第百四十四話 ファビオ殿との取引で検証
アルダートンへ東門から入ってまっすぐ歩くと、割とすぐに左側に見えるそれなりに大きく綺麗なお店、輸入雑貨〈ファビオ商店〉。
この店で取り扱っているメインの商品は、グラヴィーナ帝国から輸入された陶器や掛け軸などの和風テイストな家具や小物と、ソメール教国から輸入された銀製の食器や質の高いシルクに加えて、それぞれの国の香辛料まで取り揃えており、輸入雑貨店の名に恥じない品揃えとなっている。
最近は工房をいくつか買い取って動かしていて、輸出入品以外に独自製品も売っているようだが、それは店を分けて、この街の貴族区に構えた別の店舗や、王都に新しく開店した店舗で高級家具や宝飾品と一緒に売っているらしい。
そんなわけで、今や多数の店や工房を経営している大オーナーのファビオ殿は一か所にとどまっておらず、その色々な店を転々としながら働いているそうなのだが、今日は運よくこの街にいたようで、いつからか店をひとつ任されるようになったらしいユーリ殿に挨拶をしたら、その店の従業員に指示を出して貴族街の方の店に連れて行ってくれた。
「ファビオ殿、お久しぶりである」
「こんにちはー」
「おお、オースさん、アーリーさんも、お久しぶりです」
裏口から案内されたのは、どうやら高級雑貨店へと区分を変えたその貴族街に建てられた店舗の応接室で、ここまで案内してくれた輸入雑貨店の従業員が戻るのと入れ替わるように入ってきたこの店の従業員にお茶を出されて、その薫り高いお茶を楽しみながらしばらく待っていると、高そうな服を着たファビオ殿がやってきた。
「商売はなかなか順調のようであるな」
「ええ、おかげさまで……オースさんの方も、Eランク冒険者へ昇格おめでとうございます……また昇格試験を満点で突破されたようで」
「ふむ、相変わらずよく聞こえる耳を持っているな」
「はっはっは、それが仕事ですから」
Fランク昇格試験に合格した時もそうだったが、いくら情報収集能力が高く、それが店を大きくするために必要なことだとは言っても、一介の低ランク冒険者の情報まで普通は集めないのではないだろうか……。
まぁ、とはいっても、自分の好きな某海外製オープンワールドRPGでも、街の衛兵がプレイヤーの行動をその日のうちに噂話として話していたりするからな……NPCの情報網とはそういうものなのかもしれない。
「それで、今日は例のシャンプーという髪用洗剤ができたので、その製造方法を買い取ってもらえないかと相談しに来たのだ」
「おお、ついに出来ましたか……オースさんの助言で海沿いの街でグリセリンを生産できるようになってから、化粧液の製造本数も売り上げもかなり伸びましてな……ちょうどお得意様から他の商品は作らないのかと催促されていたのですよ」
「ほう、それはちょうどよかったな、アーリー殿、とりあえず現物を見せられるか?」
「ほいほーい、あたしたちが作ったのはこれよ」
そうしてアーリー殿が魔法鞄から取り出したのは、粘性のある白い液体が入った透明な小瓶……スライムの粘液が持つ劣化防止の作用がきちんと効果を発揮するかも確認したかったので、時間経過のない亜空間倉庫ではなくアーリー殿の鞄に入れてもらっていたのだが、どうやら劣化はしていないようだ……が。
「ふむ……アーリー殿、それは自分が最後に見たものと少し違うな」
「あれ? バレた?」
「むむ……初めて見るわたくしには全く分かりませんが、これがそのシャンプーではない、ということですかな?」
「いや、シャンプーであることにはあるのだが……これは……」
「そう! リンスインシャンプー、イン、トリートメントよ!」
うーむ……化粧水に美容液と乳液の効果を加えていた時もそうだったが、アーリー殿はなんでも一つにまとめたがるな。
しかし、自分が一緒に頭をひねりながら作ったのはシャンプーだけで、それが完成した時についでにリンスやトリートメントに関しての知識を話してはいたが……まさかそれらを一人で完成させるだけでなく、組み合わせるところまで進めていたとは、本当に研究熱心な助手である。
「ええと、調合の知識も錬金術の知識もあまりないわたくしには、何が何やらサッパリなのですが……とりあえず、その商品名は長すぎませんかね」
「あー、まぁ、これは商品名というわけではないので、前の化粧液だったか美容液だったかと同じように好きに呼んでもらっていい……とりあえず効果を説明すると……」
それから自分は、ファビオ殿に、知っている範囲でシャンプーやリンス、トリートメントの説明をした。
今この世界で日常的に使われている石鹸で髪を洗うと、石鹸はアルカリ性のためキューティクルが開いてしまい、ギシギシになりやすくなったり、ダメージを受けやすくなったりするが、弱酸性のシャンプーならそうならないこと。
リンスやコンディショナーと呼ばれるものは、主に髪の表面部に作用し、油分で乾燥やパサつきを防いだり、滑りを良くすることで帯電を防止したりする効果があり、逆にトリートメントは主に髪の内部に作用し、栄養成分を浸透させて傷んだ髪を補修するような効果があること。
まぁ、これらの情報には諸説あり、シャンプーでは必要な油分まで除去してしまうから石鹸系の方がいいとか、ゴワゴワになるのはきちんと濯いでいないからだとか、同じように髪の洗い方がテキトーだと毛穴詰まりの原因となるリンスやトリートメントの方が被害は大きいとか言われることもあるが、自分は気にせず好きな方を選べばいいと思う。
ただ、確かに、トリートメントまでシャンプーと一緒にしてしまったら毛穴詰まり問題は大丈夫なのかとか、リンスインシャンプーではケア力が落ちたり、頭皮に油分が必要以上に残ってしまったりしないのかと思ったのだが……。
「あー、それなら錬金術でうまいことやっておいたから大丈夫よ」
とアーリー殿が、言っているので何とかなったのだろう。
「ほう……その効果で今アーリーさんの髪はこれほどまでに綺麗なのですね」
「そうよ! これさえあれば、手間をかけずに若々しく美しい髪がいつまでも続くわ!」
うーむ……確かに今アーリー殿の髪は三つ編みにしていてもそのサラサラ具合が感じ取れるほど美しいダークブロンドヘアーではあるのだが……このシャンプーを開発していた間の彼女は、徹夜をしていたり洗髪を後回しにしていたりで、お世辞でも褒められないバサバサでベタベタのボサボサな状態だった。
化粧水の研究をしていた時もそうだったが、美しさのために美しさを犠牲にするその行動は、果たしてそれでいいのだろうか。
「ですが、それほどの効果がある材料費……さらに高度な錬金術の技術まで必要となると……原価や製造コストに比例して商品の価格まで上がり、貴族様でも購入するのをためらう高級品になってしまうのでは……」
「ちっちっち……そこは抜かりないわ、わたしがこの髪質を維持できているのがその証拠よ……シャンプーの後に別でリンスを使うどころか、髪を洗うのすら本当は面倒だと思ってる私が、作るのにそんな手間がかかるものを使い続けられるわけないじゃない」
「なるほど」
「そこ、オース君! 納得しない!」
「う、うむ、すまない」
冒険者パーティーに入ってもらい共に行動するようになった彼女を思い返し、腑に落ちる説明だったので思わず頷いてしまったが注意されてしまった。
「えーと、それで、この作り方はね……」
それから彼女は、ファビオ殿にこの洗髪料の作り方を説明する……。
確かに、オールインワンにするにあたって、それなりの材料と手順が必要ではあったが、彼女の言う通りそこまで大変なものではなかった。
スライムの粘液もグリセリンも精油も、化粧液にも使用する素材だし、ファビオ商店はグラヴィーナ帝国から醤油や味噌を輸入しているので、アミノ酸を抽出する原料もそこから仕入れられるだろう。
新たに仕入れ先を検討しなければならない錬金材料も、ベリー系の果実や羊毛のようなどこにでも売っているものだし、定期入荷の契約をするにもそれほど手間はかからないと思われる。
錬金術の知識がそこまで無いと言っていたファビオ殿はあまり気にせず、時折質問を投げかけながら、彼女の話す言葉を真剣にメモを取っているようだが、錬金術の知識をもつ自分からすると、素材も手順も、これ以上コストや手順を省略できるところはないだろうというところまで効率化されており、彼女がこれに注いだとてつもない労力が窺える。
「確かに、少々手順や注意事項が多いかもしれませんが、使用する素材も比較的手に入りやすいものですし、これなら何とかなるかもしれませんね……課題として、新たに錬金術師を雇わなければなりませんが、必要な魔力量はどの程度でしょうか」
「このレシピは手順を少し増やしている代わりに、必要な魔力量が少なくなるように設計しているから、王立学校の一年生……冒険者で言うとEランク魔法使いくらいの魔力があれば十分よ……まぁ、その分、手順を一つでも間違えたら完成しないから、魔力量よりも器用さとか几帳面さで選んだ方がいいわね」
「なるほど、承知しました」
その後も少し商品化のための意見交換を行い、洗髪料を作る時に使用する界面活性剤的な役割のスライム加工液を、化粧液の方でも流用できそうだという話や、オールインワンの洗髪料とは別にシャンプー単体の成分の洗髪料を低価格で売るのはどうかとかを話した。
スライム加工液についてだが、実はアーリー殿も前にその問題について話していて、自分は亜空間倉庫のおかげでスライムの粘液だけ回収できるが、他の冒険者はそうではないため、通常は発注したとしても土などがついた状態で納品されるらしい。
グリセリンの時もそうだったが、自分に頼めば手間もコストも少ないからといって、原材料の提供を自分だけに頼りっきりになられては、お互いに良くないだろうと、どうにか別の手段で同じ効果のものを入手しようと、色々と考えてくれたようだ。
今までの工程としては、ろ過で土などの汚れを除去した後に、殺菌や消毒のために熱を加えるというものだが、そのまま加熱するとスライムの粘液は冷やした際にゼリーのように固まってしまうので、同じくゼリーのように柑橘系の果汁と共に煮込むことで固まるのを防止していた。
化粧液や洗髪剤を作る際に、どうせ後からオレンジエキスかグレープフルーツエキスを加えることになるので、素材としてはこの製造法のままでも問題はないのだが、スライムの粘液はその名の通り粘性のある液体なので、ろ過の工程でとてつもない時間がかかり、製造時間的に少々効率が悪いのだ。
しかし、今回導入する錬金術は、元より抽出や分離が得意な技術なのだ。
錬金術を導入することによって、今まで時間をかけてろ過していた部分が、属性による分離技術で一気に片付くということで、化粧液の製造費も製造時間もかなり下げられそうだと、ファビオ殿はたいそう喜んでいた。
「では、今回の製造法、および販売権の購入金額ですが……」
そうして最終的に提示された今回の収入は、化粧液の時の二割増しで金貨が百二十枚……内装や維持費を考えなければ上級貴族の住むような大きな屋敷が建てられる金額だ。
前回の不動産検証では中規模の屋敷までしか検証できず、今王都で生活しているのもその中規模の屋敷なので、その内大きな屋敷を手に入れてもいいかもしれないな……王族とは言えど他国の者が別荘として持つには大きすぎると言われるだろうから、そういった問答を乗り越えて購入できるかどうかがメインの検証項目となるだろう。
だが、今回の収入は自分が全額貰うわけにはいかない。
「金貨六十枚ずつでいいだろうか?」
「へ?」
自分は共同開発者であるアーリー殿と報酬を分けるために、彼女の顔を伺って取り分は半々でどうかと提案してみるが、当人は首をかしげて疑問の声を上げるだけだった。
「ふむ? 半々では流石に了承してもらえないか……まぁ、前回は自分が全額貰ってしまったからな……では、前回の分と合わせて、アーリー殿は金貨百十枚、自分は金貨十枚でいい」
「ちょちょちょっ……ちょっと待って、そんな大金受け取れないから! ってか、そもそもあたしももらっていいの?」
「それはそうであろう、化粧液も洗髪料も一緒に開発したのだ……むしろ前回は自然な流れで自分が独り占めしてしまってすまなかったな」
「えー……いや、でも……オース君の知識が無かったらそもそも作ろうとすら思わなかったものだし……」
「だが、アーリー殿がいなければ完成しなかったのも事実だ」
「それは……そう言ってもらえるのは嬉しいけど」
アーリー殿は金銭欲求があまりないのか、大きな収入に慣れていないのか、その報酬を受け取ることに乗り気ではないようだ。
王都で貴族を相手に商売をしている錬金術師の娘さんらしいので、平均よりは裕福な家庭環境だとは思うが、貴族というわけではないし、店主というわけでもないから、ここまでの額を持ったことはないだろう。
一般人が慣れない大金を手に入れてしまうと人生の歯車が壊れてしまうという人もいるだろうし、うーん……どうしてものか。
「それでは、金貨百枚をわたくしのお店に投資してみる、というのはどうでしょう」
「投資……?」
「はい」
ファビオ殿が言うには、運用資金にはそれほど困ってはいないが、新しいことを始めるためには初期費用がそれなりにかかるので、それを支援してもらうのは大変助かる、ということだそうだ。
支援してもらったら、もちろんその分お礼として、製造された商品を一定期間ごとに納品するし、将来的にこの事業が軌道に乗ったら、投資してもらった以上の額を返すことだってできるとのこと。
うーむ、それはつまり、現実世界の投資と同じ、一般的な範囲だと株や優待にあたるものだろうか……。
出会った最初のころも、技術を買って権利を売るような商売をしていたし、ファビオ殿は本当に経済の時代を先取りしているな。
まぁ、全年齢向けの某どうぶつが森に街を築いていくゲームでも株という概念があったし、このゲームにも似たようなシステムが導入されていても不思議ではないのだろう……うむ、あとで自分でも検証しなければな。
「よく分からないけど、急に大金を持つのは怖いから、とりあえずそれで!」
「かしこまりました、必ずやその信頼に報いてみせましょう」
こうして洗髪料に関する取引内容が決まった後、その素材となる〈スライムの粘液〉が新たな仲間の戦闘検証をしたときに大量に手に入っているので、それもついでに買い取ってもらい、最終的に自分とアーリー殿が金貨十枚と銀貨十枚ずつ受け取り、アーリー殿が投資としてファビオ殿に金貨百枚を預ける形となった。
このシステムは検証必須だからな、自分も後で検証するが、アーリー殿には先行して検証を進めてもらうとしよう。
「またのご来店、お待ちしております」
ファビオ殿と、その他数名の従業員に見送られて、裏口から店を後にする。
正面から出てもファビオ殿は許してくれそうだが、ここは貴族街で、今店内にいるお客様はもちろん貴族様……そんな店の奥から安い服を着た見知らぬ冒険者が我が物顔で出てきたら、店の印象を悪くしてしまうだろう。
過去に王都にある別の高級商店で検証しているので間違いない。
「んじゃ、用も済んだし、あたしは帰るわね」
「うむ……また明日、朝食を食べ終わったら宿屋〈旅鳥の止まり木〉まで来てくれ」
「りょーかーい」
しばらく歩いて薬屋〈魔女の釜〉へ続く路地の前まで来たところで、アーリー殿と別れる。
予定通り資金を手に入れて、今の手持ちは金貨が二十枚と少し、か……旅に必要な各種装備を揃えるとして、魔法の道具は明日出発前に買うことが出来るが、防具の類は既製品でもサイズ調整を頼まないといけないから、今日のうちに注文しておかないとだな。
一般的に普及している防具ならそこまで高くないから今の資金でも十分足りるだろうが、出来ればまだ手に入れたことがないような高級防具を、なるべく低価格で手に入れたいところだ……となると。
「うむ……ロシー殿とカイ殿のことも気になるし、次は鍛冶屋〈輝白の鎚〉だな」
久しぶりにファビオ殿と再会し、アーリー殿と別れた自分は、次の目的地、ロシー殿とカイ殿がお世話になっているという鍛冶屋〈輝白の鎚〉へ向かって歩き始めた。
▼スキル一覧
【輪廻の勇者】:不明。勇者によって効果は異なる。
【全耐性】:あらゆる悪影響を受けにくくなる
【全強化】:あらゆる能力が上昇する
【武器マスター】:あらゆる武器を高い技術で意のままに扱える
【武術】:自分の身体を特定の心得に則って思いのままに扱える
【魔術】:自分の魔力を特定の法則に則って思いのままに操れる
【錬金術】:素材と魔力で様々なものを生み出し、扱うことが出来る
【実力制御】:自分が発揮する力を思い通りに制御できる
【家事】:家事に関わる行動の効果を最大限に発揮できる
【サバイバル】:過酷な環境で生き残る力を最大限に発揮することができる
【諜報術】:様々な環境で高い水準の諜報活動を行うことが出来る
【採集】:自然物を的確に素早く採取し、集めることができる
【工作】:様々な素材を思い通りの物に加工することが出来る
【指導術】:相手の成長を促す効率の良い指導が出来る
【コンサルティング】:店や組織の成長を促す効率の良い助言ができる
【超観測】:任意の空間の全ての状況や性質を把握できる
【人族共通語】:人族共通語で読み書き、会話することができる
【人族古代語】:人族古代語で読み書き、会話することができる
【古代魔術語】:古の魔法陣を読み解き、描き、呪文を詠唱することが出来る
▼称号一覧
【連打を極めし者】
【全てを試みる者】
【世界の理を探究する者】
【動かざる者】
【躊躇いの無い者】
【非道なる者】
【常軌を逸した者】
【仲間を陥れる者】
【仲間を欺く者】
【森林を破壊する者】
【生物を恐怖させる者】
【種の根絶を目論む者】
【悪に味方する者】
【同族を変異させる者】
【覇者】
【権威を振りかざす者】
【禁断の領域に踏み入れし者】
▼アイテム一覧
〈水×50,000〉〈薪×83〉〈小石×1,040〉〈布×110〉
〈食料、飲料、調味料、香辛料など×1605日分〉〈保存食×96〉
〈獣生肉(下)×1750〉〈獣生肉(中)×619〉〈獣生肉(上)×600〉〈鶏生肉×41〉
〈獣の骨×710〉〈獣の爪×260〉〈獣の牙×248〉〈羽毛×40〉〈魔石(極小)×69〉
〈革×274〉〈毛皮×99〉〈スライム草×100〉〈抑制の首輪×2〉
〈木刀×1〉〈着替え×20〉〈宝飾品×90〉〈本×110〉〈遺物×10〉
〈体力回復ポーション×6〉〈魔力回復ポーション×5〉
〈冒険者道具×1〉〈調理器具×1〉〈錬金器具×1〉〈変装道具×7〉
〈掃除道具×1〉〈茶道具×1〉〈絵画道具×1〉〈手持ち楽器×4〉
〈金貨×22〉〈大銀貨×11〉〈銀貨×22〉〈大銅貨×5〉〈銅貨×3〉
〈金属巨人の屍×1〉