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フラグなんていらない

年月は進み、私は育った。

それはもう立派に育った。

170cmの高身長に。

ドレスを作る際に身長を測った時、お母様が唖然としていたのを思い出して思わず笑ってしまう。


前世の記憶を手繰り寄せ、ゲームの設定を思い出す。

セレナは乙女ゲームの中では珍しい前線で剣を振るう戦うヒロインだった。

高身長で可愛いというよりは綺麗でかっこいい、そんなヒロインだった。

そんなセレナはお決まりの悪役令嬢の意地悪にもめげたりもせず、学園生活と魔王退治に明け暮れるのだ。

最後は魔王と組んだ悪役令嬢をもろともに倒し、セレナはその時一番好感度の高かった男性と結ばれる。そこで思わず身震いする。男性を嫌悪しているわけではないが、恋愛対象となると話は別になる。

今まではストーリーの外の世界だった。

けれど、16才の誕生日の翌日から物語は始まってしまう。


自分を落ち着けるため、肩を撫でる。

「大丈夫、大丈夫……」


「ふ、フラグなんてバッキバキにしてやるんだから!」


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