」

「リン達に比べればかなり俺と居る時間が短いのに、どうして俺と共に居る事を選んだ?」

「アタイは決めていたんだ。村の外から来る誰かが、想像を越えた強い男なら、その人について行こうと。」

「俺で良いのか?」

「ああ。セツナさが良い。でも、まさかアタイ以外の嫁がアタイの後も入れて7人になるとは思わなかったがな。」

「俺で良いんだな?」

「アタイも女だ。二言は無い!」

「ソレは男のセリフだよ。」

「細かい所は気にしない。セツナさ、帰ろう。」



 俺とレイカは屋敷に帰り、夕食を済ませて風呂に入り自分の部屋で待っていると、ノックが入った。


「セツナさ、アタイだ。」

「どうぞ。」


 レイカは返事を返すと同時に部屋に入り、ネグリジェの格好で俺の隣りに座った。


「セツナさ、さあ番になろう。」

「えらくさっぱりだな。」

「村での決め事はこんなもんだ。互いが認めたら、その後は即行動ってな。」

「その割には震えているぞ?」

「アタイだって、初めてだ。」

「分かっているよ。おいで、レイカ。」


 俺は部屋に遮音の魔法を掛けた。

 この日、レイカが大人になった。


「レイカ、愛しているよ。」

「セツナさ、アタイもだ。」



 レイカは朝起きると俺を抱き締めながら「セツナさ、待っててくれ。」と言い残して自力で自分の部屋に行き、着替えて来たレイカは、やっぱりお姫様抱っこを希望した。


 俺はレイカをお姫様抱っこでリビングに連れて行き、レイカは堂々とリン達の質問責めを受けていた。

 俺はそんなレイカを見ながら朝食を済ませて今日の待ち合わせ場所に向かった。




 ~9日目~


 待ち合わせ場所で待っていると、予想通りのデザイン違いの白系ワンピースを着たイリスが、俺の前に到着した。


「待たせたかしら?」

「問題無いよ。」

「そう。なら良いわ。何か言うべき言葉が有るんじゃないかしら?」

「イリス、綺麗で似合っているよ。」

「ありがとう。」

「デートに行こうか?」

「ええ、行きましょう。」


 イリスは最初こそ、気分が乗って無い様に降るまっていたけど、直ぐに「つまんない」という仮面を取り、俺とのデートを楽しんでいた。

 時間は過ぎ、夕食前の時刻。


「ボク、凄い楽しかったよ。セツナは?」

「俺もイリスのデートは楽しかったよ。」

「それは良かった。」

「イリス、聞いて良いか?」

「何を?」

「以前に共にいた冒険者は誰だ?」

「ボクの兄2人と姉だよ。」

「辛い事を聞いてしまったな。すまない。」

「構わないよ。セツナは仇を取ってくれたんだから良いんだ。」

「分かった。」

「屋敷に帰ろう。」



 俺とイリスは屋敷に帰り、夕食を済ませて風呂に入り、俺の部屋で待っていると、ノックが入った。


「セツナ、ボクだよ。」

「どうぞ。」


 イリスは返事を返すと、普通のタイミングで入って来た。

 やっぱりネグリジェの格好で、俺の隣りに座ってきた。


「イリスは故郷に帰りたいか?」

「帰りたいよ。でも、直ぐじゃあ無くて良いんだ。」

「何故?」

「セツナが居るから。」

「此処に来たという意味は分かっているよな?」

「分かっているよ。でも、ボクにはもう故郷とセツナ達しか無いんだ。だから、ボクは自分の心や想いに従う。」

「出逢いからの時間は短いのに?」

「時間は関係無いよ。翼人族は気づいてからが早いんだ。」

「もう一度聞きたい。俺で良いのか?」

「ボクはセツナがいい。」


 俺は部屋に遮音の魔法を掛けた。

 イリスの孤独は今夜消えた。


「イリス、愛しているよ。」

「ボクも愛しているよ。」


 次の朝、イリスは何も無かったかの様に起き上がり、自分の部屋に着替えに向かい、お姫様抱っこは要らないのかな? って思っていると、着替えたイリスが入って来て、「ん。」とお姫様抱っこを無言で請求してきた。

 その仕草が可愛くて、笑顔でお姫様抱っこをしてリビングに到着した。


 何時も通りの質問責めを受けていたイリスを見ながら、朝食を終えた後、リン達に呼び掛けた。


「リン達、聞いて欲しい。」

「どうしました、セツナ様?」

「リン達に渡したい物が有るんだ。」


 俺は意味も分からず不思議がるリン達を見ながら、指輪を用意した。




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