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3話

新キャラ登場!

 ここの生活を初めて1週間がたった。

 それだけの間この生活をしていると、様々な事ができるようになってきた。

 作物を作るための小さい畑を作り、柵で囲んだ。木を切って回収を繰り返してるうちに、気付いたらアイテム欄に茶色い種が手に入っていたから、それを育てている最中だ。何ができるか楽しみなのだ。


 他にはクモの糸が手に入ったから、木製の釣竿を作り日中は釣りをして魚を取ったりしてまったりしている。釣りをしていると意外とのんびりとできて落ち着くことができるんだぜ。

 今の主な食料は魚と木の実なんだ。魚は焼き魚にして食べ、木の実はそのまま食べることになる。


「だが、そんなことはどうでもいいのだ!今一番の問題は水だ!木の鍋を作り、その中に水を汲み、鍋が燃えないように火であぶってるんだけど・・・効率が悪い!せめて鉄が欲しいよ」

 気を抜くと鍋に火が移るため、この1週間でどれだけの鍋が炭となったかわからないほどだ。やはり鍋は鉄製じゃないと辛い・・・・

 鉄がないわけではない。おそらく洞窟に行けば掘りだせるかもしれないが、まだそこまでする勇気が出ないだけで木製の道具は作ってあるのだ。

 ピッケルにスコップ等々・・・


「まぁまだいいよな・・・お、釣れた釣れた!今日の食料ゲットだぜ!」

 ぽちゃんっ!

問題を先送りにして釣りを楽しんでいるのだった。


魚を釣り始めていくらか時が過ぎたころ、向かいの海からどんぶらこ~どんぶらこ~と何かが流れて来る。

「?なんだろ、あれ・・・このまま流れてくると岸辺に漂着するな、よし!」

 釣竿や釣った魚をスキルを使い収納していく。

このクラフトマスターというスキルを使っていてわかった事だが、この本は片手に出しておかないと使用することができない。だが、収納した物に対して時間を止めておくか進めるか選ぶこともできる。これによって魚などの生ものが腐るのを防げるというわけだ。


 漂流したものに近づいていくと、その全容がだんだんと明らかになってくる。

「これは想像以上に予想外なものが流れ着いたなぁ・・・・」

 物だと思っていた漂流物は、人間だったのだ。

「とりあえず生きてるか調べてみようか・・・」

 その人間に近づき心音を調べ、息をしているか確認する。

「うん、かすかにだけど息もしてるし死んではないみたいだ」

 

 気を失ってるこの女性。綺麗な金色の髪の美しい女性だ。何があってどうして流されていたのだろうか・・・

 この場に放置しておくわけにもいかず、家に連れて帰り木造のベッドに寝かしておく事にしたのだった。


その夜、外で薪を燃やし暖を取りながら魚を焼いている。

 すると家の中から物音が聞こえてきた。静かだから物音がよく聞こえるのだ。

「さっきの女性が起きたかな、そのうち外に出てくるでしょ」

 僕は気にせずに火を絶やさないように薪をくべ、魚を焼き続ける。

 魚をただ焼くのも割と難しい、ボーっとしていると焦げてしまうのだ。焦げないように良い感じに焼かねばならず、焦げると食べれたものではなくなってしまう・・・その匙加減が難しい、上手く焼けた魚は美味しく食べることができるためどうしても真剣になってしまう。


「美味い食べ物は生きていくには大切なんだ、それに焦げすぎた物を食べてると体に悪影響を及ぼすから気をつけないといけないんだよ・・・そろそろいいかな」

 本を取り出し焼き魚に鑑定を使う。鑑定を使う時も本を取り出しておかないと使えないのは不便なところだ。鑑定でちょうどいい焼き具合か確認してみる。

「・・・うんいい具合だ、鑑定に頼らなくても焼き魚は作れそうだね」

 鑑定に頼りすぎるのもよくないし、自分の感覚を育てていこうと思ってるわけだ。


 すると後ろから声をかけられた・・・・

「あ・・・あの・・・・」

 振り向くと、そこには昼間に拾った綺麗な女性が立っていた。

「あ~「ぐぅ~~~・・」ははは、とりあえず魚食べる?」

 お腹の音が鳴り赤面して俯いた女性に対し、俺はできるだけ笑顔で魚を勧めたのだった。



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