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第八話 立ち上がる

ササンと出会ってから1時間ほど経つ。

そろそろ《睡魔耐性》などの耐性スキルがない3歳の体にはしんどくなってきてはいるが、多少身体に負担が来てもまだまだ若いしどうってことはないだろう。

「…でさ、なんでそんなことしてんの?」

「お前とは違って俺はまだ3歳なんだよ分かる?まだ基礎トレーニングで筋力を鍛えておかないと碌に運動も戦闘もできやしないんだよ」

「だからといって片手で腕立てしつつ魔法を連射しなくても他に方法あっただろ…」

「これが一番効率的だと思う。まだ例の攻撃もスキルも未完成だし火力は本当に不足してるから今はこうやってスキルの力の一端だけでも習得しときたいんだよ」

「ユキノフは相変わらずだな」

やることなんて今は基礎トレしかない。

この森を変えるにもこの国を近代化するにも、この世界を平和に導くためにも何もかもが不足している現状でやれることなんて少ししかない。

「取り敢えずユキノフがこの世界にいるってことを知っただけでも十分すぎる成果だったわ」

「まあ《災害》シリーズがないことが分かった時点でお前にここにいる意味なんてないよな」

「どうせお前のことだからこの世界も平和にする気なんだろ?俺にとっては仕事を奪っていく天敵だけどな」

「まあササンの好きなようにしろ。俺はこの辺で数年は引きこもってるし」

「働けニート」

3歳に何いってるか知らんが、俺はまだ働く気は全くない。

生存のために必要な衣食住はなんとか自前で確保するしかないのでそれだけは自分でどうにかするが、それ以外は基礎トレしかしないだろうよ。







さて、緑迷彩(ササン)と話している暇は正直なかったかもしれない。まああいつは自分の拠点に帰っていったが。

まず自分のスキルをフル活用して生活レベルを上げていこう。


__________


 名前:ユキノフ 状態:精神崩壊(重)


 RANK:0


 LV:1


 HP:10/10


MP:323/4760


__________


 ATK:50+20


DEF:10+5


RES:10


DEX:10


TEC:50+10


__________


《スキル》


 残りSP:43


 《槍術:LV1》《投石:LVMAX》《忍び足:LV7》《錬金術:LV3[元素理解:LVMAX,物質元素構造理解:LVMAX]》《炎魔法:LV1》《光魔法:LV1》《身体強化:LV3》《採取:LV5》《基礎製作:LV3》《MP回復速度上昇:LV6》《MP枯渇耐性:LVMAX》《最大MP上昇:LV4》

《MP消費量削減:LV4》《自己ステータス閲覧:LVMAX》《鑑定:LV1》《高速思考:LV2》


__________


《恩恵》


 《化学を裏付けた錬金術》


《槍神の加護》


 《死を恐れぬ統治者》


__________


《装備》


子供服:E


__________


この中で今使うべきスキルはたった一つ。

錬金術である。

この世界の錬金術は現実世界の錬金術とは違って魔力の量次第では元素をも変化させ本当に意味で鉛を金に変えられる能力ではあるが、これを行うのは精密な操作と複雑な儀式などなどがいるため普通はしない。

というかコストが高すぎて金に変えても元が取れないことが多い。

そんなお困りごとを解決できるのがこれ、《化学を裏付けた錬金術(ケミカル・アルケミー)》である。

これについてくる《物質元素構造理解》の効果でなんと物体に対して錬金術を使用した場合物質が何で構成されているかが分かるというぶっ壊れ性能が初期から使える。


錬金術はLV8以上じゃないと使い物にならないので、貴重なSPを溶かして錬金術のレベルをできる限り上げよう。

この世界のスキルポイントを使ったスキルレベルは基本的に固有の必要スキルポイント×スキルレベルで決まる。例えば錬金術だと固有のスキルポイントはたったの0.5(小数点切り上げ)なのでLV3→LV8にするのに…

………

暗算できないからシステムさんに計算してもらお。


__________

《錬金術》のレベルを3→8に上げますか?

必要SPは15です。

__________


たった15ならMAXの10まで上げるか。

__________

《錬金術》のレベルを3→10に上げますか?

必要SPは25です。

__________

目の前にあるステータスウィンドウのはいを押すと、錬金術の知識が頭に入ってくる特有の感覚が脳を揺らした。

まあ全部知ってるので大した衝撃でもない。

ちなみにSPを用いてレベルをMAXまで上げると取得できるボーナスSPは入ってこないので気をつけよう。

さて、果たして何日後にこの森から脱出できるのやら…

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