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第三十六話 魔物狩りで検証 その六

 日が傾き、そろそろ街の色がオレンジ色に染まり始めるかなという時間帯の、商業都市アルダートン……達成感に満ち溢れた自分とその後ろを疲れた歩くグリィ殿は、冒険者ギルドに依頼達成の報告をしにきていた。


「エネット殿、ただいま戻った」


「あ、おかえりなさ……ひぃぃっ……オースさん……」


「ふむ、自分が声をかけるたびにエネット殿が驚くのは不具合かもしれない……検証した方がいいだろうか……」


「いぃ、いえ! だ、大丈夫ですから! これ以上何もしないでくださいぃ!」


「これ以上も何も、自分はエネット殿に特に何かした覚えはないのだが……」


「えぇぇ……」


 あれから移動時間を抜いて二日間、竜の休息所ことジェラード大草原で、また目についたスライム草に水をやっては翌日に大量のスライムと戦ってを繰り返し、自分の方はグリィ殿の協力もあって、新しく買った武器の残りのスキルを獲得することができた。


 グリィ殿には、スライムをダガーの刃で攻撃して、しかし倒さずに、武器を構えて待っている自分の方へと飛ばす、という訓練を朝から晩までずっと行ってもらった成果が出ていて、彼女のステータスを今【鑑定】で確認すると【手加減】スキルが増えているのが分かる。


 最初の方こそ鍛えた腕を無意識に使ってしまっているのか、その有り余る魔力を乗せた攻撃で弱点を突かなくても一撃で倒してしまっていたが、そんな風に倒してしまったスライムの粘液にまみれながら徐々にコツを掴んでいき、最終日の最後のほうには弱点に刃先が当たっても倒さずにこちらへ飛ばすことが出来るようになったのだ。


 その他にも川で水を汲んだり枯れ枝を拾ったりして減って来たアイテムを補充できたのはいいが、一日に三百、二日で六百のスライムを倒して、また〈スライムの粘液〉が大量に手に入ってしまったのに関しては、後で何か使い道を考えなくてはならないな……。


「まぁいい、とりあえず達成の報告をさせてくれ」


「はい……それで、受けた依頼はどれくらい達成できたでしょうか……」


「もちろん全て達成だ」


「え? ほ、本当ですか!? よかったぁ……よかったですぅ……うぅ……」


「ふむ……そんなに重要度の高くないFランクの依頼だったはずだが、泣くほど嬉しい事なのか?」


「はいっ……オースさんのおかげで私の休憩時間が無事そうです……ありがとうございますっ」


「? まぁよく分からないが喜んでもらえるのは何よりだ……それはそれとして、薬草はそんなに数も無いのでここに出しても良さそうだが、獣や魔物は丸々持ってきてるから結構スペースが必要なのだ……どうすればいい?」


「あ、では裏の解体所の方へ……って、え? グリィさん?」


「スライムが百匹……スライムが二百匹……」


「オースさんオースさん……グリィさんが死んだ魚のような目をしながら何かブツブツ呟いていますけど……何かあったんですか?」


「うむ、まぁ何かを得るためには何かを犠牲にしなければならないということだろうか……とりあえず夕食の時間が近いからそろそろ回復すると思うので大丈夫だ」


「は、はぁ……大丈夫ならいいんですけど……」


 そうして自分たちは放心状態で歩くグリィ殿を連れて、冒険者ギルド付属の解体所に移動する。


 グリィ殿はずっと手加減という集中力が必要なスキルの獲得を目指して身体を動かしていたためか現在ヘトヘトのようだが、自分は既に力を抑制するスキルを覚えていたので、彼女が頑張っている近くでフルーツや肉を保存加工する作業の続きをやる余裕もあった。


 ドライフルーツに関しては場所を移動する前と同様に籠の上に並べて風乾燥させるだけだが、ジャーキーに関しては安全性を高めつつスモーキーな香りをつけるために買っておいた木箱を改造して燻製器を作成し、持っていた枯れ枝の中で燻製に使えそうな香りのするものをチップに加工して燻製してしまう。


 本来の干し肉としては塩漬けにしてそのまま風乾燥するだけなのかもしれないが、今回は安全性などを考慮して七十度の温度で六時間ほど燻製……本当は塩漬けの前に二ヵ月ほど冷凍処理をしたり、燻製の後に百三十度くらいのオーブンで十分ほど加熱したりと、用心に用心を重ねて全力で挑みたいところだが、出来たものを【鑑定】したところ肉の鮮度が良かったからか安全な保存食になっていたのでよしとする。


 そんなこんなで、市場などで売っている干し肉よりは美味しくて常温でも一か月ほど持つ獣肉のジャーキーと、三か月ほどの保存が可能なドライフルーツが完成したので、はぐれても食べるものに困らないようグリィ殿の魔法鞄に入れておいた。


 その他、長めに塩漬けした厚切の獣肉の方も水につけて適度に塩抜きしたり風乾燥させた後に、ジャーキーと一緒に燻製してベーコンに加工したが……こちらは生食用や長期保存用には作っていないので自分の亜空間倉庫に格納しておいて、あとでちゃんと料理で熱を加えてから食べるとしよう。


「こんにちは、ポントスさん、ダグマルさんはいらっしゃいますか?」


「あ、エネットさん、また依頼の納品ですね? 親方ならそろそろ手が空くと思うんで呼んできますよ」


「すみません、よろしくお願いします」


 解体所に着くと、エネット殿は入り口にいた顔見知りらしい作業員に声をかける。


 特にあれこれ言わずに会話が成り立っているところを見るとおそらくこれがいつもの流れで、依頼の納品に関する解体所の担当者に取り次いでもらっているのだと思うが……エネット殿がダグマルさんと呼び、作業員が親方と呼ぶ人物は、もしかして自分が知っている人物だろうか。


「おう、エネットの嬢ちゃん、待たせたな」


「いえいえ、度々お手数おかけします、ダグマルさん、今度はこちらの冒険者さんの納品処理をお願いしたいのですが……まだご紹介していませんでしたよね? オースさん、こちらギルド付属の解体所で……」


「この解体所を取り仕切ってるダグマルだ、よろし……って、あの時の坊主じゃねぇか!」


「うむ、久しぶりだな、親方殿」


「あれ? お二人はもうお知り合いだったんですね」


「ああ、というかアレだ、前に嬢ちゃんにも言った、価格変動の原因かもしれない見知らぬ冒険者ってのはこいつのことだ」


「ええぇぇっ! あの原因ってオースさんだったんですか!?」


「ふむ? なんの話だ?」


「実は今回の素材引き取りにも関係するのでその時に話そうと思っていたのですが……」


 なにやら親方と二人で急に自分を話題に話し始めたエネット殿によると、最近、このギルド含めて各所から定期的に獣の皮を卸していた服飾雑貨店〈鋼の乙女心〉に、外部から大量の皮が納品されたようで、今まで取引していたそれらの業者の売り上げが一時的に結構落ちたらしく、それをきっかけに、数年に一度のペースで定期的に行われていた価格調整の時期を繰り上げて、最近その調整が行われたとのこと。


 少し前からこの冒険者ギルドに狼の素材がいつもより多く納品され始めてそういった声が上がり、解体所に直接二十体の狼と貴重なサーベルタイガーが五体も一度に納品されたのを切っ掛けに正式に議題として挙がり、その〈鋼の乙女心〉の件があったため可決されたそうだ。


 他の一般的な店は短い期間でその時の需要に合わせてコロコロ取引価格を変えたりするが、冒険者ギルドが定期更新以外で取引価格を変更するのは珍しく、しかも値が上がるならともかく、手に入りやすい狼の値が下がるような調整だったため、その素材などを主な収入源としていた下位の冒険者からは少なくないクレームが届き、もちろん依頼周りを受け持つエネット殿もその対応などで影響を受けた模様。


 そして、当然その決定は獣素材の納品に直接かかわる親方に伝えられ、最近その大量の獣素材を扱うような出来事があったということで、もしかしたらその時に解体して得た大量の皮をその冒険者が直接〈鋼の乙女心〉に卸したんじゃないかと、親方は予想して、エネット殿に話していたとのことだ。


「なるほど、確かに最近ボリー殿とそんな取引をしたな」


「えぇぇ……オースさんが冒険者になったばかりのころに狼の納品依頼を度々受けてくださっていたので、最初の意見が上がる切っ掛けにはなっているのかなとは思っていましたが……まさか最後に可決される切っ掛けにも関わっていたなんて……」


「嬢ちゃん、それは違う……狼二十体とサーベルタイガー五体をここに持ってきたのもこいつだ……」


「全部オースさんが原因じゃないですかぁぁ……」


「そんなに褒められても何も返せないぞ?」


「いや、褒めてはねぇだろ」


「ふむ」


 需要や供給によって価格変動が発生するようなリアル志向ゲームであれば、たしかにこの事態は想定されるものだったが、何人も冒険者がいる中で自分一人がその原因の多くを担うことになるとは……ゲームだとしたらこれはかなりシビアなバランス設計だな……。


 そういった変動を含めて楽しむ経営ゲームなどでは、より楽しみやすいように少しの操作で色々な変化が起こるように設計されているが、それと似たようなものだろうか。


「……そうは言っても、冒険者さんがギルド以外に素材を卸してはいけないルールはないですし、規則的にはオースさんの行動に何も問題ありません……それに、価格が下がったといっても微々たるもので、次の更新ではまた上がると思いますので大丈夫です」


「まぁ、それは嬢ちゃんの言う通りだが、それでも少しは周りへの影響を考えて欲しいってもんよ……納品の件もそうだが、一度にあんなに大量の獣を仕留めちまったら、また増えるのに時間がかかるんじゃねぇか? 西の森は元々そんなに獣が多くなかったはずだからな」


「む? 西の森なら心配はいらないだろう……自分があの時に持ってきた大量の獣は全て東の方の森だ」


「東って言うと、ウェッバー村のすぐ南にある森か? あそこだったらまぁ、村の猟師くらいしか獣を狩らないから危険な獣がいなくなるのはいいことだけどよ……そんなに大きくないだろ、いったい何か月かけてそんな大量の獣を集めたんだ? というか腐るだろ」


 なるほど、東の森と言うと竜の休息地の北側に隣接する方じゃなく、その南にあるウェッバー村に隣接する小さい森の方になるのか……まぁあの辺りは森どころか平原にも誰も近寄らないと言っていたしな……ここで否定してもまたややこしくなりそうだ。


「ふむ、まぁ細かいことはいいではないか……それよりも今回の納品を進めたいのだが」


「あぁ、そうだったな……狩ってきたものをここに出してくれ」


「了解した、依頼に関係のない獣も一緒に買い取ってもらっていいか?」


「おう、一緒に精算してやる……引き取る素材はあるか?」


「いや、今回は全部買い取ってもらおう」


「わかった、んじゃあ魔物から魔石が出てくるかどうかだけ確認すっから、しばらくギルド受付の方で待っててくれ」


 そうして自分は価格変動などの話を切り上げるとこの一週間で倒した獣や魔物の屍を親方に預け、ちょうどそのタイミングでお腹を大きく鳴らしたグリィ殿が「飯の時間っすか!」とセルフ覚醒したので、彼女にもついでに親方との挨拶を済ませてもらってからギルドの受付に戻った。


 そこでしばらく待つという事もあったので、夕食はギルド付属の酒場で食べることにしたのだが、依頼やスキル獲得を頑張ったグリィ殿にご褒美でおごろうと言ったら、分かってはいたが普通の女性が一人では食べきれないであろう大量の料理を注文されたので、おそらく今回の報酬の自分の取り分はほぼないだろう。


 【手加減】スキルを獲得して魔力放出の抑制ができるようになったら大食いは収まるのかと思ったのだが、どうやら放出しなくなった分が蓄積になっただけで、たくさん食べて多くの魔力を生産するという行動は変わらないようだ。


 まぁ大食いは変わらなくても持久力が上がってバテにくくなり、彼女の能力アップには繋がっているので結果オーライということにしよう。


 自分の方もグリィ殿ほどではないが一人分よりは多めに食べると、そのうち大食いバトルの検証をしてもいいかもしれないなと思っていたところでエネット殿に呼ばれ、金貨二枚ほどの報酬を受け取った。


「ふむ、価格が下がったという割にかなり高い売却額になったな……これなら別に納品依頼をメインに行っている冒険者がクレームを言うことも無いのではないか?」


「いえ、あの……前にも言ったかもしれませんが、オースさんの短期間での納品数が異常なんです……普通のFランク冒険者は狩りに失敗することもあるので、一日当たり平均で銀貨三枚から五枚くらいの収入になるのが普通です」


「うーむ……そういうものか? 今回はグリィ殿が殆ど一人で倒していたから、自分だけ特別というわけではないと思うのだが……」


「えぇっ、グリィさんが!?」


「ん? 何か呼ばれたっすか?」


「グリィさんが一人で何体もの獣や魔物を倒したって本当ですか?」


「あー、イノシシとかカエルっすね、倒したっすよ? まぁ確かに一人で戦うには強かった気がするっすけど……スライムよりはましっすね」


「えぇ……」


「あぁ、思い出しただけでちょっとお腹が痛くなってきたっす……今日はもう帰っていいっすかね?」


「うーむ、腹痛はおそらく食べ過ぎが原因だと思うのだが……まぁ疲れているのも確かだろう、これがグリィ殿の分の報酬だ、帰ってゆっくり休むといい」


「了解っす、じゃ、エネットさんもまた明日っす!」


「……はい、お疲れさまでした」


 お腹がいっぱいになったらしいグリィ殿はそうエネット殿に挨拶をすると、渡した小銭袋の中身も確かめずに魔法鞄に仕舞ってお腹を抱えながら走り去ってしまった。


 そろそろ食べ過ぎるとお腹が痛くなるというのを学んでもいいと思うのだが、何がそこまで彼女を大食いに仕立て上げているのだろう……。


「とりあえずグリィ殿が討伐の大半を受け持ったのは嘘では無い」


「そうみたいですね……おかしいのはオースさんだけでなく、そのパーティーも含まれるようです……」


「ふむ、おかしいという認識が改まるわけではないのか……まぁいい、それで、今回の依頼達成にあたって確かめたいことがあるのだが……」


「あ、貢献度ですね? 先ほど達成処理をした時に気づきました……もちろん次のEランクに昇格する分が貯まりましたよ……数か月分の依頼を一週間で達成して、貯まらないわけがありませんが……」


「数か月分の依頼……? どれも達成期限は一週間だったと思うが……」


「はい、その通りです……一週間ごとにひとつ受けるはずの依頼を、一度に十種類も受けて達成したんです……」


「……なるほど、そうなるのか」


 複数のクエストを同時に受けてもいい決まりではあるが、期間が長く設定されている依頼は達成にそれだけ時間がかかると言う意味で、それを同時にこなすのは難しいと……。


 グリィ殿が一つの依頼に一日はかかると言っていたので、依頼の内容に関係なくその感覚でこなしてみたが……きっと彼女が言っていた依頼と言うのは、無印冒険者の時に行っていた期間が短く難易度が低い依頼の事だったのだな……エネット殿がおかしいと言っていた理由がようやく少しわかった。


 まぁでも、やってしまったものは仕方ない……その依頼を受けられるはずだった他の同ランク冒険者には悪い事をしてしまったかもしれないが、早い者勝ちと言うことで勘弁してもらおう。


「それで、貢献度が貯まったということで、昇格試験の推薦をしてもらいたいのだが……」


「うーん、そうですねぇ……難易度が高いはずの討伐系の依頼がとんでもない達成率なのに、何故か街の中で行う難易度の低い依頼の達成率が低いのが気になるところです……」


「昇格試験の推薦をしてもらいたいのだが」


「え、ええ……それは分かって……」


「貢献度は貯まっている、あとは推薦だけなのだろう?」


「オースさんちょっと……顔が……顔が近いですぅ……」


「エネット殿、そのまま頷いてくれれば良いのだ」


「ひぃぃ……ミュリエルさんに相談してから……ひっく……」


「いや、今すぐに推薦を……」


 ―― ドッドッドッド ――


「エネットちゃんを泣かせるんじゃねぇ!!!」


 ―― ゴツンッ ――


「痛いではないか、フランツ殿」


「殴られて当然だ! どっからどう見てもエネットちゃんを虐めているようにしか見えなかったぞ」


「虐めていない、検証だ……『はい』を選ぶまで進まない会話で『いいえ』を選び続ける検証は普通ではないか」


 ―― ゴツンッ ――


「普通なわけあるか! 相手が嫌がっていたら諦めろ!」


「うむ……間違った選択肢を選び続けると殴られるという検証結果が出たのでよしとしよう……」


 そうして自分は久しぶりに会ったフランツ殿に無理やり頭を下げられてエネット殿に謝ると、貢献度が貯まったから昇格試験を受けたいのだと事情を説明した。


 この間Fランクに上がったばかりではないかと貢献度に関してもエネット殿を脅迫して何か操作したのではないかと疑われたが、そこは彼女本人が否定してくれたので、あとは本当に推薦があれば受けられるのだと納得してくれたようだ。


「ふーん、だったら俺が推薦してやろうか」


「いいのか?」


「ああ」


「あの……私としては街での依頼達成率が少し不安なのですが……」


「だからだよ……こいつに戦闘が合ってるなら、そういう依頼が多い上のランクにさっさと来てもらって、そこで達成率を上げてもらった方がいだろ?」


「なるほど」


「ふむ、では、お願いしていいだろうか」


「おうよ……といっても、試験が行われる時期は決まってるから推薦してもすぐに受けられるわけじゃないけどな」


「それは逆に助かる……また少し勉強したいのでな」


「それもそうか、じゃ、推薦状は出しておくぜ、またな」


「うむ、ありがとうフランツ殿……そして自分も今日は宿に戻ろう、エネット殿もまた」


「はい、お疲れさまでした」


 Eランクの昇格試験に推薦してくれることになったフランツ殿や、すっかり怯えた顔から笑顔に戻ったエネット殿と別れて、自分は冒険者ギルドを出た……。


 出たところで、酒場の店主から代金をまだもらっていないと言われて引き戻され、食事中だったフランツ殿にまた怒られたが、自然体で何事も無かったかのように立ち去ろうとしても食い逃げが出来ないという検証が出来たのでよしとしよう。


 自分は少し軽くなった報酬の小銭袋を亜空間倉庫に仕舞って、陽が落ちて暗くなった街の中を一人歩く……。



「ふむ……なるほど……よし」



「受かるにしても落ちるにしても、明日からはまた教会で昇格試験の勉強だな」


▼スキル一覧

【輪廻の勇者】:不明。勇者によって効果は異なる。

【物理耐性】:物理的な悪影響を受けにくくなる

【精神耐性】:精神的な悪影響を受けにくくなる

【時間耐性】:時間による悪影響を受けにくくなる

【異常耐性】:あらゆる状態異常にかかりにくくなる

【五感強化】:五感で得られる情報の質が高まる

【知力強化】:様々な知的能力が上昇する

【身体強化】:様々な身体能力が上昇する

【成長強化】:あらゆる力が成長しやすくなる

【短剣術(基礎)】短剣系統の武器を上手く扱える

【剣術(基礎)】:剣系統の武器を上手く扱える

【大剣術(基礎)】:大剣系統の武器を上手く扱える <NEW!>

【戦斧術(基礎)】:戦斧系統の武器を上手く扱える

【槍術(基礎)】:槍系統の武器を上手く扱える

【短棒術(基礎)】:短棒系統の武器を上手く扱える

【棍棒術(基礎)】:棍棒系統の武器を上手く扱える

【杖術(基礎)】:杖系統の武器を上手く扱える <NEW!>

【戦鎚術(基礎)】:戦鎚系統の武器を上手く扱える

【鎌術(基礎)】:鎌系統の武器を上手く扱える

【体術】:自分の身体を高い技術で意のままに扱える

【弓術(基礎)】:弓系統の武器を上手く扱える <NEW!>

【投擲】:投擲系統の武器を高い技術で意のままに扱える

【実力制御】:自分が発揮する力を思い通りに制御できる

【薬術】:薬や毒の効果を最大限に発揮できる

【医術】:医療行為の効果を最大限に発揮できる

【家事】:家事に関わる行動の効果を最大限に発揮できる

【サバイバル】:過酷な環境で生き残る力を最大限に発揮することができる

【解体】:物を解体して無駄なく素材を獲得できる

【収穫】:作物を的確に素早く収穫することができる

【伐採】:木を的確に素早く伐採することができる

【石工】:石の加工を高い技術で行うことができる

【木工】:木の加工を高い技術で行うことができる

【調合】:複数の材料を使って高い効果の薬や毒を作成できる

【指導術】:相手の成長を促す効率の良い指導が出来る

【コンサルティング】:店や組織の成長を促す効率の良い助言ができる

【鑑定・計測】:視界に収めたもののより詳しい情報を引き出す

【マップ探知】:マップ上に自身に感知可能な情報を出す

【万能感知】:物体や魔力などの状態を詳細に感知できる

【人族共通語】:人族共通語で読み書き、会話することができる

【人族古代語】:人族古代語で読み書き、会話することができる



▼称号一覧

【連打を極めし者】

【全てを試みる者】

【世界の理を探究する者】

【動かざる者】

【躊躇いの無い者】

【非道なる者】

【常軌を逸した者】

【仲間を陥れる者】

【仲間を欺く者】

【森林を破壊する者】

【生物を恐怖させる者】


▼アイテム一覧

〈1~4人用テント×9ずつ〉〈冒険道具セット×9〉〈キャンプ道具セット×9〉

〈調理道具セット×9〉〈登山道具セット×9〉〈その他雑貨×9〉

〈着火魔道具×9〉〈方位魔針×9〉〈魔法のランタン×9〉

〈水×60,000〉〈枯れ枝×1,000〉〈小石×1,800〉〈倒木×20〉

〈パン・穀類・芋・豆・種実・果実・野菜など大量の食材×972日分〉

〈砂糖、塩、魚醤、ワイン、ビネガー、胡椒、唐辛子、山椒、生姜、胡麻、ニンニク、ナツメグ、クローブ、シナモン、クミン、コリアンダー、ウコンなど大量の調味料×942日分〉

〈獣生肉(下)×1750〉〈獣生肉(中)×870〉〈獣生肉(上)×992〉〈鶏生肉×246〉

〈獣の骨×747〉〈獣の爪×250〉〈獣の牙×250〉〈羽毛×50〉〈魔石(極小)×90〉

〈獣肉のベーコン×20日分〉〈スライムの粘液×600〉

〈棍棒×300〉〈ナイフ×1〉〈シミター×2〉〈短剣×3〉〈剣×3〉〈大剣×3〉

〈戦斧×3〉〈槍×3〉〈メイス×3〉〈杖×3〉〈戦鎚×3〉〈弓×3〉〈矢筒×3〉〈矢×0〉

〈魔法鞄×4〉〈風のブーツ×4〉〈治癒のアミュレット×4〉〈集音のイヤーカフ×4〉

〈水のブレスレット×4〉〈着替え×10〉〈ボロ皮鎧×1〉〈革鎧×1〉〈チェインメイル×1〉〈鋼の鎧×1〉〈バックラー×1〉〈鋼の盾×1〉

〈金貨×78〉〈大銀貨×7〉〈銀貨×4〉〈大銅貨×7〉〈銅貨×9〉


※2022/08/06 報酬の計算が間違っていたので修正しました。

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