第五十二話 武闘大会の予選で検証 その四
「ふむ……こんなところか」
あれから予選テストの検証は順調に進み、後は結果発表を待つだけとなった。
点数的にはおそらく全て最高の数値を叩き出しているので、最初の試験会場でスタッフに聞いた話が本当なら、これで予選への参加は確定となっているはずだが……二番目の試験を受けている時にスタッフが言っていた事が気になる。
最初のテストが『攻撃』の試験ということで、測定機への攻撃にどれだけ魔力を乗せられるかを測るものだったのに対し、二番目のテストは『防御』の試験ということで、どれだけの魔力が乗せられた攻撃を受け止められるかというものを測るだった。
もちろんその測定する内容が明かされていた訳ではなく、最初のテストと同じように検証の結果から確証を得たことではあるが、これは事前に予測していたこと……。
予選参加者が最初のテストを通過してくる者たちだということは、大会で戦う相手は全員魔力を乗せた攻撃を放ってくるということだ……その攻撃にどれだけ耐えられるかという試験をするのは当然だろう。
測定内容に関しては全く反論はないし、むしろ魔力を使って発動させている戦闘スキルのレベルをそのような方法で測ろうとは素晴らしい発想だと感心する……だが、あの測定方法は誰がどうやって考えたものなのだろうか……二番目の測定会場は、どうみてもバッティングセンターだった……。
いや、実際には飛んでくる魔力のこもったボールを、打ち返すのではなく、盾で防いだり剣代わりの棒で受け流したりする試験のようなので、バッティングする会場ではないようなのだが、防いだボールが弾かれて飛んでいく光景があちこちで見られるので、やはりそれは元の世界で見覚えのある風景と重なってしまう。
盾で防ぐという行為を想像するとき、多くの人は攻撃の来る方向に盾を構えてその衝撃に耐えるというイメージをすると思うのだが、そんな動作をしたら自分が盾から伝わる振動をもろにくらうだけなので、実際は相手の攻撃タイミングや角度に合わせてバッシュをすることで相手にその衝撃を跳ね返したり、武器の軌道をそらしたりもする。
もちろん、最初の会場と同様に用意されていた防ぐ道具の中から、盾ではなく、剣代わりの棒を選んだ人の中にも、受け流すのではなく弾き返す……いや、打ち返している人もいるので……まぁ、そういう光景に見えてしまうのは仕方のないことだろう。
最初の計測器がパンチングマシンだったのは、攻撃を測定する魔道具として自分もそれ以外の形が特に思い浮かばないのでそこまで違和感は無かったが……二番目の測定器はもっとこの世界にあった形の魔道具にならなかったのだろうか……。
そんなことを考えながら挑んだその二番目の試験……三回の計測を判定するのは最初の試験と同じだったが、今回は使用する道具だけでなく、球速も百キロ単位で三百キロまでの三段階の中から選ぶ仕様だった。
その球速と称された三段階の選択が、実際には飛んでくる球の速さだけでなく、乗せられる魔力の量だった訳だが、自分は最初の試験と同じように、一回目は球速を一番下の百キロで設定した上で、用意されたごついタワーシールドを構え、【実力制御】フル稼働でステータスダウン+スキル全カットした状態で受けて、見事に盾ごと後ろへ吹き飛ばされる。
そこまで威力が無いはずの球で自分が吹き飛んだ光景を見たスタッフに、もう止めておけと計測を中止させられそうになりながらも、遅すぎてやる気が出なかったのだと言いくるめて球速二百キロで再挑戦させてもらい、持ち替えた剣代わりの棒で無難に受け流した。
そして、最後の三百キロ……聞いたところによると、これを受け流そうとした人物の中には、棒を弾き飛ばされたあげく避けることもできずに身体に直撃をくらい、控えている治癒師の看護を受けながら教会に運ばれた上に、テスト続行不可の途中退場となった挑戦者が何人もいるらしい豪速球……。
途中退場になるくらいなら無難な成績でも通過した方がましだろうと考え、多くの受験者は三百キロに挑戦するのではなく、二百キロの球に対していかにカッコよく対処するかを目指し始め、中には道具を使わずに己の腹筋で受け止めきった猛者もいるとのことだ。
そんな鋼の肉体を持つ猛者でも二百キロで止め、挑戦を恐れる三百キロの豪速球に、一流のデバッガーである自分は……素手で挑んだ。
誰もが無謀なその挑戦を止め、それでも聞かない自分に対してすぐに救護できるように後ろに控えていた治癒師が席を立って傍で待機した。
何でもない風を装っていたが、本当は自分だって道具を使いたかったのだ……。
出来る事なら三回目も剣代わりの棒を使って、華麗にホームランを決めたら、あのバッティングセンターで聞こえてくる軽快な効果音が流れるのかという検証をしてみたかった。
だが……これは魔力を使った防御をしなければならない試験……【魔力操作】スキルを獲得はしたが、それはついさっきの出来事である……自分はまだその魔力を、自分の肉体から切り離された武器や道具にまで思い通りに纏わせる自信が無い。
ここはホームランの効果音が鳴るかどうかの検証よりも、三百キロを乗り切るという検証を優先して行うべきだろう……そう判断して、素手でピッチングマシンの正面に立った。
しかし、自身の肉体で受け止めるという検証自体は、他の誰かが既にやってくれているらしい……それならば、自分がやるべき検証は……。
不安な顔、心配そうな顔……中にはこれから起こると思われる大怪我を想像して、見ていることすら耐えられず必死に目を瞑っている人もいる中……スタッフがもう何度目か分からない最終確認を投げかけてきたのに対して、自分は問題ないと力強くうなずく。
その返答を受け取ったスタッフが、嫌な顔をしながらも魔道具を操作し……そして、ついにそのピッチングマシンに似たそれが音を立てて動き始める。
放たれる豪速球……息をすることも忘れてそれを見守る観客……。
そして自分は……その球を全身の魔力を集中させた両手で受け……勢いを止めるのではなく、逸らすように力を加えると……球を掴んだまま円を描くように身体を回転させつつ、姿勢を野球の投球フォームのように変えていき……一周したところで地を蹴りながら思い切り投げ返した。
球が帰っていく速度は、こちらに向かってきた時のそれと変わっていない……だが、そこに乗せられた魔力は魔道具によって与えられたものに加えて、【魔力操作】のやり方が少し分かってきた自分のものまで乗っている。
まるで放たれた瞬間の逆再生を見ているかのように、その球が魔道具の排出口に吸い込まれていくと……。
―― ガッシャーン ――
魔道具は音を立てて壊れてしまった……。
うむ、魔道具の耐久力まで検証できて、一石二鳥だな。
もちろん、その後は今まで青い顔で心配していたスタッフに、逆に真っ赤な顔で怒られたのだが……まぁそのピッチングマシンに似た魔道具は予備も用意されているようで、特に罰金を払えということもなく、テスト自体も三百キロ達成を達成したとして次に進んでいいことになった。
しかし、問題はその時に聞いたスタッフの呟きだった。
「昨日は攻撃計測器も壊されたらしいし……今回の参加者はヤバい奴が多いなぁ……」
スタッフはため息をつきながらそんなことを言ったのだ。
自分以外にも計測器が破壊可能なオブジェクトかどうかを検証をしていた人がいたという事自体にも驚いたが、それを最初の魔道具で行っていたことにさらに驚く。
少々構造が複雑に見えるこのピッチングマシンの魔道具で、放たれる三百キロという豪速球を利用して攻撃力を上乗せして、さらに排出口という弱点のような場所をついた攻撃だったので壊れるかもしれないなとは思ったが……最初の計測器でその方法は使えない。
打面ではなく胴の部分を狙っただとか、計測値が表示されるボードの方を壊したとかなら分かるが、さらに続くスタッフ同士のヒソヒソ話を聞くところによると、用意された片手剣サイズの棒で正面から攻撃を加えて、計測器を真っ二つに切り裂いたというのだ。
棒で……切り裂く……?
魔力操作は極めるとそんなことまで可能になるのだろうか……。
いずれにしても、今の自分では出来そうにない芸当をやってのける予選参加者がいて、その対戦相手に当たったらどんな硬い鎧を身に纏っていても意味が無さそうだということが分かった。
厳しい戦いになるのは王位継承戦の本戦だけだろうと思っていたが、これはもしかしなくても予選から侮れない試合が行われることになりそうだ……。
自分はコンラート殿との訓練内容を見直さなければならないなとメモに書き留めてから、三番目のテストに挑んだ。
といっても、三番目の『知能』の試験は今までのように凝ったものではなく、それどころか冒険者ギルドのFランク昇格試験で見たようなただの筆記問題だったので、一点を除けば特に気にするような内容ではない。
一点……紙に墨で書かれている問題はフェイクで、【万能感知】など魔力が目視できるスキルで見た時に浮かび上がる文字が本当の問題だったということを除けば。
一番目、二番目と魔力に関わる試験だったのでそうでは無いかと思っていたが、これは自身の身体から発する魔力を制御できる力をもった受験者でも引っかかる可能性があるだろう……自分も最初のテストで零点なんて言う数値が出てこなければ、力を込めるだけ点数が上がるのだろうと考えて魔力を気にするなんてことはしなかったと思う。
流石はこの大会で王位を目指せるだけはある……【戦いと開拓の国】と言われているが、その戦いは喧嘩など物理的な強さだけでなく、こう言った観察力や状況判断能力も備わっていないと行えない知能的な戦いも含まれるという事だろう。
そんなわけで、『知能』を図るテストとはよく言ったもので、純粋に紙に書かれた問題でそれを図るのではなく、そのテストが真の意味でどういったものなのかを観察して考える力だったらしい三番目の試験も突破し、おそらく全ての試験で満点と思われる成績を納められたと思う。
後は結果を待つのみ……だが、本当に結果を待つだけでは、試験会場で聞いた棒で魔道具を切り裂く猛者などに破れてしまうだろう……。
「ふむ……なるほど……よし」
「とりあえず今日から日課のジョギングや素振りでも魔力操作を取り入れよう」
こうして自分の新しい訓練メニューが決まった。
♢ ♢ ♢
「刃の無い鉄の棒で頑丈そうな魔道具を斬る……?」
「うむ、そう言ったことが出来る者が予選に参加してくるかもしれないという噂を聞いたのだが、コンラートも出来るのか?」
次の日、自分は魔力を乗せた攻撃や防御を意識しながらコンラート殿と模擬戦形式の訓練を行っていたところ、それは彼からしたら昨日一日で一体何があったのだと言わせるほどの急な変化だったらしくとても驚かれた。
しかし、その技術を自分の力だけで身に着けるのは相当珍しいらしいが、魔力操作を用いた戦闘自体はある程度の訓練を積んだ騎士なら一般的らしく、もう少し訓練したらコンラート殿の方から自分に教える予定だったそうだ。
もちろん騎士団の団長を務めていた彼自身もその力を使いこなせて、自分との訓練で六割しか力を出していなかったと言っていたのは魔力操作を戦いに使っていなかったからということだったので、ならば予選テストの会場で耳にしたその偉業も一般的なものなのかと聞いてみたところである。
「うーん、そうですなぁ……切断面が歪でもいいのであれば、相当気合を入れれば三回に一回くらいは真っ二つには出来るかもしれませんが……それは力任せに裂いただけであって、誰が見ても切り裂いていたと言えるような結果にはならないでしょう」
「なるほど……そうすると、それが出来るのはかなりの達人ということか……」
「はい、それこそ元から才能を持った人間が剣だけをひたすら極めた、というような状態でないと厳しいかと……そういう面でいうと、もしかすると殿下のお父上や、一番上のお兄様であれば可能かもしれませんね」
「ふむ……父上やテオ兄はその域に達しているのか……それは何とも……武闘大会は予想より遥かに厳しい戦いになりそうであるな……」
うーむ、これはますます負けイベントの香りが強くなってきたな……。
ゲーム的にはおそらくこの大会で負けることで魔力操作という新しい戦闘技術を学び、プレイヤーがこれからの冒険で役立つ力と、大会優勝という目標を得る流れなのだろう……ようは魔力操作のチュートリアルだ。
しかし、予選テスト会場への潜入でその技術を事前に獲得できるという道が用意されているのだとしたら、もしかするとこの大会で初回優勝した時の特別なイベントなども設定されているのかもしれない……そんなものがあるとしたら是非検証しておきたいが、おそらくそれは二周目想定の難易度で作られているだろう……どうあがいても厳しい戦いになりそうである。
「殿下は大会優勝を目標にしておられるので納得いかないでしょうが、そういった目標を抜きにして考えれば、殿下は既にその年では考えられないほどの腕をお持ちでございます……今回はその栄光に届かなくとも、もしかすると来年か再来年には……」
「分かっている、だから焦る必要はないと言うのだろう? しかし、どうせ無理でもやれるだけ努力した上での失敗でないと納得がいかないというものだ」
検証とは……いや、ゲームとはそういうものである。
誰もがそんなところに不具合なんてないと思ったところにゲームバランスを崩壊させるような致命的なバグが見つかる……その影響で、誰もが無理だと思っていた低レベルクリアや負けイベントでの勝利が達成されるのだ。
それは開発中のデバッガーの数よりも多い有志の検証大好きユーザーが多大な時間と血と汗と涙を持って生み出す奇跡であり、未だに古いゲームのRTA最速記録が更新され続けたりする理由……。
世間一般からしたらどうしようもなく下らない事かもしれないが、そのゲームを愛する者たちにとっては無駄な事と罵られながらも諦めずに血のにじむ努力を重ねて成しえた栄光に対する賞賛と、自分には成しえなかった限界の向こう側を見せてくれた事に対する感謝の言葉を贈るに相応しい功績である。
もしかしたら無駄に終わるかもしれない無茶な訓練に付き合わせてしまうコンラート殿には悪いが、自分もそういった無謀な挑戦をする同志たちに顔向けできるよう、無理だと、仕様だと、抜け道などないと言われたことを、その言葉を鵜呑みにせず諦めず挑戦し続けなければいけないのだ……自分はそういった気持ちを持ってコンラート殿に眼差しを向けた。
「……」
「……」
「いやはや、殿下には頭が上がりませぬな……こうなればこのコンラート、殿下の無茶な挑戦にとことん付き合うとしましょう」
そのゲームに対する熱い思いはコンラート殿に届いたようで、彼は自分の真剣なまなざしに頷く。
「世話をかけるな」
「いえいえ、殿下のこの国を背負っていく王族らしい、熱意と向上心、確かに受け取りました……」
「ふむ……」
……どうやら思っていたのとは違う形で受け取ったようだ。
まぁ、ゲームへの熱意も王族としての威厳も、どちらも誇り高い意識であることに変わらないので別にいいだろう。
「それで、早速なのですが……ひとつ、今の殿下であれば使いこなせるかもしれない技をお教えしましょう」
「技……?」
「はい……その名を【魔力波】と言いまして、武器を振るった延長に形ある魔力を飛ばすことのできる技でございます」
「魔力を飛ばす……それは、魔法とは違うのか?」
「ええ、研究者によっては議論が分かれるところではございますが、少なくともこの国の武道大会では武術の延長と考えられておりますので、魔法禁止というルールに触れません」
「なるほど……」
それから詳しくその技の詳細や魔法との違いを説明してくれたコンラート殿によると、魔法とは、魔力を言葉と共に神に捧げることで特定の自然現象などを呼び起こす、人知を超えた力を発揮するような方法であるとのこと。
そして、コンラート殿の言う魔力波のように、己の力だけで、神の現象が付与されていない、純粋な魔力を操る技というのは、魔法とは呼ばないらしい。
自分がスキルという認識で使用している技、魔力を武器に纏って攻撃力を上げたり、身体に纏って身体能力を強化したりするのもそれにあたり、【魔力波】というのはその中でも最も高度で魔力消費の激しいものとのことだ。
「本当に魔力消費が激しいので、いくらその技が目くらましや遠距離からの攻撃として利用できるからと言っても、魔力の多い貴族や王族でない限り一般的には一度使えば魔力を使い切ってしまうので、きちんと運用できるのは殿下や貴族の血が濃い騎士たちくらいでしょう」
「ふむ? 王族や貴族は魔力量が多いのか?」
「はい、歴史的にマギュエで勝利を収めた先祖の子孫というのもありますが、魔力量の多いものは何故か容姿も整った者も多いため、そう言った者が迎え入れられやすい王族や貴族が魔力の多い者で固まっていったというのも理由かと思われます」
「なるほど……」
ついでなので今まであまり意識していなかった魔力に関してコンラート殿にもっと詳しい話を聞かせてもらうと、どうやら魔力量は強くなる早さにも関わってくるらしい。
ふむ……言われてみれば、使うたびに経験値が蓄積されるスキルは発動するためにそもそも魔力が必要なのだ……元から魔力量が少なければ一日に鍛えられる量が限られているだろう。
スキルの訓練に多くの魔力を当てられる者は強くなり、手柄を上げられ、騎士として取り立てられる……魔力の無いものは彼らに守られる代わりに食料を作り、道具を作り、家を建て、税金を納める……うーむ、隙の無い魔力主義ピラミッドが出来上がりそうだな……。
「まぁ、その凝り固まった権力構成が長く続いてしまうと将来大変なこともあるでしょうが、この国には王位継承戦があるのでその心配はいりませんね……殿下のお父上が帝王になる前も、ドワーフという種族から脱することはありませんでしたが、何度か血縁の薄い者に交代しております」
「そういった面でもこの国の王位継承システムは役立っているのか……当初からそこまで考えられて作られた仕組みかは分からないが、これを考えた初代帝王は称えられてしかるべきだな」
こういう話を聞いていると、この世界の歴史を隅々まで検証しきる日はいつ訪れるのだろうか心配になるほど凝った世界観になっているな……海外の八大神だか九大神が祀られている中世ファンタジーRPGもなかなか大量の情報が溢れていたが、この世界も得られる情報がそれくらい細かく設定されていそうだ。
「そして、そんな代々ドワーフ血縁の中で受け継がれていた帝王の座に、縁もゆかりもない人間の身でありながらついた殿下のお父上は、それだけ強大な魔力と戦闘センスをお持ちということになります……なので、その血を受け継いでいる殿下もまた、【魔力波】を気兼ねなく使えるくらいの魔力をお持ちでしょう」
「ふむ、そうであるな……多くの人より魔力量が多いのは自覚している……さっそくその技を使える訓練を始めよう」
「承知いたしました……まぁ少々コツがいりますが、殿下はお父上譲りの戦闘センスがありますので、おそらく武道大会までには……」
「いや、今日中に覚えよう」
「……え?」
【魔力波】……形ある魔力を飛ばすことのできる技……。
本当は素直に武術の訓練をする予定だったが、そんな技があることを知ってしまったらそれを検証せずにはいられないだろう。
コンラート殿の話を聞いていたら【身体強化】スキルも魔力操作をもっと意識して活用すれば色々なことが出来そうな気がする……それこそ、二段ジャンプや瞬間的な移動も可能なのではないだろうか。
「ふむ……なるほど……よし」
「思いつくゲームの技を全て使えるようになろう」
そして、またそのゲームの技を使って不具合の検証をしよう。
こうして自分は新たな目標を掲げると、今までの訓練などお遊びだったような激しい特訓を始める……無茶な挑戦にとことん付き合うと宣言してしまったコンラート殿にも、もちろん過労で倒れないギリギリまで付き合ってもらって……。
▼スキル一覧
【輪廻の勇者】:不明。勇者によって効果は異なる。
【物理耐性】:物理的な悪影響を受けにくくなる
【精神耐性】:精神的な悪影響を受けにくくなる
【時間耐性】:時間による悪影響を受けにくくなる
【異常耐性】:あらゆる状態異常にかかりにくくなる
【五感強化】:五感で得られる情報の質が高まる
【知力強化】:様々な知的能力が上昇する
【身体強化】:様々な身体能力が上昇する
【成長強化】:あらゆる力が成長しやすくなる
【武器マスター】:あらゆる武器を高い技術で意のままに扱える
【体術】:自分の身体を高い技術で意のままに扱える
【魔力操作】:自分の魔力を思い通りに操ることが出来る
【実力制御】:自分が発揮する力を思い通りに制御できる
【薬術】:薬や毒の効果を最大限に発揮できる
【医術】:医療行為の効果を最大限に発揮できる
【家事】:家事に関わる行動の効果を最大限に発揮できる
【サバイバル】:過酷な環境で生き残る力を最大限に発揮することができる
【諜報術】:様々な環境で高い水準の諜報活動を行うことが出来る
【解体】:物を解体して無駄なく素材を獲得できる
【収穫】:作物を的確に素早く収穫することができる
【伐採】:木を的確に素早く伐採することができる
【石工】:石の加工を高い技術で行うことができる
【木工】:木の加工を高い技術で行うことができる
【調合】:複数の材料を使って高い効果の薬や毒を作成できる
【指導術】:相手の成長を促す効率の良い指導が出来る
【コンサルティング】:店や組織の成長を促す効率の良い助言ができる
【鑑定・計測】:視界に収めたもののより詳しい情報を引き出す
【マップ探知】:マップ上に自身に感知可能な情報を出す
【万能感知】:物体や魔力などの状態を詳細に感知できる
【人族共通語】:人族共通語で読み書き、会話することができる
【人族古代語】:人族古代語で読み書き、会話することができる
▼称号一覧
【連打を極めし者】
【全てを試みる者】
【世界の理を探究する者】
【動かざる者】
【躊躇いの無い者】
【非道なる者】
【常軌を逸した者】
【仲間を陥れる者】
【仲間を欺く者】
【森林を破壊する者】
【生物を恐怖させる者】
▼アイテム一覧
〈1~4人用テント×9ずつ〉〈冒険道具セット×9〉〈キャンプ道具セット×9〉
〈調理道具セット×9〉〈登山道具セット×9〉〈変装セット×1〉〈その他雑貨×9〉
〈着火魔道具×9〉〈方位魔針×9〉〈魔法のランタン×9〉
〈水×60,000〉〈枯れ枝×1,000〉〈小石×1,800〉〈倒木×20〉
〈食料、飲料、調味料、香辛料など×1095日分〉
〈獣生肉(下)×1750〉〈獣生肉(中)×870〉〈獣生肉(上)×965〉〈鶏生肉×245〉
〈獣の骨×747〉〈獣の爪×250〉〈獣の牙×250〉〈羽毛×50〉〈魔石(極小)×90〉
〈革×275〉〈毛皮×99〉〈スライムの粘液×550〉〈スライム草×100〉
〈棍棒×300〉〈ナイフ×3〉〈シミター×2〉〈短剣×3〉〈剣×3〉〈大剣×3〉
〈戦斧×3〉〈槍×3〉〈メイス×3〉〈杖×3〉〈戦鎚×3〉〈弓×3〉〈矢筒×3〉〈矢×10,000〉
〈魔法鞄×4〉〈風のブーツ×4〉〈治癒のアミュレット×4〉〈集音のイヤーカフ×4〉
〈水のブレスレット×4〉〈装飾品×5〉〈宝石×6〉〈高級雑貨×10〉
〈一般服×10〉〈貴族服×4〉〈使用人服×2〉〈和服×1〉
〈ボロ皮鎧×1〉〈革鎧×1〉〈チェインメイル×2〉〈鋼の鎧×2〉
〈バックラー×1〉〈鋼の盾×2〉
〈金貨×43〉〈大銀貨×4〉〈銀貨×1〉〈大銅貨×5〉〈銅貨×1〉