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【第七九話】

寝落ちして昨日投稿出来ませんでしたすいません許してください何でもしますから(切実)

「んぅ……」


 目が覚めると、寝る前にあったぬくもりがないことに気が付いた。

 昨日は部屋を分けたにも関わらず、シャルが僕の部屋に来て一緒に眠っていたはず。

 僕は寝たふりをしていたから、僕が起きる前に自分の部屋に戻ったのかな?


「支度しなきゃ」


 今日は国境付近の町に出発する日だし、いつもより少しだけ早く起きておいて正解だったかもしれない。

 これから日課の修行をして、軽く汗を流してからってなると出発にちょうどいい時間になるんじゃないだろうか。

 そう思い、オーダーをもって庭に出た。


 前回もここで修行してたな、なんてことを考えながら剣を振って、以前よりも重くなったノルマをこなしてから、かいた汗を洗い流すために屋敷に戻ろうとした。

 すると、玄関にシャルが立っているのに気が付いた。


「こんな時間からどうかした?」


「えっと、これからまたしばらく会えなくなってしまうじゃないですか……? ですから、その、行ってらっしゃいのちゅーみたいなものをですね……したいなぁって。ダメですか?」


「ぇ……? あ、あぁ……キス? じゃ、じゃあしますか……?」


「は、はい!」


 シャルは勢いよく返事をすると、いつでも来い! というようにぎゅっと目を瞑った。

 僕はそんなシャルにドキドキしながらも、ゆっくりと顔を近づけ……。


「ルイスお兄様~?」


 唇が触れる寸前、マリアンナちゃんが外に出てきてしまい、咄嗟に顔を離した。



 ***



「では、一足先に向かっていてくれ」


「「はい」」


 アシュタルさんたちに見送られ、僕たちは馬車に乗り込もうとしていた。

 この馬車はアシュタルさんが国境付近の街に向かうのに用意してくれた馬車だ。

 御者の人はその街の人だそうで、今回僕たちを送る人を募集したところ、自ら志願してくれたそうだ。


「ルイ君!」


 僕たちが馬車に乗り込む直前、シャルが呼び止めてきた。

 何事かと振り向いたその瞬間――僕の口に何か柔らかいものが触れた。


「ん!?」


 感触はすぐに離れてしまったが、顔を赤くして口に手を当てているシャルを見れば、何をしたのかはわかってしまった。

 そう、これはマウス・トゥー・マウス。接吻。ちゅー。キスというやつではなかろうか!?


「今は手を挟んじゃいましたけど、無事に帰ってきたら直接しましょう!」


 アッ……。

 キスしてなかったんですか……そうですか。

 口に手を当ててたのはそのまま僕に押し当ててきたから?

 ちょっと期待したのに本番はお預けかぁ。


「そ、そうですね……」


 帰ってきたときの楽しみが増えたと考えれば……。

 我慢できないこともないような……?


「シャル……」


 アシュタルさんもなんといえばいいのかわからないと言った顔でシャルのことを見ていた。

 やっぱり生殺しすぎますよね!?

 直接じゃないキスって何ですか。恥ずかしかったのは分かるんだけど、男としては何とも言えない気持ちになる。


「……そろそろ出発しようか」


 アシュタルさんが気を利かせて馬車を発進させてくれた。

 あの微妙な空気の中「行こう!」なんて僕には言えなかっただろうからアシュタルさんに頭が上がらない。


「行ってくるね」


 馬車に乗り込んでから、シャルにそう言うと、馬車は進みだした。

 シャルは見えなくなるまでずっと手を振り続けていた。



 ***



 それから一週間、馬車に揺られて目的地にたどり着いた。


「ここが要塞都市クロノピオです。一番国境に近い街として、他の街より強固なつくりとなっています」


「ここが……」


「やっと着きましたね」


 王都より頑丈そうな外壁と、その上にある沢山の砲台。

 ここに着くまでモンスターと一体も遭遇しなかったことを考えてもそれだけのことができる兵力があると思っていいだろう。


「これから街に入りますので下りる準備をしておいてください」


「了解です」


 御者の人――パブロさんはさすがこの街の人というべきか、門番さんに止められることなく顔パスで入ることができた。

 聞けば、あの門番さんとは古くからの知り合いだという。


 後はここでアポトリシキが国境を越えてくるのを待つだけだ。

平日の毎日投稿って普通にキツいっすね。

頑張って書いてみますが、間に合わなかった時は許してください。

もし投稿できないようならTwitterにて報告しますのでそちらをご覧になっていただければ。


「続きはよ」「面白かった」と思って頂けたら

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評価や感想などもモチベーション向上に繋がるのでぜひ。

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