【第二六話】
昨日の時点で、予約投稿しておくのを忘れて、朝も寝坊してしまいこんな時間の投稿になってしまいました!
6時に投稿する、と言っておきながらこんな時間になってしまい、大変申し訳ございません!
次回から気をつけますので、どうぞこれからもよろしくお願いします!
書いていくうえでの矛盾点などを加筆修正しました。
他にも矛盾点などがあれば感想などで教えていただけると助かります。
爆発音に驚いて地上に戻ると、周りの森の木々が吹き飛んでいた。
何事かと思い、辺りを見回すも何もいない。
もしかして竜……? と思い、空を見上げると、空高くに黒い羽を生やした少女が飛んでいた。
「なんじゃ、強大なエネルギーを感知したかと思えば、裁定者か」
少女の声はそこそこ距離があるにも関わらず、しっかりと聞こえる。
その声は鈴の音のような声だった。
僕が呆然と少女の方を見つめると、少女はゆっくりと降りてきた。
「さっきから妾のことをじっと見おって、いったいなんなんじゃ」
「えっと……僕はルイス・イングラム。ルイスって呼んでください。それで、君は……?」
「ふん、人間のような下等生物に教えてやるような名前など持ち合わせていないのじゃ」
なんなんだこの子は……
羽生えてるし、人間じゃなさそうだけど、初対面でここまで言われなきゃいけないの?
「まぁ、どうしてもと言うなら教えてやらんこともないんじゃが……教えて欲しければ、教えてくださいお願いします、と頭を下げて教えを乞うんじゃな!」
見た感じまだ十歳とかそのくらいだと思うんだけど、なんでこんなに偉そうなんだろうか……
まぁ、どんな種族の子なのかも気になるし、一応お願いしてみようかな。
「へへぇ……! どうか、どうかおねげぇしやす!」
少し小者っぽくなったか。
まぁ子供の遊びみたいなものだろうし、こんな感じで大丈夫なんじゃないかな?
「ふははは! やはり人間など下等生物よ! 妾が一言いうだけでこれほどまで従順になるのじゃからな! よかろう、そこまで妾の事が知りたいのなら教えてやる! 貴様はその下等な耳で一言一句聞き逃さぬようにするがいいのじゃ!」
なんだろう……なんとなくだけど、この子はアホの子な気がする。
「妾の名はイーリスと言うのじゃ! 誇り高き、吸血鬼じゃ。貴様には特別にイーリス様と呼ばせてやる! 光栄に思うがいい!」
この子の名前はイーリスという名前で、吸血鬼であると。
態度は偉そうだけど……吸血鬼?
「吸血鬼ってはるか昔に滅んだ種族じゃ……?」
確か、昔は吸血鬼が存在していたらしいが、何かの大戦の時吸血鬼は絶滅したと本で読んだ気がする。
その話自体も、本当に昔のことなので、実際は吸血鬼なんて存在しなかったのではないかと、伝説上の種族とされていたはずなんだけど……
「ふん! これだから貴様ら人間は下等生物なんじゃ。吸血鬼がそう簡単に滅ぶはずがないじゃろ。妾たちは貴様らのような下等生物と違って再生能力が高いのじゃよ! 頭さえ残っていれば、ほか全てが消し飛んでも再生するのじゃ」
待ってくれ……なんかとんでもないことを知ってしまった気がする。
一旦情報を整理しようか。
まず、僕の目の前にいるのは、伝説の種族である吸血鬼。
そして、その吸血鬼が何故か僕の目の前に現れた。
いや、意味わからんな。
「そういえば、裁定者ってなに?」
「ぬ? 貴様、そんなことも知らずにソレを手にしておるのか」
「ソレって……この剣のこと?」
「うむ、何故妾が貴様なんぞにこんなことを説明しなきゃいけないのか、疑問じゃが……まぁいいじゃろう。今日は気分がいいからな! と言っても、妾もこの目で見ていた訳では無いから、正確な情報ではないんじゃがな、この世界に刺さっている四つの武器は知っておるか?」
「古代武器のことかな? 剣、槍、斧、杖の四つだよね」
「うぬ、今はそんな名で呼ばれておるのじゃな……まぁ、その武器たちはとあるものを封印しておる」
「それは龍脈だよね」
「なんじゃ、思ったよりも知っておるではないか! それなら、その龍脈のエネルギーとはどんなものかも知っておるか?」
「いや、そのエネルギーが原因で人が住めない環境になってしまうことぐらいしか……」
僕が正直に答えると、イーリスは「ふふん!」と鼻を鳴らして小さい胸を張ってドヤ顔をかましてくる。
「なんじゃ、こんなことも知らないのかぁ? ま、しょうがないのぉ、妾がしっかりと説明してやるのじゃ! 当時は龍脈のエネルギーを元に、数多くのモンスターが生み出されてしまったのじゃ、まずモンスターというのはじゃな……」
その後もモンスターの説明などが続いた。
簡単にイーリスの話をまとめると、モンスターの生態は完全には把握しきれていない。
しかし、大量の魔力だまりからモンスターが生まれたのを発見し、モンスターは魔力から生まれるのではないか、という仮説が立てられた。
そして、龍脈から溢れるエネルギーから大量のモンスターが生まれたことから、仮説をもとにして龍脈から溢れているのは、魔力であるという結論に至ったと。
まとめた結果も正直にスケールが大きすぎてすぐには理解出来ても感情が追いついてこない。
「もっと詳しいことが知りたいようなら、妾が住んでおる場所に当時から生きておる吸血鬼もおる。そやつに会えば教えて貰えるかもしれんのじゃ、が」
「が? 会うには何か条件があるとか?」
「そうじゃな、条件といえば条件じゃ。もし、吸血鬼の里に行きたくば、妾と戦って貴様の強さを認めさせてみるのじゃな!」
イーリスはそう言って、獰猛な笑顔を浮かべた。
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