第四十九話 武闘大会の予選で検証 その一
料理勝負での料理人泥酔騒動があった翌日、自分はいつも通り早朝に城を出て、ジョギングや街の壁への当たり判定検証、教会でのお祈りなどの日課を済ませた後、軽く湯浴みをしてから、一晩経って復活した料理人たちが用意してくれた朝食を食べて、訓練場で大会へ向けて一人で特訓をしている。
王族に雇われた料理人が揃いもそろって勝手に酒盛りで倒れて夕食の準備が滞るなど、誰がどう考えてもあってはならない事なので、一時は事情を聞いた父上と母上から酒盛りしていた料理人を全て首にしようという意見が出る状況にまで陥ってしまったが、それはその日の夕食を食べるまでの話だった……。
もちろん、自分が料理人を焚きつけたからだと素直に言って罪を軽くしてもらおうと努めた事も要因の一つではあると思うが……決め手はリリ姉の一言だろう。
『料理人が減るのであれば、暫くはわらわとオースが食事の用意を手伝うのじゃ』
何が楽しかったのか、リリ姉は自分と一緒に料理を作るというイベントを大変気に入ったらしく、使用人たちによってテーブルに並べられたその料理が父上や母上の口に入るまで普段では考えられないほど饒舌に語っていた。
父上と母上も娘が自分のために料理を作ってくれたということが嬉しかったらしく、一国の王女がやるようなことではないとやんわり窘めながらも、その話をニコニコ笑いながら聞いていたのだが……それは、その料理を口に含む瞬間までの短く儚い出来事……。
話題のそれを口にした瞬間、父上と母上の動きが止まり……それを見てどうしたのかと怪訝に思い自らも手を付けた兄上二人もそれを口に含んだ瞬間動きが停止した。
そして、その暫く固まっていた四人が一斉に泡を吹いて倒れ、一体何事かと叫びながら慌てふためく使用人たちの声を聞きつけてやってきた騎士たちによって寝室へと運ばれていったのだ……。
その日の夕食を口にして無事だったのは、おそらく【毒耐性】を含む数々の耐性が合わさった【異常耐性】スキルを獲得していた自分と、その手で作り上げたからか毒耐性などを持っていないのにも関わらず平気な顔をして味見をしていたリリ姉だけだった。
ちなみに、彼女から「わらわの作った料理を毒見しようとするなど何事じゃ」という声がかかっていたため使用人による毒見はスルーされていたため、それぞれの私室や食堂で王女の手料理と聞いて喜んでそれを口にした家臣や騎士たちも軒並み被害に見舞われており、調理室で味見を強要されていた料理人たちが調理室で倒れているのが後から発見されている。
まぁ、本当だったら味見した料理人が倒れた時点で自分がリリ姉の凶行を止めるべきだったのだろうが……毒物などを一切使用していないどころか、調理手順にもおかしな点は何もなく、【鑑定】で調べても毒性は感知できなかった料理がそんな現象を引き起こしたのだ。
料理人たちも泡を吹いて倒れているものの命に別状は無かったし、だったらむしろ色々な人に食べさせてさらなる検証をしなければと思うのは当然だろう。
そのおかげでリリ姉に料理をする機会を与えてはいけないと判断した父上と母上が、まともな料理を作ってくれる料理人たちを解雇してはならないという決断をしたようであるし、毒見で昏倒させられた彼らにはむしろ感謝されてもいいかもしれない。
ふむ……しかし数々の武勇伝を持つ百戦錬磨の父上なら耐えられるかと思ったのだが、流石に内臓まで鍛えきれていなかったか……これはいつかまたリリ姉に料理を作ってもらって、もっと詳しく検証しなければならなそうだ……。
とにかく、そういうわけで、いつもなら今頃コンラート殿と一緒に訓練しているはずなのだが、昨日倒れた人達は彼も含めて意識は取り戻したものの、歩くことすらままならないほど何らかのダメージが残っているようなので、今日は一人で自主練しているというわけだ。
城にいる重要人物が殆どベッドで横になっているため、行政を含めて国の色々な機能に遅延などの影響が出ているそうではあるが、王族の事務的な仕事は父上や母上に変わってリリ姉が大体こなせるということで、完全にストップしてしまうまでには至っていないのが唯一の救いだろうか。
うむ……折角の機会であるし、自分も自主練を切り上げて王族の事務とやらを検証してみてもいいかもしれないな……。
「お疲れ様です殿下……こちらをどうぞ」
自分は一通り全ての武器の素振りが終わって、少し休憩するために日陰に移動しながらそんなことを考えていると、それを確認したクラリッサ殿が静かに寄ってきて乾いた手拭いを差し出してくれる。
こういう時は手拭いではなくタオルが欲しいところだが、あのフワフワとした手触りを実現するテリー織りが確立されたのは、確か中世後期どころか近世に入ってから……フランスだかスペインだかか発祥だっただろうか……。
ファビオ殿に提案したら化粧水のように開発を進めてくれるかもしれないが、手先の器用さや新しい技術への欲望はドワーフの方が強いらしいので、この国で誰かに頼んでみてもいいかもしれない……メモ画面のやることリストに追加しておこう。
「殿下、先ほど使用人から報告があったのですが、城下町の宿屋から殿下が購入された品物……と言われて受け渡された荷物が届いたそうです」
「ふむ……? ああ、あれか……思ったよりも早かったな」
自分はクラリッサ殿からその宅配の報告を聞いて、武闘大会の話を聞いた日に注文していた品を思い出す……そして、それが届いたのであれば、そちらの検証に移ってもよさそうだなと判断して、戦闘訓練を切り上げ自室へと戻っていった。
王族の仕事をやってみる検証はまた今度だな……今はこちらのほうが大事だ。
「あの……宿泊施設の宿屋で、何か購入できるような商品など取り扱っておりましたでしょうか」
「いや、まぁ宿屋でも朝食のサンドイッチをテイクアウトするくらいは出来るだろうが、自分が購入したのは宿屋で売っている品ではないのだ」
「???」
「別の店で購入した品が、宿屋に届くように手配したのだ」
「なるほど……でも、どうしてわざわざそんなことを?」
確かに、普通に何か品物を取り寄せるだけなら、別にわざわざ宿屋を経由しなくても城から直接注文すれば配達の二度手間もなく、より早く確実に、素早く届くだろう……しかし、今回注文したのはジェラード王国の商業都市アルダートンにある服飾雑貨店〈鋼の乙女心〉……ボリー殿のお店である。
城からグラヴィーナ帝国の第三王子であるオルスヴィーン名義で彼? 彼女? に注文するのは、何だかとても面倒なことになりそうだなと思ったので、わざわざ届け先を城下町の宿屋に設定してオース名義で注文することにしたのだ。
そうなると、問題は、特にこれといった強制力がなく、もしかしたら必要なタイミングまでに間に合わないかもしれない、という点だったが、ボリー殿はただの知り合いでしかない自分の買い物に随分早く対応してくれたらしい。
一応、速達で注文した分、お金を多めに払ってはいるが、それでも注文してから九日しか経過していないので、注文書だけの速達郵便で三日、荷物の速達宅配で五日の移動時間がかかるとなると、間の一日で品物を用意してくれたことになる……金銭を多く払っているとはいえ結構無理をしてくれたように感じる。
アルダートンに戻る時は、何かボリー殿が喜びそうなお土産……こっちの着物や簪なんかを買って行ってあげよう……。
自分はそんなことを考えながら、クラリッサ殿に扉を開けてもらい……注文の品が届いているであろう自室に入って行くと……そこには、どう見ても注文した覚えのない量の木箱が視界を埋め尽くすほど堆く積まれていた……。
「ふむ?」
しかし、その疑問は一番手前の蓋が空いた木箱の中を見て解決する……箱の中には何枚もの鞣された革……ボリー殿は以前依頼していた大量の革鞣しも終わらせていて、今回の注文と一緒に送ってくれたのだ。
おそらく、鞣した皮の半分を納品することで受け取ることになっていた代金を、今回の品物を注文する前金として受け取ってくれと手紙に書いたので思い出したのだろう。
うーむ……冒険者の仕事で働いたあの店で使っていた倉庫の広さを考えると、この量はかなり邪魔になるであろうな……もしかすると、これを早く片付けたかったというのも迅速な対応の理由なのかもしれない。
まぁ、どちらにせよ自分には亜空間倉庫があるし、この大量の革も含めて早く届く分には問題ない……必要無いものはさっさと格納して、今回注文した目的のものを見つけ出すとしよう……自分はそう意気込むと、腕をまくって選定に取り掛かった。
木箱は予め全て蓋が外されていたので、わざわざ釘を抜いたりして開ける手間もなくスムーズに作業を進めることが出来た……クラリッサ殿に聞いたところ、貴族や王族に宛てられた荷物は、開けた時に仕掛けが作動するトラップや、毒が付着している内容物など、危険がないか事前に別の部屋で検分されてから部屋に届けられるらしい。
プライベートなどあったものではない仕様だなと思いはしたが、上に立つものはそれだけ命を狙われることもあるという事なのだろう……一応、事前に言えば中身を改めずに部屋に運んでもらうことも出来るらしいので、自分は基本的に全ての荷物をチェック無しで通してもらうように伝えようと思う。
もちろん個人情報保護のためという目的もあるが、それ以前に、わざわざ検証しがいのあるトラップを前もって解除してしまうのはもったいないであろう? 自分で解除を試すもよし、仕組みを解析して自分で作れるようになるもよし、わざと引っかかって自分の身でそのトラップの効果を試すもよし……どう使っても利益しかないではないか。
頭の隅でどんなトラップが仕掛けられることがあるのだろうと考えつつ、クラリッサ殿に協力してもらいながら仕分け作業をしばらく進めていると、残り数箱というところになって彼女が該当の品を見つけたようだ。
「これは……化粧品?」
「やっと出てきたか」
それは、入れ物に綺麗なガラスが使われた、高級な化粧品の数々……一箱では収まりきらなかったらしく、残りの木箱には全て同じような透き通ったガラスの容器が入っていた。
最後の箱にはボリー殿からの手紙と請求書が入っており、請求書には前金として支払う事にした革を半分納品した代金が引かれた額が記載されているが、それが引かれても注文した化粧品の金額はなかなか高いものだ……まぁ、化粧品はボリー殿の店に売っているわけではなく、他の店からの仕入れなので、その分も金額が上乗せされるだろうしな……。
わざわざボリー殿に仕入れを頼んだのは、化粧品を取り扱っている店を知らなかったというのもあるが、そもそも自分が化粧品にそれほど詳しくなかったから、経営している店や本人の性格からして一番詳しいであろうボリー殿に選んでもらった方がいいと考えたからだ。
自分が彼女にした注文は、出来るだけ肌に優しいものを、出来るだけたくさんの種類、というもの……中世の化粧というのが、鉛中毒やら水銀中毒やらで肌や歯に深刻なダメージを与えていたことは有名である。
元の世界でその命がけの化粧が流行ったのは、雪のように白い肌をもつ女性が好まれたからというような理由だったと思うので、肌の色どころか身体の形さえ異なるドワーフやエルフといった種族も入り乱れているこの世界で、同じような歴史を辿ったかは分からない。
薄く化粧を施しているリリ姉の肌にはそんな症状がなかったところを見ると、大発展を遂げた古代文明の資料を元に発展しているこの世界では、そういった毒の歴史がスキップされて安全なものが開発されていたり、魔法か何かで毒性を取り除いた化粧品が開発されていたりするのかもしれないな……。
まぁ、そうだとしても、自分は化粧品などそんな断片的な知識しか持っていない素人だ……自分で選ぶより、より詳しい人に選んだもらった方がいいだろう。
そんなことを考えながら全ての化粧品を取り出して、自室の机の上に並べてみると、どうやら届いたのはファンデーションや口紅として使う用途の染料とその道具だけのようで、アイシャドーやらマスカラといったアイメイクに使用するようなものは入っていなかった。
ふむ、たしか、それらがヨーロッパや日本で一般化されたのは二十世紀に入ってからだっただろうか……そうするとまだこの世界には商品として存在しないのかもしれない……化粧水と一緒に売り出せるように、後でファビオ殿に提案してみるのもいいかもしれないな。
そして、それらの化粧品と一緒に、数種類のウィッグ……色とりどりのかつらも並べられる。
「殿下……こちらは、どなたかへの贈り物でしょうか」
机に並べられたそれらを前にして、自分が腕を組みながら考え事をして唸っていると、贈り方を迷っているものと認識したのかクラリッサ殿がそう尋ねてくる。
「いや、自分で使うものだ」
「え……?」
まぁ、普通に考えれば化粧や髪型にこだわるのは女性だ……男性も貴族や王族となれば演説など人の前に立つような場面で多少は気にしたりするかもしれないが、それでも今ここに並んでいるような多くの種類は必要無い……意中の女性や、母親へのプレゼントとして購入したと考えるのが普通だろう。
しかし、これは自分で使うために仕入れたもの……もちろん、急に美意識に目覚めたわけでも無ければ、ボリー殿のように元から女装癖があるわけでも無い……送ってきたボリー殿はそうは思わなかったようで、商品と一緒に入っていた手紙には背筋がゾクゾクするような内容の文章がつらつらと綴られていたが……これは、変装に使うためのものだ。
変装とは言っても、元の世界でスパイ映画などに出てきたように、特定人物そっくりになり替わろうとしている訳では無いし、そもそもここにある化粧品だけではそんな高度な変装の実現は不可能だろう。
自分はただ、自身の見た目を大きく変えて、自分がグラヴィーナ帝国の第三王子、オルスヴィーンであることが分からないようになればそれでいい……。
その目的はただ一つ……武道大会の予選に参加すること。
実際に戦うことが決まっている本戦の前に腕試しをしてみたいというのもあるが、この行動自体に検証という絶対的な理由が存在するのだ。
ゲームのシステム的に考慮されていない行動であれば、既に王族として本戦からの出場が決定している大会に予選から参加することは不可能だろう……。
どんなに変装しようと参加への申し込み時点で何故かバレて強制的に止められるか、何らかの不具合で参加申し込みが出来たとしても、実際に予選が始まった時に自分が参加者に陳列されていない状態で開始されたり、始まった瞬間にゲームがクラッシュして強制終了してしまう可能性だってある。
これはデバッガーとして他の何をおいても必ず通らなければいけない道なのだ……。
しかし……。
多少の知識はあるものの……実際に化粧をしたことなどないからな……別人になれさえすればいいとは言っても、あまりに人間離れした見た目に仕上がってしまったら、そこで怪しまれて化粧をはがされてしまいそうだ……これは変装して予選に潜り込む前に、化粧で別人になれるかどうかの検証から始めなければならないのかもしれない。
「うーむ……」
自分は腕を組みながら唸り、顔を上げる……。
「……?」
そしてそこに控えて立っていたクラリッサ殿と目が合った……。
「ふむ……なるほど……よし」
「???」
「クラリッサの顔を検証に使わせてもらおう」
「……へ?」
そうして自分はボリー殿に請求書の代金を送る手続きを済ませると、クラリッサ殿の顔に化粧を施しては洗ってもらうという検証を開始した。
▼スキル一覧
【輪廻の勇者】:不明。勇者によって効果は異なる。
【物理耐性】:物理的な悪影響を受けにくくなる
【精神耐性】:精神的な悪影響を受けにくくなる
【時間耐性】:時間による悪影響を受けにくくなる
【異常耐性】:あらゆる状態異常にかかりにくくなる
【五感強化】:五感で得られる情報の質が高まる
【知力強化】:様々な知的能力が上昇する
【身体強化】:様々な身体能力が上昇する
【成長強化】:あらゆる力が成長しやすくなる
【武器マスター】:あらゆる武器を高い技術で意のままに扱える
【体術】:自分の身体を高い技術で意のままに扱える
【実力制御】:自分が発揮する力を思い通りに制御できる
【薬術】:薬や毒の効果を最大限に発揮できる
【医術】:医療行為の効果を最大限に発揮できる
【家事】:家事に関わる行動の効果を最大限に発揮できる
【サバイバル】:過酷な環境で生き残る力を最大限に発揮することができる
【隠密】:気配を薄くして周囲に気づかれにくい行動ができる
【鍵開け】:物理的な鍵を素早くピッキングすることが出来る
【解体】:物を解体して無駄なく素材を獲得できる
【収穫】:作物を的確に素早く収穫することができる
【伐採】:木を的確に素早く伐採することができる
【石工】:石の加工を高い技術で行うことができる
【木工】:木の加工を高い技術で行うことができる
【調合】:複数の材料を使って高い効果の薬や毒を作成できる
【指導術】:相手の成長を促す効率の良い指導が出来る
【コンサルティング】:店や組織の成長を促す効率の良い助言ができる
【鑑定・計測】:視界に収めたもののより詳しい情報を引き出す
【マップ探知】:マップ上に自身に感知可能な情報を出す
【万能感知】:物体や魔力などの状態を詳細に感知できる
【人族共通語】:人族共通語で読み書き、会話することができる
【人族古代語】:人族古代語で読み書き、会話することができる
▼称号一覧
【連打を極めし者】
【全てを試みる者】
【世界の理を探究する者】
【動かざる者】
【躊躇いの無い者】
【非道なる者】
【常軌を逸した者】
【仲間を陥れる者】
【仲間を欺く者】
【森林を破壊する者】
【生物を恐怖させる者】
▼アイテム一覧
〈1~4人用テント×9ずつ〉〈冒険道具セット×9〉〈キャンプ道具セット×9〉
〈調理道具セット×9〉〈登山道具セット×9〉〈変装セット×1〉〈その他雑貨×9〉
〈着火魔道具×9〉〈方位魔針×9〉〈魔法のランタン×9〉
〈水×60,000〉〈枯れ枝×1,000〉〈小石×1,800〉〈倒木×20〉
〈食料、飲料、調味料、香辛料など×1095日分〉
〈獣生肉(下)×1750〉〈獣生肉(中)×870〉〈獣生肉(上)×965〉〈鶏生肉×245〉
〈獣の骨×747〉〈獣の爪×250〉〈獣の牙×250〉〈羽毛×50〉〈魔石(極小)×90〉
〈革×275〉〈毛皮×99〉〈スライムの粘液×600〉〈スライム草×100〉
〈棍棒×300〉〈ナイフ×3〉〈シミター×2〉〈短剣×3〉〈剣×3〉〈大剣×3〉
〈戦斧×3〉〈槍×3〉〈メイス×3〉〈杖×3〉〈戦鎚×3〉〈弓×3〉〈矢筒×3〉〈矢×10,000〉
〈魔法鞄×4〉〈風のブーツ×4〉〈治癒のアミュレット×4〉〈集音のイヤーカフ×4〉
〈水のブレスレット×4〉〈装飾品×5〉〈宝石×6〉〈高級雑貨×10〉
〈一般服×10〉〈貴族服×4〉〈使用人服×2〉〈和服×1〉
〈ボロ皮鎧×1〉〈革鎧×1〉〈チェインメイル×2〉〈鋼の鎧×2〉
〈バックラー×1〉〈鋼の盾×2〉
〈金貨×43〉〈大銀貨×4〉〈銀貨×1〉〈大銅貨×5〉〈銅貨×1〉