表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/94

【第八六話】

遅くなってしまい申し訳ないぜ!

友人にソフトボールを誘われてやってたら疲れすぎて書くまもなく寝落ちしてたのです!

球投げまくってたせいで、右腕ばかり発達してムキムキになっちゃいそうです。筋肉痛も凄いっていう。


言い訳タイムでした。( •᷄人•᷅ )

「アポトリシキの兵士たちを監視させていた者の報告によると、たった今ルイス殿から聞いた特徴と一致していたんです。腕や足を切断されても怯まず、致死量の血を流しながら敵へと攻め込んでいくと……」


「ということはあのモンスター達はアポトリシキから来たってことですか?」


「その可能性は低くないでしょう」


 斬っても死なない兵士か。

 僕も多少の傷ならオーダーの能力で自己回復するけど、流石に部位欠損とまで行くとオーダーでも治せないって言ってたな。

 古代武器であるオーダー以上の再生力を持っている上に、軍事利用できるということは回数制限はないようなものとみて間違いないだろう。

 まだ敵の強さが何もわかっていない状況だから、断定はできないけど、アポトリシキは随分と厄介な力を持っているらしい。


 そんなことを話し合っていると、いつ現れたのかもわからない黒い服を着た人がベルナルドさんの後ろに跪いていた。


「アポトリシキ軍が動きました」


 突然のことに驚いていると、黒服の人は突然そう言った。


「予定より早いですね。直ちに向かいます」


 ベルナルドさんは黒服の人を知っていいるのか、驚いた様子は見せずに答えた。

 僕はそんな二人を見て、オーダーの柄に触れていた手をそっと離すのだった。



 ***



「さっきは驚かせてしまってすみません。私に報告したあの男はアポトリシキの動きを監視するように命じていた斥候です」


 僕は防衛のため、国境付近まで向かう道すがらベルナルドさんから先ほどの人について説明を受けていた。

 あの後黒服の人はまたしても気付かぬうちにどこかに行ってしまった。

 僕たちもすぐに迎撃に向かわないといけないということで説明は移動中にすることにして馬車に乗り込んだのだ。


「監視させてるという話は聞いていたんですけど、突然部屋に現れたものですから驚いてしまって……」


「何人かで小隊を組ませて監視させているので、そのうちの一人が今回報告に来たんです。敵に気付かれないように、というのを普段からやっているようで、気配を消すのが癖になってるんでしょうね」


「なるほど」


 ああいう風に気配を消してくる敵は今のところあったことがなかったから油断していた。

 今後そういう敵と遭遇することもあるだろうし、気配の見破り方なんかも学んでおいた方がいいだろう。


「これからアポトリシキとの戦争が本格的に始まるわけですが、ルイス殿たちはどうしますか?」


「僕たちは後方支援を、という話だったんですけど……」


 そう言いながら隣に座るマリアンナちゃんを見ると、僕が何を考えていたのか分かったのか、しぶしぶうなずいてくれた。


「ベルナルドさんが良ければ前線に出してもらえると嬉しいんですけど」


「戦争はルイス殿が思っている以上に残酷なものですよ?」


「……それでも、僕はこうして知り合った人たちが傷つくところは見たくないんです。僕が少しでも力になれるようなら戦いたい」


 それにエリカとミリカのこともある。

 僕が王都の図書館でオーダーのことを調べていた時に少しの間一緒の宿で寝泊まりしていた姉妹だ。

 二人のことは妹のように思っているが、今回アポトリシキ側が要求してきたのはその二人の身柄だった。

 僕が吸血鬼の里で修行している間に二人の行方は分からなくなっていた。

 こうしてアポトリシキが攻めてきたと言うことは、まだ二人は向こうの手に落ちてはいないはず。

 前線で敵とやりあえばなぜ二人が狙われているのか、二人が今どこにいるのかがわかるかもしれない。


「アシュタルさんとの命令は逆らっちゃうことになるけど、どうしても知りたいことがあるから……」


「私はお兄様についていきますよ。たとえ公爵様との約束を破ってしまうことになっても、私はもうお兄様を一人にはしません! ……シャルちゃんにお願いもされましたし」


 最後小声で何か言っていたけど小さすぎてなんて言っていたかは聞きとれなかった。


 それでもこうして僕のことを信じてついてきてくれるっていうのは何よりも力になると僕は思う。

 今まで一人で戦ってきたけど、初めて背中を預けられる仲間ができた。

 それだけで僕は前よりも何倍も強くなれた気がする。

 ……気がしてるだけとか言わないで、今いい感じでまとめれてたんだから。


「私としてはルイス殿たちが前線で戦ってくれるのなら軍を率いるものとして心図強い。そちらがいいのであればぜひともお願いしたいところです」


「では、僕たちは前線で敵を殲滅します。けが人が出たらすぐにマリアンナちゃんのところに行かせてください。回復魔法が使えますから」


「最近アナスタシスに教えてもらって強化の魔法も覚えたんです。回復も強化も、両方範囲でできるので任せてください!」


 アナスタシスって言うと……確かマリアンナちゃんの古代武器(アーティファクト)の名前だったっけ。

 教えてもらったって、オーダーからは何も教えてもらったことないんだけど……。


「そ、そっか……。じゃあ支援は任せるね」


 同じ所有者なのに、扱いに差があって少しだけショックを受けた。

次回から本格的にアポトリシキとの戦争に入ります。

主人公は基本的に穏やかな性格をしている……という設定だったのですが、ここまで書いてきてだんだん「穏やか……?」みたいな感じになってきてしまったので今のままのノリで書いていきます。

まだまだ続く予定なのでお付き合い頂ければ幸いです。


「ここはこうした方がいい」などの感想があればぜひ送って頂けると泣いて喜びます。

頂いた感想は全て読んでいるので気軽にどうぞ。

「続きはよ」「面白かった」と思って頂けたら

少し下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしてくださると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ