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挨拶が長いので



 ここのところ、コメディー要素低めの話が続いてますね。


 今話も説明をしているだけの話になってますが、お付き合いくだされば、有り難いです。




 父が魔法で何とか出来たのは、潰れた花を元に戻すことくらいでした。当然、父は母にこっぴどく叱られ、それをレオ様は笑って見ていました。

 その後、アンバー公爵家の侍女さんにも手伝ってもらい、髪を編み上げ、花も差しました。完璧に元通りです!


 結局、一番早くにアンバー公爵家に到着していたカーライル家が、一番遅れて、ガーデンパーティーの会場に入ることになってしまいました。

「まずい」

 父は足早に行ってしまいました。

 父が向かう先には既に4人の公爵様が勢揃いしています。

 父は皆様に向かって、一礼すると、何やら言いながら、その中に加わりました。・・・私は当然のことながら、五大公爵が揃うのを初めて見ます。何と言いますか・・・。

「凄いね」

 と、リバーが言いました。

 まさにその一言に尽きます。

 今の父に、いつもの人懐っこさも、お茶目さも垣間見ることは出来ません。威厳や風格、重厚・・・そんな言葉しか今の父には、いえ、五大公爵には似合わないのです。もう圧倒されますよ。ほんと。

 それから、今回のパーティーの主催であるアンバー公爵様の挨拶が始まりました。

 えー、レオ様の情報によると、アンバー公爵様の話は長いとのことです。



 ですので、話の長い人の挨拶なんて、いちいち書いていられないと言うことなので、この時間を利用して、ファッションチェーック!と、いきましょう!


 まず記念すべき一人目は、私の母、マリアンナ・ロクサーヌです!

 ガーデンパーティー、つまり昼間に行われていますので、肌の露出は控え、ハイネックのあっさりとした形で、色は落ち着いたローズ色のドレスを着ております。

 控えめですが、お母様はボンッ!キュッ!ボンッ!の抜群のスタイルです!ですから、華美に着飾る必要はないのです!私も母の遺伝子を継いでいれば良いのですが。

 髪を編み上げ、ドレスと同じ色の小さなバラを一輪差しています。イヤリングとネックレスは父からの贈り物であるパールです。これもやや控えめですが、既婚者ですからね。


 続きまして、私たち双子です!なぜ一緒にかと言いますと、双子なので、色を合わせた装いをしているのです。

 まず、私のドレスは双子の瞳の色と同じ爽やかなブルーです。スカート部分はフリフリのフリルで、後ろのウエストの辺りには真っ白な大きめのリボンがついています。悪役顔にはちょっと可愛い過ぎますね。

 リバーは薄いグレーのタキシードに真っ白なシャツ、そして、全ての小物が私のドレスと同じブルーです。中身は残念なカサンドラですが、双子がお揃いの色の物を身につけている様は、とっても可愛いです!


 そして、シュナイダー様ですが、シャツ以外は全て黒です・・・うーん、服装については、特に触れる必要はないですね。ですが、珍しい水色の髪のお陰で飾らなくても、存在感は抜群です。それに何よりお顔が美しいですからね。ぎゃっ。


 レオ様は黒の軍服に光沢を抑えたシルバーのマントという姿です。カルゼナール王国では黒が最も高貴な色とされてます。ですから、公の場ではこの装いになります。

 ちなみに襟元の装飾やボタン等はシルバーです。

 レオ様!とっても凛々しいです!


 それから、五大公爵は濃紺の軍服にマント無しです。装飾、ボタン等は金色です。


 なぜ公の場、こういったパーティーでも軍服かと言いますと、我が国が『血に汚れた魔女の国』と呼ばれていた時代に起こった戦争で、無意味な殺戮を繰り返し、敵味方を問わず、多くの命が散ったことを忘れないため。そして、それを教訓として、今を生きる自分たちが、今ある平和を永久に守る。と、言う強い思いに誓いが彼ら達の軍服に込められているのです。


 ファッションチェーック!は今のところこれくらいですかね。後はジャスティン殿下と一緒に来られるサラ様が到着次第、サラ様の装いをお伝えしますね。



 さて、そろそろアンバー公爵様のご挨拶も終わった頃でしょうか。

 あれ・・・?まだですか?

 無表情に似合わず、意外に良く喋るんですね。

 心なしか、他の公爵様方はうんざりしていて、お客様はもう慣れっこと言った感じですね。

 あ、今、レオ様が欠伸をして、シュナイダー様が肘でつつきました。何だか可愛いです。しょうがないので、レオ様とシュナイダー様の観察をすることにしましょう!


 さあ、パーティーは始まったばかりですよ!



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