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【第五九話】

遅くなってすみませんでした!!!

本日中にもう一本投稿します!

したいと思います!

出来たらいいなぁ!

 謎のお触りタイムが終わって、ショペル男爵への紹介状を貰いに陛下のところに行くとさっきまでの陛下は夢だったのではないかと思うほど堂々と玉座に座っており、膝を組んで僕を待ち構えていた。


「ようやく来たか。これがショペル男爵家への紹介状だ。男爵領までは私の飛行船で送ってやる」


 執事のおじいさんが一枚の封筒を持ってきて、僕に渡してきた。

 僕はそれを受け取って陛下に質問する。


「飛行船とはなんでしょうか?」


「帝国が開発した移動手段で、字の通り空を飛ぶ船だ。地上での移動、まぁ代表的なのは馬車だろうが、馬車で移動するとなるとここから男爵領まで行くのに一週間はかかる。それを約半分の四日で行ける優れものだ」


 なるほど。

 城壁に使われていたものと同様帝国独自に開発したものか。

 やはり技術力では他の追随を許さないと言われているだけある。


「そんな素晴らしいものを貸していただきありがとうございます」


「なに、気にする事はない。またそのうちアレをお願いするかもしれんがその時はよろしく頼むぞ?」


「うっ……できる範囲でなら……」


 自分ではシャル一筋だと思っているけど、あまりこういうことが続くと何かの拍子に間違いが起こりそうで怖いんだよなぁ。

 これに関しちゃ僕がどうこうとかいう話でもないだろうし。

 陛下には助けてもらったからできるだけ恩返しはしたいけど……こういうのは少し困るかもしれない。


「外に飛行船は待機させてある。いつでも使ってくれ」


「それならこれからもう出発したいと思います。色々と助けていただきありがとうございました」


 陛下に深く頭を下げてから部屋を出て、外にあるという飛行船に向かった。



 ***



 庭に着くと、そこには薄らと緑色に輝く一隻の船があった。

 どうなっているのかは分からないが、明らかに立つはずのない船底で、しっかりとその場に立っていた。


「お? あんたがルイスか?」


 僕が船まで近づくと甲板の上から一人の男性が声をかけてきた。


「ルイス・イングラムです。陛下に飛行船でショペル男爵領へ送って貰えると聞いたので来たんですけど、ここで合ってますか?」


「そうだべ。これがルイスを男爵領まで運ぶ飛行船、『ダイナマイトジェニー号』だ!」


「おぉ!」


 ダイナマイトジェニー号!

 名前の由来は分からないけど何となく語感がかっこいい気もしなくもない。

 いや、よく見れば船の側面にいくつも大砲が設置されているから、あれが由来かもしれない。


「今ハシゴを下ろすから少しだけまっとれい!」


「分かりました!」


 船の名前の由来なんてそんなことを考えているうちに、上からハシゴが下りてきた。

 僕はそのハシゴを登ろうと足をかけ、力を入れて登ろうとした瞬間——


「うわ!?」


 腰に差していたオーダーがハシゴに引っかかっていたせいで上に登れず足を滑らしてしまった。

 二段目だったので怪我もなく着地することはできたけど、ちょっと邪魔だなぁと思ってしまったせいか、オーダーの機嫌が悪くなってしまった。


『私悪くない。ちゃんと私を使いこなせてないあなたに問題がある』


 確かにそういう可能性も考えて背負っておけば良かったんだけどさ。

 こう、ふっと忘れちゃうことってあるでしょ?

 人間だもの、ミスくらいするよ。


『はぁ……何となく教えてなかったけど、特訓のおかげで私の特殊能力が解放されてる。解放された力は全部で三つだけど、そのうちの一つに私のサイズを変更させるってものがある』


 何となくで教えてなかったって……。

 ありがたい能力だけどね? でも出来れば解放されたその時に教えておいて欲しかったかなぁって、思うんだけど。


『断る』


 あっ……はい。


 新事実が発覚しつつも、僕はオーダーを短剣サイズまで小さくし、鉄の剣を背中に背負ってハシゴを登った。


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