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ヤタガラスは三本脚

 あまりの剣幕に後退りながらも俺はヤタガラスシステムについて詳しく聞く。


 人の足は2本。ESの操作ペダルは3本。

一本足りない足を補うべく反応速度を高める目的で開発されたのがヤタガラスシステムという事らしい。


 しかし拒絶反応で半身不随や場合によっては意識が戻らなくなるリスクがある事から、他に生きる糧のない人間か相当の好き者、さもなくば軍人くらいしか施術を受ける事はないんだとか。


 ちなみに、施術なくとも一応の操縦ができるが、あくまで一応、程度だそうで、おっさんはそれよりも下手くそのようだ。


「そもそも、だ。システム適性がべらぼうに高かったとしてもそのESと馴染んでなきゃろくすっぽ動かせねェ!」


 一通り話を聞いたと思ったがまだまだおっさんのヒートアップは止まらない。


「こいつはリアクターサイズ3000mmクラスだ!練習機の660mmクラスとは訳が違うンだよ!!さっきだって取り敢えず逃げ切れれば御の字だったってのに全開でぶっ飛ばしやがったし…あり得ねェだろ…」

「んな事言われても…」


 そもそも俺のいた世界はアレと同じ機構がある。

最近でこそほぼ全てがATだが一昔前はゴロゴロ転がっていた。

ロボットじゃなくてクルマだが、仕組みは全く同じだ。

 と、話しながら頭の中で整理する。

ここが異世界なのは疑いようが無さそうだ。少なくとも俺のいた世界とは別物だ。

 MTの車と同じ仕組みで動くESってロボットがいて、この世界ではそれを動かすには基本的に手術?が必要らしい。

 俺はといえば車好きのバイク好きだ。内燃機関大好き。

"カキマワシ"なんて随分久しぶりだが慎重に操作すればエンストもない。


「本当によくわからんが…あー、まぁ、まぁいい。取り敢えずお前はコイツを操縦できる。今はそれでいい」


 苦虫を噛み潰したかのような顔をするおっさん。

マジでコロコロ表情変わるけどおっさんだ。

リアクターサイズはリアクターそのものの大きさです。単位はミリ。


ところで、なぜ現実にあるエンジンの排気量(単位cc)とリアクターサイズの数字が同じなんだろう。不思議だね。

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