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第十六話 鉱山建設(?)

手持ちにない素材を手に入れるには、採取するしかないのは文明レベル最底辺のこの村からすれば当然だ。周りに頼れる村や街がないのは村人からの話で分かったしな。


まずは、魔法を用いて地面に穴を開ける。次に、将来的には村人たちに鉱山の採掘をしてもらうという計画とすら言えない単純な予定を建てる。


本当は今から村人たちの採掘スキルを上げたりしておきたいのだが、今すべきことは村人たちが採掘して日々の生きる糧を生み出すことでは無く、最低限の鉱石が欲しいだけでもある。

つまりだ、このタイミングでは自分の魔法で掘りまくるのがベストなはずだ。



ということで着きました、村の北西部の平地。


「《物質元素構造理解》起動、分析対象=半径100m、地下500m、分析結果=魔金属、設定=金属層探知」


この魔法は目の前にある物質で無くても空間座標を指定すれば起動はできる。

代わりにMPがガッツリ持っていかれるので濫用はできない。


魔法銀(ミスリル)=地下100〜300m》

神金剛(アダマンタイト)=地下200〜400m》

《魔水晶=地下50m〜500m》


やはりこの土地の鉱石量はかなりなものらしい。

こんなレア鉱石が層になっているのは非常に珍しく、それこそ古代文明の残骸がそのまま埋まってたりしないとこんなことにはならないのだが、さすがは鉱山地帯だ。


インベントリから取り出したるは鉄製の杖。

一応ちょっとだけ魔力伝導をサポートしてくれる。


「《極光(ポーラーライト)分解光線(デコンポジションレイ)》」


魔法をだいぶ使ったので残りわずかとなったMPを使って無詠唱で分解魔法を使用する。

少なくとも後2回分くらいは無詠唱で撃てるだろう。

戦闘用に少しは残しておかないと後が辛くなる。


そして、分解光が消え去った跡には縦方向に穴が開いた土地が出来上がった。

ちなみに魔法が発動した時点で落下し始めているが、そこは…あれ?

これ落下死する高さな気がするんだが?

HPで耐えられるわけではないだろうその高さに対抗すべく、下方向に風魔法を放つ。

タイミング測らなくていいから普通の魔法は楽で良い。


土地の底には大量の魔金属類が散らばっている。

インベントリの中に持てるだけ詰めてさっさと地上に戻ろう。

流石にこれ以上魔法を使ってはいられないので、半径15m程の地面を歩いて手で回収する。


《魔法銀=25t》

《神金剛=600kg》

《魔水晶=火300kg、水350kg、風300kg、雷400kg、土800kg》


広範囲を採掘した割には少ない鉱石量だが、必要最低限のことはできる量だ。

…どうやった上に戻ればいいんだ?




結局《格闘術》の派生で壁キックして登ってきた。

足が疲れた。というかもう夜が近い。

思ったより穴の底でひたすら鉱石を集める作業に時間を取られていたらしい。


ラストに今日余っているMPでこの世界での序盤の電力生産の要、魔力変換機を作ることにする。

魔法銀を取り出して純粋な魔法銀に錬金、長方形型に形を整えて中に開けたスペースの左半分に適当な金属として神金剛を入れ、右半分に魔水晶(雷)を入れる。

これだけで基本的な魔力変換機の完成だ。

神金剛に魔力を流すことで魔水晶(雷)に電力が貯まる簡単な仕組みとなっている。

残されたMPを全部魔力変換機に入れて、魔力切れ時特有の吐き気と頭痛を感じながら本日も眠りにつく。

なお睡眠場所はいまだに瓦礫の山の屋敷のお隣で野宿だ。

しばらくはこの生活が続くだろう。

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