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第十二話 経過

十二年が過ぎた。今思い返してみると、充実して平和な日々だったと思う。

スキルは出来る限り伸ばしたが思ったより伸びが悪い。

まあやれる限りやったと言い切れるのなら大丈夫だと自分に言い聞かせる。


まずは村に戻る必要がある。十二年も待ったのだ、そろそろ領地経営がしたくてたまらないフラストレーションがまずい。

手元にあるのは練習用武器。名前の通り経験を積むためだけに作られた武器なのだが、見た目は槍に近い何かだ。

長さは約2mもあり、柄は折れ曲がり、2箇所の折れている場所にそれぞれグローブっぽい形の鉄塊、剣の刃っぽい鉄塊、そして槍の先端の3つがついている。それが2振り分ある。

なんとこの武器はこの明らかに武器ではない見た目に反して双剣であり槍であり拳であり剣であるという理解できない構造をしている。

まあこれは

・剣の判定は剣の先端から柄の部分までの長さが50cm以上1m以内の大きさであるものということ

・槍の判定は槍の先端から柄の部分までの長さが1m50cm以上2m以内であり、先端部分が30cm以下の長さであること

などのガバガバ判定のせいだ。

ガバガバ判定は使えるだけ使おう。時間は有限だけど判定などのバグは報告しなきゃバレないので実質無限だからな、困る人なんて運営の人だけだ。


この武器(?)を使って木を殴る。ダメージこそ出るがそのダメージは全て物理的・質量的ダメージなので武器攻撃力は0だ。

木を殴って倒して先へ進む。

目印になるからな。







「…………………見つからないんだが???」

案の定の迷子。今まで目印を置くことすらしなかったのに見つかるわけないよね仕方ないよねー(現実逃避)

と思ったら、明らかに真っ黒焦げな焼死体発見。

あいつから資源をごうだ…じゃなくてもういらないであろうアイテムを頂こう。

人生の先達からのプレゼントは丁重に受け取らないといけないしな。

目立つのは金色に輝く腕時計。明らかにこの世界とは文明レベルが違う精巧な細工が施されている。

「とりあえず《鑑定》」

__________

金色の時計

名:永劫を刻む時計 ランク:A+


永久に動き続ける時計。

この時計は永久に動き続けるが、ある条件のもとで一定の動きをループすることがある。

その条件とは(《看破》スキルのレベルが足りません。)

また、この時計はループしている間壊れることはない。

__________


ゲーム世界では見たことのない、なんとなく貴重なことだけわかる感じの何か。

条件わからんし、ループしているのは針が11時59分59秒進んでからから11時59分55秒あたりまで逆戻りしてもう一回進むという面白みのない動きだし、どうすればいいんだよこれ。

あとは一枚の紙切れ。

「とりあえず《鑑定》part2」

__________

紙 ランク:C


内容:ここはXXXXのはこXXだった。

やXらはこのせかXをXXろにつくった。

もXこれXよんでいXのが()Xなら、とにXくいきのXろ。

XつらからにXろ、いまXぐに。

(Xは汚損していて読めない箇所)

__________


嫌だ嫌だこんなイベントフラグ的何かを拾いたくない。

今すぐに投げ捨てたいけどこれ投げ捨てたら致命的なことになる何かだよね絶対。

しょうがない、ポケットの中に入れておこう。





そしてもう一度陽が傾いて夜になる寸前でようやく村を見つけた。長かった…RTAならブチギレてログアウト待ったなしだよ…

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