勘違いは俺をパイロットにする
改行等修正しました。
冒頭数話文字数が少な目です。
現在1000〜2000文字程度で推移しております。
(49話現在)
けたたましくアラートが鳴り響き赤色灯が部屋を照らす。
どこかのスピーカーから機械音声が流れる。
「ES4機 当倉庫に発砲 1番から8番全開口閉鎖 当倉庫はBCPマニュアル2-④-ロに則り救援発報並びに籠城を選択します」
混乱した頭で何とか状況把握を試みるもこれは流石に無理だ。情報量が少な過ぎる。
そもそも前提状況が読めない。
「おいアンタ、ここに居ても仕方ネェ。何者かは落ち着いた後だ。ここに居るってこたぁ入れてンだよな?来い!」
「え?あ?えぇ?」
ものすごい勢いで捲し立てられ、何故か俺は日本語なんだなぁなんてスッとぼけた感想が頭をよぎりつつも剣幕に押されて足を動かす。
「な、なぁ。あのロボット運転してた人はいいのか?」
「爆発音の後さっさと逃げたぞ。アイツは採用試験中みたいなもんだからな。ウチに義理立てなんてしネェよ」
2人駆けながら話す。
まだまだ確認したい事は尽きないがさっきから建物の揺れが間断なく続いている。
正直めっちゃ怖い。
「なぁおい!目の前崩れてるぞ!」
「大きな声出すんじゃネェよ。見えてるっつの。それよか出口へはこの道しか…おいオメェ、ヤタガラスシステム入れてンだよな?ESは貸してやる。出口開けるから力貸せ」