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第四話 紹介

《五属性魔法》のスキルは、火、水、風、光、闇の五属性のスキルレベルが5以上あるときに《統合》される珍しい取得条件のスキルだ。

《五属性魔法》のスキルを入手することで新しい魔法の扉を開けるのだが、そこからはとりあえずスキルを入手してからにしよう。

いろいろ考え事をしていると、部屋の扉が開き、母が呼びに来た。

「ご飯の時間よ、早く下に降りてきなさい」

まあ、呼ばれたら行くしかない。

_____________________________________________


この家柄は貴族である。名はアルフレッド家。階級は男爵。サルデラ王国では

地球の神聖ローマ帝国と同じように家が別れたら土地を二つに分けるという風習があるため、

本家筋ではないこの家にもカルデラ王国の荒れ地という名の地下鉱山資源まみれの土地を持っている。

ただし鉱産資源はなぜか開発されておらず、ただただ荒れ地で領民は収穫量の少ない痩せた大地でできる数少ない作物と何重にもかかる帝国税のせいで生活は困窮している。

当然そんな限界ギリギリの領民からこれ以上搾り取ることはできないため、アルフレッド家はかなりの貧乏貴族である。

家族構成は母のエリザ、父のアルフレッド、長男のクリス、長女のエルシア、そして次男の俺である。ちなみになぜか名前はユキノフである。キャラクターネームそのまんまなのか・・・

と転生したときは思ったが、この世界には鑑定石と呼ばれる鑑定スキルを人だけに使える道具にしたようなものが普及しているため、それで天から授かった名前をそのまま名前にするらしい。

じゃあ父親がアルフレッド・アルフレッドなのもしょうがないな。しょうがない。

あの青色球体ならやりかねん。

そして、食堂についた。ガワはご立派な屋敷だが、中身は基本的に貧乏のそれである。

食事も基本的には目の前に置いてあるようなトマトスープに黒パンといった質素なものである。

あれ、ここ貴族の家系なんだよね・・・?自分で考えながら不安に駆られてくる。

「「「「「いただきます」」」」」

まあ、ご飯くらいは感謝の心を持って食べる。このゲーム、日本製とはいえここまで日本の文化でいいのか?

・・・誰も、何も言わない。これは誰も食事中には喋らないようにする貴族のマナー的なものではなく、単純に将来の不安からあ、特に両親は考えることも心労も多いのだろう、彼らのおかげで誰もしゃべらない気まずい空気は常に続く。

「「「「「ごちそうさまでした」」」」」

ご飯を食べ、そのままベッドに入って寝る。こうして、今日も平和な一日が終わる―――

そう思っていた。その時までは。

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