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【第九一話】

諸事情により投稿頻度が落ちてしまい申し訳ありません。

本日より投稿を再開しますので、これからも読んでいただけると幸いです。

 朝食も食べ終わり、僕たちはこれからどうするかを話し合っていた。

 昨夜ベルナルドさんが言っていたのは、アポトリシキはこれで諦めてはいないだろうから本軍が到着次第今度はこちらから攻め込むつもりだと話していた。

 問題のエリカとミリカは一向に見つかる気配がないし、本当にどこに行ったんだろうか。


「私たちだけで、先にマレガストに向かうのはどうですか? お兄様はゴルダンモアに来た時に一回マレガストを通っているんですよね?」


「前回はまだ宣戦布告をされる前だったし、僕のことを知っている人もいなかっただろうから大丈夫だっただけじゃないかな……?」


 今回の戦いで僕の存在が無効にバレた可能性はある。

 下手に僕らだけで行動して、捕まるなんてことになったらベルナルドさんやアシュタルさんに迷惑をかけてしまうことになるだろう。


「そうですか……」


「一回ベルナルドさんに聞いてみてからにしようか」


「わかりました」


 それから僕たちは宿を出て、ベルナルドさんの住んでいる屋敷に向かった。

 戦争が終わったばかりだというのに、街にはたくさんの人がいて、にぎわっていた。

 僕たちはその日田達の隙間を縫って屋敷にたどり着くことに成功した。

 正直あれだけの人がいると少し酔ってしまいそうになったが、こんなところで具合を悪くしたなんて知られたらマリアンナちゃんに失望されるんじゃないかって気が気じゃなくてそれどころじゃなかった。


「……何とか着いたな」


「まさかあんなに人が多いとは思いませんでしたよ。前まであそこまで多くはなかったですよね?」


「あぁ、多分だけど戦いがあるとわかった冒険者なんかが依頼とかで来てるんじゃないかな? それらしき人たちが多かったように思うし」


「よく見てますね」


「僕に戦いを教えてくれた人が、観察することは何事においても大切だって教えてくれたからね。敵の弱点なんかはよく観察しないと見つけられないモンスターもいたりするから」


「そうなんですね……そういうのって私にも教えてもらえたりできますか?」


「マリアンナちゃんも覚えておいて損はないしね、時間が作れたら教えるよ」


 それから門番さんに門を開けてもらって屋敷に向かった。

 この門番さんも戦いの場にいたので、僕の顔を見るなりめちゃめちゃフレンドリーに接してくれた。

 ちゃんとオーダーのことも昨晩教えておいたのでオーダーを見せるだけで無事に中に入ることができた。


「すいませーん! ベルナルドさんに話があってきたんですけど」


 僕は玄関にあった魔道具らしきベルを押してからそう言った。

 すると数十秒くらいで、一人のメイドさんが現れて、ベルナルドさんのところに案内してもらえることになった。


「やぁ、よく来ましたね。何やら話があるとかって?」


「朝からすいません。今後の動きについて相談したいことがありまして……」


 それからマレガストに向かってみようかと考えていることを伝えると、ベルナルドさんは腕を組んで何かを考えてから口を開いた。


「話は分かりました。結論から言いますと、マレガストに向かうことは問題ありません。王都からの援軍があと二日ほどで来ると連絡があったので、一日休憩を挟んでの三日後に我々も出発する予定なので我々があっちに着くまで問題を起こさないでいただけるのなら許可、というのもおかしな話なんですが了承しましょう」


「ありがとうございます!」


 こうして僕たちは少し早めにマレガストに迎えることになった。

 あっちにエリカたちがいてくれればいいんだけど。

 それに、古代武器(アーティファクト)の所有者が次はマレガストだったはずだからそこで見つけられればラッキーくらいの気持ちで少しだけ探してみようかと思ってる。

 エレチナ軍が到着して、戦争が開始されれば出てくるような気がするんだけど、希望的観測だろうか?


 ということで、早速僕たちは馬車に乗り込みマレガストへ向かった。



 ***



 やはり時期が悪いのか、マレガストに行くための道にはたくさんのアポトリシキ兵がいた。

 何の目的での入国なのか聞かれた場合、行商目的だと答えるように事前にベルナルドさんと決めていた。

 そのため乗っていた馬車には移動中の食料だけでなく、怪しまれない程度に果物を積んでいた。

 それでも怪しんでくる兵士もいたから、そういう人にはそれなりの対応をさせてもらった。

 おとなしくしていろと言われているので問題を起こすわけではない。

 ただ、少し金銭を渡して通してもらっただけだ。


 そんなこんなで僕たちはマレガストに到着することができたのだった。

あまり執筆の時間が取れていなかったこともあり、今回は少し短めになってしまいました。

次回からは長めに書けると思うので楽しみにしていてください。


余談ですが、最近(性癖モリモリの)ラブコメも書いてみたいなぁと思うようになり、ちょっとずつ設定なんかを考え始めています。

投稿するとしてもこちらと同時進行になるので頻度を保つとなるとやはり完結させてからの方がいいのかな、なんて気もしています。

読んでみたいといった声が多いようなら調整しつつ投稿していきたいと思うので、Twitterなどでお気軽にお声かけいただけると嬉しいです。



「続きはよ」「面白かった」と思って頂けたら

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評価や感想などもモチベーション向上に繋がるのでぜひ。

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