特別な休日~其の1
周りの知人に言われまして、悩んだ末、この作品はこのまま続けます。
応援して下さる方々、申し訳ありませんでした。
これからも続けたいと思いますので、今後も応援宜しくお願い致します。
リメイクの方は、違う新たな作品として出したいと考えています。
気長にお待ち下さい。
記念すべき第100話をお楽しみ下さい。
この10日間の休日は俺達に取って特別な日々になっていた。
~初日~
自由行動にしたのだけど、何故かリン達全員が俺の部屋に来て、俺は自分の部屋から追い出されて都市の散策をする羽目になった。
リン達が言うには、自分達の今後の話し合いをするらしい。
それなら、何故に俺は駄目なんだと聞いたが、駄目の一言。
内心かなり、落ち込んでいたので言われるままに散策中な訳だ。
リンに夕食前ぐらい迄で帰宅を禁止されているから、何処行こうかと悩み中だ。
本当にリン達は何を話し合いをしているんだろうか?
傷心中の俺が都市を散策していると、宝飾品を売っている店の前にいくと、貼り紙が有った。
『10種類の宝石や鉱石を使った10個の指輪を作りました。』
普通はこんな事をしない店だけど、宣伝しているという事は自信作なんだろうか?
好奇心に引かれ入ってみた。
「いっらしゃいませ。」
「表の貼り紙を見たんだけど。」
「はい。当店の過去最高の自信作です。是非、御覧になって下さいませ。」
「へぇ。そこまで言える商品なんだ。」
「はい。これがその『10個の指輪』です。」
それは、本当に言うだけは有る素晴らしい指輪だった。
俺は見続けている内に、何かの記念日では無いけど、リン達にあげたくなった。
「すみません。」
「はーい。どれか御1つを記念に買われますか? かなりの高額商品では有りますが、決して損はさせない作品と自負しております。どれを購入されますか?」
「全部下さい。」
「………………………………!?」
「どうしました?」
「お客様。申し訳ありません。もう一度、仰って頂けますか?」
「たがら、全部下さい。」
「……全部ですか?」
「はい。全部です。おいくらですか?」
「10個の指輪を全部ですと、『白金貨9枚』ですが?」
「良かった。手持ちで足りたよ。はい。白金貨9枚。」
「お客様、申し訳ありませんが確認をしても宜しいでしょうか?」
「ええ、構いませんよ。」
「ありがとうございます。」
「しっかり確かめて下さい。」
「……9枚目。確かに全ての白金貨は本物でした。お客様へのご無礼をお許し下さい。そして、お買い上げありがとうございました。」
「それは良かった。」
「ではお客様、これがそれぞれの指輪を入れる小箱でございます。小箱に入れる所をお客様もご確認下さい。」
「……10箱目、確かに。」
「10個の指輪を全てお買い上げするお客様が居られるとは思いませんでした。是非、宝飾品で何か有りましたら、当店をご利用下さい。」
俺は、決して安く無い買い物をしたが、リン達の喜ぶ顔を想い浮かべて、地に足が着いていなかったが、気がつけば夕食前の時間になっていたので、屋敷に帰る事にした。
屋敷に帰ると、リン達に出迎えられた。
「セツナ様、大切なお話が御座います。夕食後の時間を頂けますか?」
「それは構わないけど、どんなお話?」
「それは、今ここで申せません。」
「分かった。夕食後だね。」
「はい。」
リン達はかなり緊張した様子だった。
どんな大切な内容なのかは気になったが、とりあえず夕食を楽しく過ごした。
指輪は、リン達の話の後で良いかな?
俺達は、誰も居なくなったリビングでリン達のお話が始まった。
「セツナ様。明日から順番に私達と1人ずつの1日デートをして欲しいのです。」
「1日デート?」
「はい。この件に関しては、レイカやイリスにも確認と了解を得ています。まだ時期が早いと思いましたが本人達に聞いた所、『実は……。』という事が分かり、セツナ様には事後承諾になりましたがこの運びになりました。セツナ様。どうか承諾をお願い致します。」
「分かった。明日からだね。初日は誰だい?」
「初日は、シャオです。」
「シャオだね。明日はどう出る? 屋敷から一緒? それとも、別々に出て、時間を決めて何処かで待ち合わせ?」
「待ち合わせでお願い致します。」
「分かった。」
俺はリン達の余りにも真剣な眼差しに茶化す事が出来ずに素で受けてしまった。
まあ、受けた以上はきちんとしようと思った。
~2日目~
正式なというと変な感じだが、まともな手順を踏んだデートをするのは、初めてだな。
待ち合わせ場所で待っていると、普段は絶対着ないタイプの服をシャオは着て此方に向かって歩いて来ている。
足首迄で隠れる白系ワンピースは、普段着ないのだが、シャオにとても似合っていた。
「セツナ、待たせたのじゃ。」
「そんなに待ってないよ。」
「そうかの?」
「そうだよ。久しぶりのシャオとのデートだ。楽しもう。」
「ああ。楽しむのじゃ。」
「ちょっと遅くなったけど、そのワンピース、似合っているよ。」
「嬉しいのじゃ。」
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、俺とシャオはデートの締めとして風魔法で上空に飛び、沈み始めた夕陽を見ていた。
「綺麗な夕陽なのじゃ。」
「そうだな。シャオとの久しぶりのデートは楽しかったよ。」
「妾もじゃ。さて、そろそろ帰らないと怒られるのじゃ。」
「じゃあ。このまま空から帰るか。」
「賛成なのじゃ。」
俺とシャオはこのまま空から屋敷に帰った。
勿論、騒ぎにならない様に魔法の「隠蔽」を使ってバレない様にした。
夕食は普通に終わり、俺が部屋に戻ろうとした時、リーナが話し掛けた。
「明日は私だから。」
「分かった。」
俺は風呂に入り、寛いでいると、ノックが入った。
「セツナ、妾じゃ。」
「シャオか。どうぞ。」
俺は返事を返したがシャオが入って来ないから不思議に思っていると、シャオが入って来た。
「!?」
俺は驚いた。シャオはネグリジェだけで入って来たのだ!?
入って来たシャオは、俺の隣りに座って話し掛けてきた。
「シャオ、そんな格好で何故来たんだ?」
「セツナよ、妾達は15歳を過ぎており、世間では大人扱いじゃ。」
「そうだな。」
「じゃからじゃな………………」
「そうだな。思い返してみれば、都市ミズナヤに帰る道中のリン達のスキンシップが妙に多かったな。
それに、赤面しながら朝の挨拶に頬とは言えキスをしていたな。俺もかなり恥ずかしかったが。」
「そうじゃな。」
「俺としては、もっと時間を掛けてしっかりとしたモノにしたかったんだが、リン達は行動に移す迄の想いが有ったのか。」
「そうじゃ。」
「俺で良いのか?」
「セツナだからじゃ。」
「リン達が話していたのは?」
「そういう事じゃ。」
「分かった。おいで、シャオ。」
「優しくして欲しいのじゃ……。」
「分かっているよ。」
俺は部屋に遮音の魔法を掛けた。
こうして、俺とシャオは幼馴染みを辞め、お互いが大切な存在になった。
翌朝、外見は人族の15歳に見えても、龍族としてはまだ幼い為にかなり無理が有った様でまだ寝ているが、そろそろ朝食の時間が来ている為にシャオを起こす。
「シャオ、朝食の時間だよ。そろそろ起きような。」
「セツナ。恥ずかしいのじゃ。」
「気持ちは分かるが、朝食に行かないともっと恥ずかしいぞ。」
「分かったのじゃ。しかし、セツナ。」
「何?」
「上手く動けないのじゃ。妾の部屋に運んで欲しいのじゃ。」
「了~解。」
こうして、俺はシャオを部屋に運んで着替えを待って、そのまま、シャオをお姫様抱っこでリビングに連れて行った。
その途中で、シャオが耳元で囁いた。
「これで、セツナは1つの枷が外れて自由になったのじゃ。」
「どういう意味だ?」
「いずれ分かるのじゃ。」
「そうかい。」
「セツナ。愛しているのじゃ。」
「俺も愛している。」
リビングに到着した俺とシャオを見たリン達は、暖かい眼差しで迎えた。
シャオとリン達は、朝食後にそのままリビングで色々話していた。
俺は聞かない様にしながら、今日のデートの相手であるリーナの為に部屋に戻り、準備を済まして今日の待ち合わせ場所に向かう。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




