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特別な休日~其の2

セツナ、覚悟を決める。

 

 ~3日目~


 俺は待ち合わせ場所で待っていると、リーナが俺に向かって歩いて来た。

 リーナの今日の格好はシャオと同じ様な細かい所は違うが白系のワンピースだった。


「セツナ君、待たせたかしら?」

「いや、全然。リーナ、今日は1段と綺麗だよ。」

「セツナ君、ありがとう。」

「さあ、リーナ行こうか。」

「ええ、行きましょう。」


 俺とリーナは、都市のあちこちを周りデートを楽しんだ。

 楽しかった時間は直ぐに通り過ぎて、夕食の時間に迫っていた。


「セツナ君。楽しい時間って時間が経つのが早いわね。」

「そうだな。」

「セツナ君。私だって一目惚れなのよ。」

「そうだったのか?」

「そうよ。でないと、幾ら何でも出会って次の日に王家の私が何処の誰かも判らない人を自分の誕生会に誘わないわよ。」

「それはそうだな。」

「たがら両親の許可は得ているから、私に恥をかかせないでよ。」


 そう言ったきり、リーナは黙り込み、屋敷に帰った。

 リン達はリーナの態度など、気にせずに夕食を済ませ、各々の部屋に帰った。


 俺は風呂を済ませて待っているとノックが入った。


「リーナよ。」

「どうぞ。」


 やはり、リーナも直ぐに部屋に入らなかったが、少し経つと入って来た。

 そして、リーナも俺の隣りに座った。


「待たせたかしら?」

「いいや。」

「この格好、変じゃないわよね?」

「全然。魅力的な格好だよ。」

「初めて会った時の事を覚えている?」

「覚えているよ。」

「今だから言えるけど、セツナのあの言葉使いはチグハグだったわよ。」

「やっぱりか! 自己流だから不安だったからなぁ。」

「自覚有ったんだ。」

「当たり前だろ? しかも、一緒に居るのが『アリア』さんだぞ!」

「そうね。確かにあの言葉使いをアリアの前で披露するのはキツいわね。」

「分かってくれたか。」

「ええ、分かったわ。それでね、私の想いはあの頃からなのよ。大切にしていたのよ。」

「リーナ、ありがとう。」

「だから、大事に扱ってよ。」

「分かった。」


 俺はシャオの時と同じく遮音の魔法を掛けた。

 こうして、俺とリーナは1つになった。


「リーナ、愛しているよ。」

「私もよ。」



 翌日は、シャオのお姫様抱っこが羨ましかったのか、リーナもお姫様抱っこを希望した。

 リビングにお姫様抱っこで到着したリーナは昨日のシャオ同様に質問責めに会っていた。



 ~4日目~


 俺は今日のデートの待ち合わせ場所に向かった。

 待っていると、リンがまた少し違うデザインの白系ワンピースで、俺の前に立つ。


「セツナ様、お待たせしました。」

「リン。今日くらいは『様』付けは要らないと思うぞ。」

「いいえ。これは私の矜持で有り覚悟です。」

「分かったよ。リン、今日の格好はとても似合っているよ。」

「……!? セツナ様、ありがとうございます。」

「時間が勿体ない。行こう。」

「はい。」


 シャオやリーナの時と同様に時間が経つのは早く、もう直ぐ夕食の時間が迫っていた。


「今思えば、あの時の出逢いは運命だと思っています。」

「そうだな。見事に俺の前で倒れたもんな。」

「そんな所は忘れて下さい。」

「そういう訳にはいかないな。リンと出逢った時の思い出なのだから。」

「……セツナ様。帰りましょう。」

「そうだな。」



 俺とリンは屋敷に到着して夕食を済ませて、風呂に入り自分の部屋で待っているとノックが入った。


「リンです。」

「どうぞ。」

「失礼します。」


 リンはシャオやリーナと違い、直ぐに入って来た。

 リンも俺の隣りに座ってきた。


「この格好は不愉快に思われませんか?」

「大丈夫だよ。」

「あの時は拒絶されましたが、何故ですか?」

「帰り道での、あの赤面キスを続けられたら無視は難しいよ。

 そこにあのデートのお誘いだからな。」

「そうだったのですね。」

「だから、想いを受け止めて覚悟を決めた。」

「はい。セツナ様から、濃厚な雄の匂いがします。」

「リン。」

「セツナ様、お慕いします。」


 俺は部屋に遮音の魔法を掛けた。

 こうして、リンの想いを受け止め、リンと影が重なった。


「リン、愛しているよ。」

「セツナ様、愛しています。」


 次の朝。

 俺は疲れていた。理由は、リンは夜も強かった。

 そして、リンもまた、お姫様抱っこを希望した。

 リビングにリンをお姫様抱っこのままで向かい、朝食を済ませた。

 リンもシャオ達から質問責めに会っていた。

 俺は、移動してデートの待ち合わせの場所に到着した。



 ~5日目~


 待ち合わせ場所で待っていると、やはり、少しずつデザインの違う白系ワンピースを着たランが歩いて来た。


「セツナ、待たせたかー?」

「全然。ラン、何時もと違って綺麗な格好だな。」

「ランは普段はこういうの着ないから似合わないかなー?」

「そうでもないぞ。前の3人に負けてないぞ。」

「そっかー。セツナに誉められたー。」


 ランの頭を撫で廻していたが、今日がデートを思い出した。


「せっかくのデートだ。行こうか。」

「はいなのだー。」


 前の3人と同様で時間は早く過ぎて夕食前の時刻になっていた。

 都市外の草原で、俺は胡座をかいて座り、その上にランが座って俺に身体を寄せている。


「ランは、リンが居てくれたから寂しく無かった。」

「そうか。」

「孤児院の婆ちゃんや家族が居たから辛く無かった。」

「そうか。」

「だから、ランはリンと同じ想いを持てて嬉しい。」

「そうだな。でも、これからはリンだけでは無くてシャオやリーナ達が居る。ランは独りぼっちにはならないよ。」

「セツナ、ありがとう。屋敷に帰るのだー。」


 俺とランは屋敷に到着して夕食を済ませて、風呂に入り自分の部屋で待っていると、ノックが入った。


「ランです。」

「どうぞ。」


 ランも前の3人と同様でネグリジェで訪れて、俺の隣りに座った。


「ラン、何時もと言葉使いが違うぞ?」

「それは、幾ら何でもこの大切な時間に普段の気の抜けた言葉使いは使えないわ。」

「そうだな。」

「セツナ、私相手に言葉の準備は要らないわ。番になりましょう。」

「分かった。ラン、おいで。」

「セツナ、愛しています。」

「ラン、俺も愛している。」


 俺は部屋に遮音の魔法を掛けた。

 今日から、ランは俺の番の大切な1人になった。


「ラン、愛しているよ。」

「セツナ、ランもです。」


 翌日の朝を迎えてランを起こす。


「ラン、起きろ。もう直ぐに朝食の時間だぞ。」

「まだ眠いのだー。」

「言葉使いが戻っている!」

「アレは、夜仕様なのだー。」

「分かった。ランもお姫様抱っこが希望か?」

「そうなのだー。」


 お姫様抱っこしたランをリビングに連れて行き、ランも質問責めに会っていた。

 俺は朝食を済ませて今日の待ち合わせ場所に向かった。




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