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まおう、きたいする



「お胸の感触がスバラシィ!」

「い、いきなり何を言ってる、です⁉︎」


 は⁉︎ 目が覚めた瞬間に欲望を口に出してしまいましたわ。

 今度は頭を打たないようにゆっくりと横を向くとやはり、夢ではなかったようで緑色の瞳と視線が合いました。


「ところで貴方どなたですの?」

「今更です⁉︎」


 何故か驚かれていますわ。

 わたくし当たり前の事を聞いてるだけですのに。


「えっと、フブキの名前はフブキって言います、でし」

「やだ可愛い。あ、わたくしは魔王メアリー・ニントルフですわ!」


 名前知ってたけど可愛い。一人称がフブキなフブキちゃん可愛い。スクール水着のタグの字が微妙に下手くそなのもまた可愛い。

 つまり全体的に可愛い。

 あら? わたくし魔王と名乗ったのは初めてかもしれませんわね。


「えっとそれで魔王スタートアップガチャの最高レアリティのホムンクルスです」

「え、あ、スタートアップガチャの!」


 そういえば引きましたわ!意識が飛ぶ前に。フブキちゃんがあまりにも可愛いのですっかり忘れてましたわ。

 って最高レアリティ⁉︎


「さ、最高レアリティをわたくし引いたんですの⁉︎」

「はい、フブキは最高レアリティの……」

「やりましたわぁぁぁぁ!」


 わたくしが大声をいきなり上げて驚いたからかフブキが体を大きく震わせています。

 最高レアリティ! もう一度言います最高レアリティですわ!


 つまりこれ以上のはいないという意味!

 ドラゴンとか欲しいと思ってましたが最高レアなら文句ありませんわ!

 見たところ獣人型のホムンクルスのようですし強そうですわ。


「これでわたくしの攻撃力不足を解消できますわ!」

「あのご主人様?」

「あ、わたくしを呼ぶ時はお嬢様かご主人様と呼んで欲しいですわ」

「……わかりましたお嬢様」


 お嬢様、いい響きですわ。ご主人様も捨てがたかったですけど。

 美少女な幼女にそう言われると顔がにやけそうです。


「フブキ、誠心誠意お仕えします! です」

「ええ、フブキ! あなたには期待してますわ。主に戦闘面で!」

「戦闘面です⁉︎」

「あ、あら?」


 な、なにかしら? フブキが凄く不安そうにしてるんですけど、どうしてそんなに不安そうなのかしら? あとそのペタンとした耳、触っていいかしら?


「せ、戦闘メイドよね?」

「肉なら捌ける、です!」


 それはモンスターとかかしら?

 モンスターを捌けるなら頼もしいわ!


「あと煮込めるです! あと味付けは健康面の事を考えて薄味です!」

「それ料理よね⁉︎ あと健康面を考えてくれてありがとう!」


 なにかしら、もしかしてフブキって戦闘メイドじゃなくて家事メイドなのかしら? でもわたくし、濃い味付けより薄味の方が好きだから助かるわ。


「すいません!実はフブキ、戦闘メイドじゃない、です!換装型ホムンクルス、家事特化型なんです!」


 な、なんですってぇ⁉︎

 換装型って一体なにかしら?

 って家事特化型⁉︎ 戦闘型じゃないの⁉︎

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