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   頼Vs浩二


 大阪城天守閣前にて対峙した二人は、睨み合いで互いを牽制しつつ、相手の出方を待っていた。

「貴様の事は、正志殿よりよく聞いておるぞ」

「じゃあ、気が抜けねーなー。お前の事は、名前以外聖史も知らねーみてーだったしな。まあ、誰が相手だろーが、俺は負けねーぞ」

「正志殿と手合わせした時もそうであったが、貴様らはどうしてそんなに自信満々なのじゃ」

「初めから負けると思って勝負するバカいねーだろ。勝てると思ってっから、勝負すんだよ」

「貴様は、人間であろう。なのに何故、人間を超越した我に勝てると思うのじゃ?」

「お前、バカだろ。俺が、お前らがここに来るまでの事知らねーと思ってんじゃねーか? お前らが、攻めて来た時から、俺は見てんだよ。お前が、他の奴らには貴様呼ばわりするくせに、正志には『殿』を付けて呼んでいる。これはお前がさっき言った手合わせで、正志に負けた証拠だろ。という事は、俺も勝てるって訳じゃねーか。よく考えてしゃべれよ」

「確かに正志殿には、遅れをとった。しかし、貴様に負ける道理は無いであろう」

「まあ、話しても分かんねーだろーからよ、俺とも手合わせしたらよく分かんじゃねーの。手合わせって言っても、死合になっちまうけどな!」

 頼は、自分の言葉が終わると、鬼包丁を肩に担ぎ浩二の方へ飛び掛かった。浩二は、頼が飛び出したと同時に両手の爪を長く伸ばし、防御姿勢に入ったが、頼は目の前に来るとサッっと消え去った。浩二は頼が奇抜な攻撃に入ると見て、辺りを見渡すようにしたが、頼は消えた場所に消えた時と同じような姿勢で現れると、鬼包丁を横一閃に振り払った。不意を突かれた浩二は、鬼包丁の斬撃を爪で受け流し、上方へ流すとそのまま空いた手で、頼の腹部へ斬撃を繰り出した。浩二の斬撃が頼を捕えたと思った瞬間、浩二は目を疑った。上方へ受け流し、その重みに翻弄されている筈の頼が鬼包丁を片手で自由に捌き、もう一方の手にもう一本の鬼包丁を握り、爪の斬撃を防御していたのだった。

「へっ! 驚いたろ。鬼包丁の二刀流だ! これがまた軽ぃーんだ。何故か知らねーが、何も持ってねーみてーなんだな。これでまた一歩お前に勝ちが無くなったぜ。……今度は、お前が打ち込んできてみろよ!」

 そう言うと、頼はサッっと後ろに下がり鬼包丁を、一つは前に盾のように持ち、もう一つを肩に担いで仁王立ちになった。

「貴様! 我を愚弄する気か! よし、そこに立っておれ、今斬り刻んでやろうぞ!」

 浩二は頼に向かって大声で叫ぶと、頼目掛けて突撃した。スピードを活かし、頼の前後左右より不規則に斬撃を繰り出した……が、全て動きを読まれているが如く、鬼包丁の鉄面で弾かれていた。浩二は、スピードアップする為、容姿形態をバケモノに変化させ、再度斬撃を繰り返したが、結果は変わらずやはり全てを弾かれていた。

「駄目だな。駄目だ。お前、正志と手合わせしたって言ってたよな? あいつ何も教えてくれなかったのか? そんな攻撃じゃ絶対俺には勝てねーぞ。お前、スピードに頼り過ぎなんだよ! 確かに速ぇ。でも、それだけだ。お前は不規則に動いて、相手に次の攻撃場所を読まれねーよーにしてるみてーだけど、俺には見えんだよ。お前のその怒りに満ちた気配がよ。攻撃なんてお前ら近距離タイプは、気配のする方から絶対飛んでくるんだからよ、かわすなんてわけねーんだよ。お前、やっぱ俺には勝てねーわ。諦めて降参したらどーだ?」

「貴様ぁ! 云うに事欠いて何だとぉ! 我に戦わずして、負けを認めろと言うのか!」

 怒りに身を染めた浩二は、体を震わせ顔が真っ赤に染まっていった。頭から湯気のような煙を出し、体中の毛が今にも飛び去りそうなくらい逆立っていた。

 しばらくすると、浩二の目に平静が戻り、表情が穏やかになったかと思うと、バケモノのような容姿が崩れ、浩二の姿に戻っていった。

「ふっ。我としたことが怒りで自分を見失うところであったわ。……確かに、貴様に言われた通り正志殿よりスピードに頼り過ぎた戦闘方法だと指南は受けた。……そうであったな、それでは続きを行おうか。敵に塩を贈った自分の愚かさを後悔するがよい」

「おおっ! 何か感じが違わねーか? やっと本気かよ。待たせんじゃねー! ほら! きやがれ!」

 身構えた頼目掛けて、浩二は突撃すると、伸ばした爪を更に伸ばし、頼を抱きしめるようにして、素早く後ろに下がった。頼は突撃後の後方からの攻撃に、鬼包丁を合わせる事が出来ず、上体を屈め攻撃をスルーした。浩二は、攻撃をかわされると同時に蹴りに移行し右足でのハイキックを放つとその勢いのまま、上体を倒すと右手での斬撃を連続で繰り出した。浩二は、隙の多い移動を増加した攻撃を封印し、頼の正面から上下幅の大きい攻撃を繰り出し、時折不意に伸びた爪で正面から背部攻撃を行った。

「やりゃー出来んじゃねーか! おーし、俺もマジでやんねーとな! 受けてばっかじゃ悪ぃからよ!」

 と言うと頼は、一歩下がると、鬼包丁をブンブンと振り回し、バトルフォームへと変換した。


   正志Vs聖史


 激しい攻防を繰り広げていた正志と聖史だったが、一度間を取り直そうと、聖史が離れると、正志は追撃をかけず、その場で戦闘体制のまま立っていた。

「うわぁ! 痛っ! ……本当だ。正志兄ちゃん本当に強くなってる。でも、それ頼兄ちゃんの刀でしょ。人の物使って強くなっても、強くなったって言わないんじゃないかなぁ」

「ガキが言ってくれんじゃんか。でもよ、コイツのおかげで強くなった訳じゃねー! コイツは一要因に過ぎねーんだよ! お前も、そろそろ本気出しやがれ!」

「ふぅ。じゃあ、本気でいくよ。でも、驚かないでね」

 聖史がゆっくり目を閉じ、仄かに青白い気迫を立ち上らせ始めると、今までとは全く違った人物になったようであった。

 しかし、形態の変化を期待していた正志は、少し腑に落ちないと言わんばかりに、不服な気持ちを露わにしていた。

「……貴様か、我を呼び出したのは。ほぅ、姿が変わらんのが不服のようじゃの。安心せい。この宿主の潜在能力以上を発揮してやるからの。では、参ろうか」

 聖史は突然両手をだらんとさせたと思うと、その場から姿を消した。刹那! 時折宙がキラッと光ると、正志の体にビシッっと傷が入った。正志は、神経を集中させ攻撃の瞬間を読み取ろうとしたが、光を発する場所と攻撃を受ける場所が定まらず、防戦に徹していた。聖史は、残像も残さぬスピードで動き回り、爪と爪を合わせて火花を散らすと、少し動いた後、爪での斬撃を繰り返していた。正志は、かわせないと悟り、体を回転させるとそのまま火炎放射を行った。が、攻撃は止まったものの、時折光が見えるだけで聖史は姿を現さなかった。

「すげーな、お前! 見えねーよ。どーすっかな? このままじゃ、俺の負けじゃねーか!」

「姑息な奴よ。それで我が止まるとでも思うたか。貴様の浅はかな考えなど、御見通しよ! 我に火など効かぬぞ。そろそろ遊びは終わりじゃ!」

 聖史に話し掛けた正志だったが、聖史の声を聞くと、口角を少し上げ不敵な笑みをもらした。

「へっ! 姑息ってか! でもありがとよ! 今の会話で、もう見えねーお前は終わりだ! ……その証拠に、そこだぁ!」

 正志は、そう言うと正面に駆け出し、サバイバルナイフを大きく振りかぶると、そのまま斬り付けた。

「何が終わりじゃ。全く見当違いではないか。……な、なんだと! 偶然じゃ! 偶然に決まっておる!」

 正志の後方に姿を現した聖史の腹部に深々と長刀が突き刺さっていた。聖史は、刀を両手で掴むと体を後ろに下げ刀を抜き取った。

「偶然ねぇ、マグレかどーか試してみれば分かんじゃねーの? その度に、でけーダメージくらってたら世話ねーけどな!」

「貴様の挑発に我を忘れる我ではないわ! ただの偶然で頭に乗っている貴様に、強さとは何かを体で教えてやるわ!」

 そう言うと聖史は、また姿を消したかと思うと、宙に火花を散らし始めた。

「嫌だねぇ、自信家ってのわ。自分の結果が見えてねー。マグレじゃねーってのを教えてやんねーといけねーみてーだな!」

 正志もまた、いつものスピードスタイルに入ると、呼吸を整えた。

 …………。

「甘ぇーよ! 余裕!」

 正志が声を挙げ、刀を一閃した瞬間、爪の攻撃をサバイバルナイフで遮られ右足に刀を突き立てられた状態で聖史が姿を現した。

「ぐっ! がはぁっ! ま、まさか、まさか本当に我の動きが見えるのか!」

「見えねーよ! そんな速ぇーの、見える訳ねーだろ! 感じんだよ。お前の気配、闘気、殺気を目じゃなく心で感じんだよ! 初めは分かんなかったけど、お前が喋ってくれたおかげで絞り込めたんだよ!」

「なるほどな、見えぬ故、目を開けたまま心眼を使うたと云うことか。貴様の能力には恐れ入る。だからといって、我に勝てる等と思うてくれるなよ!」

「口だけは達者なバケモノだな。その足じゃ、もうさっきみてーなスピードは出せねーぜ!」

「俗物が云うてくれるわ。だが、速さなど無くとも何とでもなる。貴様、我を誰だと思うておる。我は『キラヘル』殺戮の化身であるぞ!」

 そう言うと、聖史は消える事無く正志に向かって突進してきたと思うと、握りしめた右腕で正志を殴り付けた。正志は、釘バットで殴り付けをガードしたが、気が付くとかなり後方まで吹っ飛ばされ、バットは粉砕していた。

「今度はパワーかよ! 懲りねー奴だな! ……それならそれで、こっちにも戦い方ってヤツがあるんだよ!」

 と正志は聖史目掛けて、飛び出して行った。


   頼Vs浩二


「おらおらおら! スピードってのは、こうやって使うんだよ! おらおら! どうした! 受けてばっかしか!?」

 頼の連続斬りに、浩二は腕の甲を甲羅のように変化させ、受け捌き続けていた。

「いつまで続けんだ? ……防御も飽きてきたろ? ……それとも、防御出来ねーようにしてやろーか!?」

 その言葉と共に、頼は鬼包丁を一つに束ねると、両手で振り回した。

「これよぉ、軽そうに見えっけど実はスゲー重てぇんだぜ! 名付けて『ギロチン』受けてみやがれ!」

 頼は鬼包丁の連撃を放ち、鬼包丁を束ねて大きく振りかぶると、浩二目掛けて振り下ろした。……ガボゥと鈍い音とドスッと音がし、浩二が左腕の甲でギロチンの斬撃の受け流したかのように見えた瞬間、頼の左足に浩二の長く伸びた爪が突き刺さっていた。が、ギロチンは左腕に受け流される事なく、地面に突き刺さっており、浩二の左腕は、二の腕部分から切断され、暫くしてからドサッと音と共に地面に落ちた。

「うぅぉぉおぉぉぉ!! 腕がぁ! 我が腕がぁ!! よくも我が腕をぉぉぉ!! 許さぬ! 許さぬぞぉぉ!」

「くうぅぅ! いってぇぇ〜! ふ、ふふ、ふはははは!あ〜ははははは! 痛ぇけど、腕一本取ったぜ!」

 浩二の目の前で大笑いする頼に、浩二は右腕を頼の足から引き抜くと、頼の首を目掛けて斬撃を放った。……が、ガガガっと音が聞こえると頼は既に笑っておらず、浩二の爪は鬼包丁に突き刺さっていた。

「甘ぇーよ! もう一本もらった!」

 と頼が右手で鬼包丁を振り下ろすと浩二は、突き刺さった爪を引き抜こうとしたが、思いのほか深く突き刺さっており、浩二の肩に鬼包丁が激突したと思うと、グヂャァと音が聞こえ浩二の右腕は、鬼包丁に突き刺さったまま体から離れていった。

「ぐぎゃゃぁぁああぁぁぁ! う、腕、腕がぁ!! こ、殺されるぅ! た、助け、助けて!」

 のたうち回る浩二を見下ろしながら頼は「じゃあな!」と言うと、左右の鬼包丁を交差するように左右から一閃した。

「名付けて『クワガタ』コイツらの最初で最後のダブルアタックだ!」

 浩二にヒットしたクワガタは、浩二の首を胴体から切断し、浩二の爪の刺さった鬼包丁を無傷の鬼包丁が粉砕していた。

「し、死にたく、死にたくない。助け、助けて」

 首だけになった浩二は、頼を見上げながら涙を流しながら命乞いをしたが、「さすがバケモノ頭だけになっても、生きてやがら。じゃあ、さっさと死ねや!」と鬼包丁の背で叩き潰され、物言えぬ黒い塊に変化していった。

「『ホリスタ』か。たわいもねー! 後は……っと、待ってろよ!」

 跡形もなく黒塊となった浩二を見下ろすと、頼は鬼包丁を肩に携え、足を引きずりながら、天守閣の下へと向かって行った。


   正志Vs聖史


「何がそれに応じた戦い方じゃ! 人間風情が我に敵うとでも思うたか! 貴様の速度など我にとっては、速くも何も感じぬわ! ……このまま、へしゃげて死んでしまえ!」

 パワータイプに変わった聖史に、スピードアタックを仕掛けた正志だったが、簡単に攻撃を見抜かれ、今逃げ場は無く、壁に押し込まれた状態で、聖史のサンドバック状態になっていた。サバイバルナイフと長刀は、元の形を想像出来ない程いびつに折れ曲がり、また火炎放射機もガスを使い果たし、ただの空き缶と化していた。それでも正志は、不気味な笑みを浮かべ、変形した両刀で聖史の攻撃を受け続けていた。

「そろそろ潮時よの。もう、その刀では攻撃することも叶わぬだろうて。……最後に何か言いたい事があれば聞いてやるぞ」

 そう言うと聖史は、少し離れ不敵に笑みを浮かべた。

「はぁ、はぁ。す、すげーな、お前。すげー、強ぇーよ。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。最後……か。そうだな、……俺も……お前側……だったら……よかっ……た……かな。……って頼! くそぉっ! この場面で2対1かよ! 駄目だ。マジで死ぬわ」

 足を引きずりながら、頼は正志の方へ近付いて来る。

「頼よ。良いところへ戻った。貴様が戻ったと言う事は、『ホリスタ』は消滅したということか! ……それでは、その俗物を貴様が斬り捨ててしまえ!」

 聖史は頼の背中に向けて、勝ち誇ったように笑いながら命令した。

「マジかよ。あのオッサン死んだのかよ。頼、お前すげーな!」

「よう! 正志! 久しぶりだな! 俺、強くなっただろ! へへっ、これで、最後にしよーぜ! 正志!」

 と頼は大きく鬼包丁を振りかぶった。

 ガッと音がなった瞬間、正志は死を受け入れたつもりだった。が、痛みも無く、恐る恐る目を開けると目の前に鬼包丁が突き立てられていた。

「正志! これで終わりにしよーぜ! これでヤツの首を取れ! バケモノは、消し去ってやろーぜ!」

「貴様ぁ! 裏切る気か!」

「裏切るも何も、俺は聖史に強くしてやるって言われただけだぜ! お前らの仲間になった覚えはねー!」

「この裏切り者がぁ! 貴様もろともあの世に送ってやるわ!」

 聖史は、怒りの形相で二人に向かって歩き出していた。

「頼、悪ぃ。これ受け取れねーわ」

 正志が鬼包丁を手に取り、そのまま上に放り投げると、聖史の顔から怒りが消失し、正志に不気味な笑みを投げかけた。

「賢明な判断じゃな。無駄に抵抗するよりも死を選ぶか。その判断に免じて、楽に逝かせてやろうぞ」

 聖史は、正志に近付くと手を広げ爪の斬撃を正志の首筋目掛けて放った。

「正志!」

 …………。

「悪ぃ。嘘だ」

 そう言うと正志は落ちてきた鬼包丁を握ると、落下のスピードに合わせて体を回転させ、一閃の斬撃を放った。

「き、貴様。貴様ぁぁ!!」

 体から離れた聖史の頭は、正志を見上げて悔しそうに叫んだが、正志が鬼包丁を地面に置くと同時にグヂャッとトマトのように砕け散った。

「へへっ、やったぜ。……勝ったぞぉ!」

「やっぱ俺達、最強ーだな。な、正志!」

「ったり前じゃねーか! ……って重っ! 何、突然」

「痛ぇ! 体中がちぎれそうだ」

 勝利を噛み締める二人だったが、突然全身の痛みと虚脱感に襲われ困惑した表情になった。

「ありがとう、戦士達よ。これで不浄者の断罪が完了しました」

 突然声が聞こえ、正志と頼は軋む体を支え合いながら、バトルフォームをとろうとした。

「新手か!」

「今度は誰だ!」

「私の名は『ジェミナル』二人で一つ、一人で二つの存在。私は断罪者。数多の次元において、混沌を引き起こす者に永久の眠りを与える者。私は、あなた達の精神に同調し、あなた達に力を与えてきた。私は肉体を持たない為、能力の高い者に憑依しその能力を飛躍的に高める事が出来る。あなた達の体を借りて、今、不浄者『キラヘル』と『ホリスタ』の断罪が完了しました。私は、あなた達と争う気はありません。ありがとう、戦士達よ。もう、あなた達に人間離れした能力はありませんが、私が憑依していた事により、普通の人よりもその能力は強くなっているでしょう。では、さようなら。この次元の戦士達よ」

 声が消えた途端に、そこに感じていた気配も消え去り、ただ静寂だけが二人を包み込んでいた。二人もまた、『ジェミナル』の力が抜けた事により、気を失い倒れ込んでいた。


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