俺とおっさんの逃避行
出鼻こそ追い縋られたがグングンとその差を広げる…
が、しかし正面から3機のESが向かってきた。
「クソッタレ!待ち伏せてやがった!」
「このまま逃げ切るか!?」
「アイツらの機体は軽いがヘンテコな改造してやがる。小回りは大して効かネェはずだ!いっちまえ!」
俺がアクセルを踏み込むと同時に敵ESは徐々にその包囲網を縮めてくる。
「あぁ!もう!本当にクソッタレだ!!おい、最高にアガる事を教えてやる。正面から来てンのはゾッキー3機じゃねぇ」
「こんな時に何言ってんだオッサン!!小学生でも分かるぞ。前の敵は3だろ!」
「数は間違っちゃいネェよ!ゾッキー2機と…KZT00AE…mk2《マークツー》だ!!」
「で!それの何がアガるってんだ!!」
「mk2のリアクターサイズはコイツの三分の一程度だが…その重量は6分の1以下だ!機動性が違いすぎる!!」
「じゃあどうすんだよ!!逃げ切れるんじゃなかったのかよ!!」
「うるせェよ!まだ手はある!っつーか奥の手だ!!VVT-iを使う!!」
「は??」
※ KZT00AE mk2 川崎重工業製 並列4気筒1000ccエンジン
正式車名はZ1000MKⅡ
旧車カテゴリの代表格の一台。漢カワサキのフラッグシップマシンだが、へんてこりんな改造を施されて暴走族や珍走団にご愛顧されがち。
ワンパンでやられちゃいました愛着のある方ごめんなさい…