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【第九三話】

ほっっっっっっんとに更新期間が空いてしまいました。

執筆中のデータを誤って消したり、某ウイルスのワクチンを打ったりと色々していたら書く時間もなかなか取れず、そんなことをしているうちにモチベーションも下がってしまった結果こんなにも更新に時間がかかってしまった次第です。

遅くなってしまい申し訳ございませんでした。

 探していた少女を見つけたかと思ったら、前回見た時より大分憔悴していた。


「ミリカ? 大丈夫か? エリカはどうしたんだ?」


 僕がそう聞くとミリカは泣きそうになりながら僕の方に走り寄ってきて抱き着いてきた。

 思ったより勢いよく抱き着いてきたが、何とか受け止めることができた。


「うぅ……お兄ちゃん……!」


 フードをかぶっていたから双聖女なんて呼ばれているミリカの存在は周りの人には気づかれていないだろうけど、子どもが泣きながらこんな男に抱き着いた時点でそれなりの注目は集めてしまった。

 詳しい話を聞きたいのはやまやまだが、まずはこの場所を離れるのが先決のように思った僕はミリカを抱き上げて宿に戻ることにした。


「ミリカ、僕が泊まろうとしている宿に行こう」


 僕がそう言いうとミリカはコクとうなずいたので抱き上げて宿の方に向かおうとしたその時――


「ルイスお兄様……? その子どもは一体?」


 先ほど置いてきたマリアンナちゃんがやってきてしまった。


「お兄様、ケモナーだけでもマニアックなのにさらにはロリコn――」


「ちょっと待とうか!?」


 あれ!? 僕がケモナーだっていう誤解は解けたんじゃ……?

 ていうかケモナーでロリコンってもう救いようのない変態じゃないか!

 なんとしてもこの誤解だけは解かなければ今後の旅にすら問題が生じる可能性がある!!


「シャルがいたときもちゃんと説明したけど、僕はイデアを生き物として愛でていただけであって、決してマリアンナちゃんが思っているような(よこしま)な気持ちは抱いていないからね? この子も以前一緒にいたことがある妹みたいなもので、ここ最近ずっと探していた子なんだ」


「お兄様……隠さなくてもいいんですよ?」


 話が通じないんだけど!

 いつまでもここで言い合っていても仕方ないので僕たちは宿屋に移動することにしたのだった。



 ***



「さて、それじゃあ僕と別れてから何があったのか教えてもらってもいいかな?」


 僕たちは宿に戻ってきてから食事を摂り、いつでも寝れるような状態にしてからミリカに話を聞くことにした。

 ミリカがイデアを見て「かわいい!」と目を輝かせていたのでイデアを抱いてもらうことで少しは元気を取り戻したようだった。


「うん……まずね、お兄ちゃんが行っちゃってからちょっと経ってからね、街に兵士さんたちが来たの。それで……」


 それから聞いた話はまだ幼いミリカにはかなり残酷なものだった。

 初めはエリカとミリカを言葉で説得して連れて行こうとしていた兵士たちは二人が首を縦に振ろうとしないのを見て、二人の働いていたレストランに手を出した。

 客に紛れて騒ぎを起こしたり、同じように働いている人に暴力を振るって怪我をさせたりしたとのことだった。

 そのことについてエリカが文句を言いに行くと、一緒についてくるならこれ以上は何もしないという条件を付けてエリカを連れて行ったという。

 それから一人残されたミリカがエリカの後を追ってマレガストにやってきたということだ。


「ここまでよく頑張ったね……」


「お兄ちゃん……!」


 僕がミリカの頭を撫でながらそう言うと、ミリカは僕に抱き着いてきてまた泣き出した。

 僕としてはミリカの話を聞いてみたところ、アポトリシキは限りなく黒に近いと考えている。

 まず第一に大切なエリカとミリカを傷つけたこと。

 二つ目にエリカを卑怯な方法で連れ去ったこと。

 最後にミリカを泣かせたこと。

 これだけ理由があればアポトリシキを敵認定するには十分じゃないだろうか?


「エリカがどこに連れていかれたかわかる?」


「多分……」


「なら今日はゆっくり休んで、明日、そこに案内してくれる?」


 いざとなったら武力行使も辞さない覚悟で、そこに乗り込んでエリカを取り返そう。

 何かしらの理由があってエリカを連れ去ったんだろうから、無事だと信じたいけど、もしエリカの身に何かあれば……。


「もしかして無理やり連れ戻そうとか考えてますか?」


「……うん。少しでも早く助けてあげたいんだ」


「もう、後で公爵様に何か言われても私は庇ってあげませんからね?」


「……そんなこと言いつつ最後には助けてくれるって信じてるよ」


 さて、それじゃあマリアンナちゃんの許可も下りたことだし、エリカ救出作戦と行こうか。

 僕の大事な妹分を泣かしてくれたアポトリシキの兵士にはそれ相応の仕返しもしないとだし、これから忙しくなるなぁ。

 エリカやミリカ、マリアンナちゃんの危険とそれ以外の人の命を天秤にかけたら、襲い掛かってきた人たちを斬ることもやむなしかなって思ってるけど、できればそうならない選択をしたいよ。


「何があってもエリカを助けるから」


 今はひとまず体を休めておこうか。

更新頻度も少しずつ戻していけたらいいなぁなんて考えつつも、新作の執筆を始めてしまったりなど、デジャブを感じてしまう展開ですが、これからもどうか末永くお付き合い頂ければ幸いです。


「続きはよ」「面白かった」と思って頂けたら

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評価や感想などもモチベーション向上に繋がるのでぜひ。

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