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【第五二話】

昨日投稿出来ず本当にすいません!

書こうとしたんです! でも寝落ちしたんです!

本日もう一本投稿するので許してください!


書いてた自分自身が設定を忘れていたので少し修正を加えます。10/17

 あれからガルドたちの二日酔いもそこそこに馬車は何事もなくマレガストにたどり着いた。

 エリカとミリカの話ではアポトリシキとの戦争で敗れたって聞いてたからどれだけ荒れてるのか不安に思っていたけど、全然戦争があったようには見えない。

 マレガストと言っても、ここは海に面した領地だし、もしかしたら王都の方に行くともっと酷いことになっているのかもしれない。

 僕達平民からしたら国のトップが変わってもそこまで生活に影響がある訳じゃないからね。


「それじゃあこれで護衛依頼は終了だ。またどこかで会うことがあったらその時はよろしくしてくれや」


「色々ありがとう。こちらこそよろしく」


 ガルド達はマレガストに着くやいなやギルドに依頼達成の報告に行ってしまった。

 まだ昼過ぎで何ますることが無い。

 次にゴルダンモア大陸に出る船の日にちを確認してからこれからの動きを考えようかな。


 馬車停から真っ直ぐ海岸方面に歩いていくと、船の停留所があった。

 あいにくその場に船は一隻もなく、運行表を見ると次にゴルダンモア大陸に行く船は明日あるのを逃すと一月後になる。

 運賃はそこまで遠くないのもあって銀貨五十枚と少なくはないが無理をすれば誰でも乗れる料金だった。


「さて、今日一日暇になったけど……何しようかな」


 時間が足りるか分からないが、街をぐるっと一周してみて面白そうな場所があれば見てみるってのもいいし、良さげな装備を探してみるのもありだと思う。

 まぁ、今回はぐるっと見て回って装備を売ってるところがあれば顔を出してみるって感じで行こうかな。


 そんなわけで早速探索。

 出店で美味しそうな食べ物があれば随時購入していく。

 アシュタルさんに貰ったお金も使いすぎるとすぐになくなってしまうから、どこかでまた稼がないとだな。

 僕もガルド達みたいに冒険者になってモンスター討伐で稼ごうか。

 目的を考えるとそれが一番効率良さそうだし、候補のひとつに入れておこう。


 串焼きの出店でタレのかかった熱々の肉串を二本購入しつつそんなことを考えていた。


「お? なんか良さそうな店発見」


 注意深く見ていなければ気づけないような店と店の間にある露店。

 地面に布を敷いてその上に商品を置いた素朴な佇まい。

 掘り出し物がありそうな予感がした。


「すいません、ちょっと見てもいいですか?」


「なんだ? 客かい?」


「は、はい。少し商品を見せてもらっても?」


「構わねぇよ」


 店員さんはヒゲの濃い強面のおじさんで、異常に身長が低い。

 僕の身長が一八〇無いくらいなのに対して、このおじさんは大体一四〇センチくらいだろうか。

 胡座(あぐら)をかいて座っているせいでちゃんとした高さは分からないけど、だいたいそれぐらいだろうってのは分かる。


 おじさんのぶっきらぼうな返事を聞いた後に陳列された商品を見る。

 正直よく分からないような物ばかり売られているが、いくつか良さそうなものは見つけた。


「あの、このメガネとイヤリングっていくらですか?」


「あん? 『精霊視のメガネ』は金貨一枚で『死神に魅入られしイヤリング』は銅貨三枚だ」


「…………あっ、ありがとうございます」


 ちょっと待ってくれ。

 まぁ、メガネの方は名前を聞く限りだと精霊? とやらが見えるメガネなのかな。

 多少高く感じるけど、もしおじさんの言うことが本当で精霊が見えるんだとしたらそれでも安い方なんだろうか?

 精霊ってのがどんな存在なのかいまいち分からないからなんとも言えないが。

 問題なのはイヤリングの方だよ。

 なに? 『死神に魅入られしイヤリング』って!

 しかも銅貨三枚。

 さっき僕が食べた肉串一本と同じ値段なんだけど、絶対に危ないものだよねあれ。


「売る側の俺が言うことじゃねぇが、イヤリングはやめときな。これはつけてる者に死をもたらすものだ。前回も前々回の持ち主も買って直ぐに謎の死を遂げている」


「へ、へぇ……。じゃあイヤリングはやめとこうかな!?」


 なんか平然とおじさんは言ってるけど、それ呪われてるんじゃないか?

 なんでそんな危険物普通に売り出してんの?

 どう考えてもヤバいやつじゃないか。


 話を変えようと別の商品を見ると、よく分からないものを見つけた。

 一見ただの卵に見えるが、意味のわからないものばかり売ってる店で普通の卵が売られてるわけない。

 これもなにか危険生物の卵とかじゃないだろうな?


「えっと、これはなんです?」


「……それは俺にも分からん。知らないうちに俺の荷物の中に入ってた卵だ。温かいから死んじゃあいないと思うが、いつまでも孵らんから売ることにした。ちなみに銀貨十五枚だ」


 えぇ? なにそれこわい。

 なんでよく分からないものを売り出そうと思うの?

 怖いけどちょっと気になるのが悔しい。

 どうしよう……安くないけど買ってみようか。

 何が産まれてくるか気になるよね? 僕は気になります。


「まいどあり」


 ……ということで買ってしまった『謎の卵』。あとついでに『精霊視のメガネ』。

 締めて金貨一枚と銀貨十五枚の出費。

 こうしてまた一段と財布が軽くなってしまった……。


 その後もちょくちょく買い食いしつつ時間を潰していき、そろそろ日が暮れるという時間になって近場の宿をとった。

 海が近いだけあって、夕食は魚料理が多かった。

 アンコウの活け造りとか出てきたけど、あの光る部分も食べられるんだろうか?

 何となく食べれなさそうだったから残してしまったが……。


 一部不明な点はあったけど、美味しい食事を摂ったあとは気持ちよく眠れそうだ。

 部屋に戻って直ぐに体を拭いて着替えてからベッドに潜り込んだ。

 ちなみに『謎の卵』はもふもふのタオルを買って包んでおいた。

 いつか孵化するといいけど。


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