チュートリアル終了
日本1位!?日本最強!?日本の頂点!?
なんかもう衝撃過ぎて口をパクパクしていた。打ち上げられた魚か。
「ど、どうしたの?大丈夫?」
レモンが心配そうに聞いてくる。
「あー、俺は海空 青です。今17歳です。よろしくお願いします。」
動揺のあまり自己紹介をしてしまう俺。何やってんだよ。
「え、あ、うん。よろしく。あと、敬語じゃなくていいから。」
レモンが戸惑いながら挨拶を返す。
「あとは[赤]と[黒]か。すまんな今あいつらダンジョン潜ってるんだ。」
「あ、ダンジョンとかあるんすね。」
おお、なんかゲームっぽい感じになってきた。ワクワクしてきたぞ。
「じゃあ、君の武器を決めようか。何がいいかな?剣?槍?ハンマーとかもいいのかもね。」
「あ、じゃあ俺FPSとか得意だったんで銃がいいかな。」
「「やめとけ。」」
レモンと鎧の人の声が被った。え、そんな銃やべぇの?
「あれは初めのほうだけしか強くない。銃はレアものじゃなきゃダメージ値が固定されるから、初期の雑魚キャラなら一撃だけどダンジョンとかのキャラなんかは結構撃ち込まないと倒せないし、何より弾が消耗品だから金がかかっちまう。」
「うんうん。その通りだね。全くその通り。」
鎧の人がめちゃ丁寧に教えてくれた。レモンはそれに頷きまくってる。
「えー・・・じゃあ初心者にもお勧めなのは何ですか?」
「「「バット。」」」
今度はデブも一緒にハモってきた。てか、バットて。
「バットって野球とかで使うあれ?」
「そうあれ。」
「え、バットって強いのか?」
なんか強そうじゃなさそうだけどなぁ。てか、デスゲームでバットってなかなかシュールだな、おい。
「レアとかだったら普通に強いよバットは。ノーマルでも割と使えるし。」
あ、そんないいんだ。てか、銃よりも評価良いってどうなんだろう。
「じゃあ俺バットにするよ。一応野球も経験あるんで。どこで買える?」
「あ、いいよ。ここはおごるよ。」
いやそんな居酒屋みたいなノリしなくても。ありがたいけども。
程なくしてレモンが帰ってきた。手には本当にバットを持っている。なんかシュール。
「はいこれ。このバットのステータスを一応言っとくね。」
名称:超合金バットLv.1 種類:武器 レア度:3 攻:300 耐:1800 特殊能力:なし
おお、超合金とかなんか強そうな名前だ。
「このレア度ってのはどれくらいがすごいの?」
「大体1~4がノーマル、5~8がレア、9、10はスーパーレアってとこかな。」
なるほど、いいバットだ。レア度3もあるのか、いいものを買ってくれたなレモン。ありがたい。
「さて、いい感じに武器もそろったところでちょっくら冒険でも行きますか!」
「どこに行くのでござるか?」
「馬鹿か、Lv.1が行くところって言ったらあそこだろ。」
「そうだね、<大イノシシの林>へ行こう。さぁ準備しよう。」
なんかサクサク決まっていくが大丈夫なのだろうか。まぁ俺よりよっぽど経験豊富な人達だし大丈夫か。
若干不安になるがそれよりも今はワクワク感が大きかった。