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2話

「ん・・ん~・・・・ここはどこだろう?・・・ん?」

 目が覚めたそこは、木々の生い茂った自然だった。

 僕が倒れていた場所に紙が落ちている。

「手紙、ちょっとみてみるか」

 手紙を開けてみると、そこには女神よりって書いてあった。内容は・・・・


スキルと他いくつかの説明してないなぁって思ったから手紙で簡単に説明するね!

 君のスキルはクラフトマスターってスキルだよ!そのスキルは、素材を消費して物を作るスキルなんだ。やり方は簡単!片手でスキルを使いたいと思えば本が出てくるはずだからやってみて!


「説明のし忘れかよ!まぁ僕が選んだスキルじゃないしな、えっと使いたいと思えばいいんだよな」

 そうすると左手に本が出現した!

「ホントにでたな・・・ここからはどうするんだろ?」


 その中に物を無制限に保存しておく事ができるから有効に役立ててね!

 やり方は簡単、本を持っていない方の手で対象に触ると手に入れることができるんだ。けど1つだけ注意点、木とか鉱石とかはちゃんと切り倒したり、掘ったりしないと手に入らないからね!

 保存すると本の中に、今作れるものと素材の残りが表示されるんだ。そこから選択すると物を作る事ができるようになってるよ!

 

「物作りのスキルって事ね、けど今は何も表示されないから素材なしってことかぁ」


 物に対して鑑定も使えるから、初めての物を見つけた時は鑑定して調べるのがいいよ!特に食べ物に関しては毒があるかもしれないから気を付けてね~。

 この手紙を最後まで見てくれた君にプレゼント!これで頑張って過ごしていってね、それじゃぁ~ね~!


 そこで手紙が光り輝いていく!

 光が収まった後、そこには木の斧があった・・・1本だけ。

「・・・・・なにもないよりはマシだと思うしかないな。一度これを本の中に入れてみるか・・・お?本に吸い込まれていった!」

 本の中には木の斧1本と表示されている。そしてそれをタッチすると木の斧が再び現れた。

「なるほどなるほど、ある程度場所も指定できるから便利だな。よし!他に人がいないか少し周りを見て回ろう!」

 木を切ったりする前に、俺はここらへんを探索することにした。


「誰もいない・・・動物はいてる、海もある。暮らせないこともなさそうなんだけど、人っ子1人いねぇ!」

 そう、ここは誰もいないいわゆる無人島というやつなのかもしれない

 なにを思って記憶を失う前のカズヤはこんな人のいない場所を選んだのだろうか・・・


「けど愚痴ってても仕方ないか、まずは寝床を作ろう」

 木斧を取り出し、木を切っていく。

 だが、それは思ったよりも重労働だった。

「ゲームとかだとこういうのって簡単なのに、いざ自分でやるとなったら思った以上にしんどいなコレ!1本切り倒すのに何回も切りつけなきゃならないもんな!」

 ようやく1本切り倒し、それを本の中にしまい込んだ。

「この調子で木を切り倒していくしかないよな!」

 カズヤはひたすら無心で木を切り倒しては本に入れ、を繰り返し大量の木材を手に入れていた。

 

 一息ついたときに本を見ると、木材以外にも葉っぱや木の実や苗木等、他の物も大量に入っていた。

「葉っぱは即乾燥させることができて、それを燃料に出来るのか。・・・そもそもどうやって火を起こすんだ?まさか摩擦で燃やすってやつか・・・」

 木の板と丸い棒を作りだしてみた。

 木の板の上に乾燥させた葉っぱ(燃料)を乗せ、棒で思い切りこすってみると・・・葉っぱが少しずつ燃え出し、次第に棒で摩擦せずとも火が燃えるようになったのだった。


「おぉ~意外と簡単に火がつくもんだな。次は家だよな・・・」

 作れるものを見ていると、今作れるものは小さい小屋。小屋と言ったら聞こえはいいかもしれないが、実際はただの豆腐ハウスでしかなかった。

「それでも雨風しのげるならこれでいいよな。海から近い所に建てよう!」

海に近い丘の上に自分の家を建て、その中に木で作る事の出来るテーブルや棚などを作り配置していった。


 そして木の実を食べながら考えに耽っていた。

「とりあえずはこの島である程度の設備を充実させないといけないよな。生きるために食料の確保が最優先事項にしよう!毎食木の実は味気ないわ・・・充実したら洞窟の中も見に行かないとな」 

 そのために何が必要かを考えていると、だんだんと意識が遠くなっていき・・・そのままカズヤの意識はまどろみのなかへと落ちていった・・・


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