第5話 ホームレス少女は七福神その6{野乃花との出会い}
5人の少女を引き取った直哉。精神的に限界あると思いきや逆にお世話してもらってる。
俺が瑠璃子を引き取って半月後、瑠璃子は学校でも家でも大いに活躍した。
瑠璃子のマッサージは学校の先生たちに人気だ。学校では常に好成績。
七海は風水学についての勉強をしてた。今日も俺は凛香に占ってもらった。
俺「今日の運勢はどうかな?」凛香「えーと、今日の取引は慎重にした方がいいよ。」
俺「慎重な取引か。」凛香「で、お父さんもうそろそろ体を休めないと体が悲鳴をあげてるよ。」
俺「そういえば最近なかなか疲れが取れないな。」
瑠璃子「どれどれ、お父さん体中がガチこちじゃない。無理は禁物よ。」
要するに俺の体は疲労がピークで体中が固まり切ってるということだった。
このまま無理をすると最後の最後にはぶっ倒れてはいけないので今日の取引が終わったら3日間家で体を休めることにした。3日後瑠璃子のマッサージによって俺の体は動きが軽くなった。
寧々子「お父さん、今日は株取引しないでね。悪い予感がするから。」俺「分かった。」
寧々子が言った悪い予感それは俺が保有している株価の暴落だった。
俺はこの日は寧々子が言ったとうり株取引をしなくて正解だった。
2ヵ月後の仕事休みの日また千高駅付近と新牧駅付近のパトロールを再開した。
この日秘書の湯ノ山がホームレス少女を俺の家に連れてきてた。
俺「おう、湯ノ山君連れてきたのか。」湯ノ山「この子高速道路の下で座ってました。」
どうやら無責任な親に高速道路の高架橋の下に捨てられたようだ。
少女の名前は、小田急 野乃花「おだきゅう ののか」9歳。身長135㎝、体重30㎏。
髪型はぼさぼさのツインテール。顔は天使のようにかわいいが薄汚れてる。体形は細めだ。
野乃花「私1週間前に高速道路の下にお父さんとお母さんに捨てられたんだ。」
俺「1週間前にか。」湯ノ山「1週間前って信じられないです。」
俺は秘書の湯ノ山が連れてきた野乃花も保護した。これで保護した少女は6人。
野乃花はお風呂へ入ると自分で体を洗ったりするのはもちろんのこと掃除を手伝ってくれた。
野乃花は勉強好きであるため部屋でいつも勉強している。
七海「お父さん、この子高速道路の下に捨てられたの?」俺「そうみたいだ。」
翌週の朝刊でダム湖の底に車が沈んでるのを発見したという記事を見つけた。
俺「野乃花ちゃんのお父さんとお母さんの名前分かるかな?」
野乃花「えーとお父さんが颯人「そうと」お母さんが美奈子だった。」
記事によるとダム湖の沈んでた車の中に夫婦の遺体が見つかったらしい。
その夫婦こそ野乃花の両親だった。俺は真実を話すべきか悩んだ。
凛香は俺が深刻な状況になってることを察知した。
凛香「お父さん、新聞読んだとき深刻な表情になってたけどどうしたの?」
俺「この記事に書いていることが正しいか調べることできるか。」
雛子「私は不吉な予感しかしないけど。」凛香「この記事は正しいと思うわ。」
俺「野乃花ちゃんに何と話せばいいんだ。」雛子「私が野乃花ちゃんに話すよ。」
俺「ちょっと待ってくれ。お父さんが話す。」でも何時話せばいいのか悩む俺。
凛香「私に何かできる事ある?」俺「野乃花ちゃんに両親が死んだこと何時話せばいい?」
凛香「明日私と一緒に野乃花ちゃんに両親が死んだことを伝えましょ。」
俺「そうか、分かった。」
俺は明日凛香と一緒に野乃花ちゃんの両親が死んだことを告げることにした。
翌日は俺も仕事休みだし七海と凛香と雛子と寧々子と瑠璃子そして野乃花も学校休みの日。
凛香「野乃花ちゃんこれから野乃花ちゃんのお父さんとお母さんについて話すから落ち着いて話を聞いてね。」野乃花「お父さんとお母さんのこと?」俺「あーそうだよ。」
凛香「野乃花ちゃん、今お父さんとお母さんどこにいると思う?」野乃花「家にいると思うよ。」
俺「野乃花ちゃん、野乃花ちゃんのお父さんとお母さんはもうこの世にいないんだ。」
野乃花「どういう事?」
俺「昨日の新聞でダム湖の底に車が沈んでたらしい。その車の中に野乃花ちゃんのお父さんとお母さんがいたんだ。」野乃花「お父さんとお母さんが。」
凛香「野乃花ちゃん、お父さんとお母さんはもうこの世にいないのよ。」野乃花は涙を流した。
凛香は野乃花を慰めた。野乃花の両親はなんだかの理由で無理心中を図ったのだろう。
俺は凛香と野乃花を連れて小田急家葬儀場へ野乃花は両親に最後の別れを告げた。
野乃花は実の両親が亡くなったのを知って以来すっかり元気をなくしてた。
雛子と寧々子が野乃花を遊びに誘ったり思い出話をしてたら気が晴れたのか野乃花は元気を取り戻した。
そんな野乃花にも不思議な力が備わってた。
野乃花「お父さん、2人の秘書のお姉ちゃんと一緒に仕事してるでしょ。」
俺「うん、そうだな。」
野乃花「神無月姉ちゃんは結婚してるけど湯ノ山のお姉ちゃんは結婚してないと思うよ。」
俺「なるほど、それで。」野乃花「湯ノ山のお姉ちゃんお父さんに恋してるんじゃないの。」
俺「ま、まさかだよ野乃花ちゃん。」野乃花の予想がこの後的中することに。
両親を亡くした悲しみから元気をなくしてた野乃花雛子と寧々子と一緒に遊んだり思い出話をしてると元気になった野乃花が直哉の恋愛を予測した。果たして的中するのか。