表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「今が幸せならそれでいい」

作者: ずう

 


 全然しあわせそうに見えない友だちが言う「今この瞬間が幸せならそれでいい」がウソにしか聞こえなくて、でももう「それほんと?」って聞くのはやめた。しかし、かつて仲良かった子に、一旦深く聞くのは保留しとこうという意図で「へー」「そーなんだ」「いいと思う」を連発するのは結構ツライ。

 

 わたしは、今この瞬間の幸せを積んでいくための土台も欲しかった。土台から幸せじゃないと嫌だ、と思った。ものすごく諦めが悪い。プライドが高い。


 「でも、それって必要なプライドだよね、その方が幸せになれると思う」「わたし、プライド全然無いんだよね」と、その子は言った。

 どうせこの世はクソだから、ほどほどに仕事して、ご飯食べて、友だちと遊びに行ければ良い。

 という考え方らしい。たしかにその生き方を透徹してる方もいらっしゃる。でもその子は、それが全く清々しい感じじゃなくて、むむむむと感じた。

 

 いや、違うな。

 相手が間違ってるかどうかじゃない。

 わたしが、「わたしも幸せに感じられるような、幸せなあなたでいてよ」と願っているんだ。

 だから、その願いが傷つけられてる気がして、むむむむっとするんだ。

 

 エゴ。

 エゴです!


 でも、わたしは本来、「それほんと?」って聞くよーな人間だよ。

 だからいつか聞いちゃうよ。エゴエゴしいんだよ!わたしは!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ