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4話

ちょっと遅れました!


もぐもぐ・・・・相当お腹が空いていたのか夢中で魚を食べていた。最後に水を飲み干して食事を終えた。

「ごちそうさま。ありがとう、助かったよ!」

 なんか焼き魚を食べていた姿にしろ、上品な雰囲気がにじみ出ている。食事も終わった事だし気になる事を聞いてみることにしよう。

「困ったときはお互い様だよ。それよりもなんで海に流されていたんだ?」


 しばしの沈黙の後、観念したのかぽつぽつと話しだす女性。その話はとんでもない内容だった。

「海に流されていた理由・・・・正直私もあんまりわかってないのだ・・・たしかに私は一度殺されたはずなんだ、だけど気付いたらよくわからない部屋にいて、その次に気付いたら海の上を漂っていたという訳でな」


 う~んと、悩みながら話す内容を僕は驚きながら聞いていた、この女性は殺されて、どこぞの部屋を経由してここまで来たのだという。

 おそらくよくわからない部屋というのは女神の所だろう。それでそこの女神と話をしてスキルや何かをもらってこの場所へとやってきたってところか・・・


「そのよくわからない部屋には女神とか名乗る女性がいなかった?」

「あぁそうだ、よく知ってるな?」

「やっぱりか・・・ならその時に色々話したりとかスキルもらったりとかしなかった?」

「いや、そういったものは何ももらっていないぞ。強いて言うなら記憶とかそのままに違う世界へ~みたいなことを言われた気がするな。私が殺される前にやってきた行動を評価してとかなんとか・・・」

 どういうことかよくわからないが、この女性はあきらかに女神経由でこの世界へと送られてきたという事だ。なんの意図があってこんな辺鄙(へんぴ)なところに送り込んだのだろうか・・・


「だんだん思い出してきた、その女神に転生するかそのまま違う世界に行くかで色々話をしていて・・・そうだ!話の途中で急に飛ばされたんだった!それで私がどっちにするか選ぶ間もなく違う世界へと来てしまったという事か・・・・」

話を聞かない女神ってことは確定だな。僕の時も全部勝手に決められたし・・・

 だけど、そもそも前世で何があって殺されることになったのだろう。この女性は相当な悪女なのだろうか?もしくは痴情のもつれてきななにかかな?


「失礼な事考えてない?」

「いえいえ滅相もございません。ただまだお互い名前も知らないなぁと思っただけですよ・・・僕はカズヤっていうんだ」

 おっと危ない顔に出ていたのか、気を付けないと・・・動揺してちょっと敬語になっちまった。

 だが上手く話をそらせたみたいで、あちらさんも応じてくれるみたいだ。


「そうだったわね。わたしはエヴァンジェリン、エヴァと呼んでくれ」

 彼女の名前はエヴァンジェリンというらしい。

 ここからがある意味本題かもしれない、彼女がなぜ殺されたのか・・・そしてこれからどうしていくつもりなのかを聞かなければならない。まぁならないって事はないのだが・・・


「どうして・・殺されることになったんだ?」

 僕は、上手く言葉を選べなかったから直球で聞いた!

「ふふっ・・」

 流石に直球で聞かれるとは思っていなかったのだろう、軽く笑われた。

「いや、悪い・・まさかそこまでストレートに聞いてくるとは思わなくてな。まぁ隠す事でもないし私が殺される前の事を話そうか・・・」

 こうしてぽつりぽつりと話すエヴァだった。のだが、初っ端から驚くような1言を発しだす!

「私は、前の世界で・・・魔王だったんだ」


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