ゲームスタート
やっと本編に入ったぁ
シュパアァァァァァァァァン
いかにもゲームっぽい音を立てながらアバターが生成された。
(やっぱかっこいいアバターがいいよな)
近くにあったガラスで自分の姿を見る。
そこに映っていたのは自分の姿そのものだった。
「ええ・・・アバターじゃないのかよ・・・。」
非常に残念だが諦めよう・・・。そんなことを思いながら周りを見回す。そして気づいた。
「おお・・・すげぇ・・・。」
辺りは荒廃した都市みたいな感じになっている。そしてすっごいリアルだ。倒壊したビルとか、潰れた自動車とかの質感や見た目はどう考えても本物にしか見えない。
と、いつまでも感心しているわけにもいられない。視線を動かせば右上にはLv.1と記されているので、おそらくこのゲームはRPGだ。そうなれば序盤のRPGでやることといったら決まっている。
「さて、レベル上げをしますか。・・・どうやったらレベルは上げられるんだろう?」
何も知らない俺。無知。
考えていてもしょうがないので道行く人に話しかけてみる。
「あ、あの~」
「こんにちは。今日はいい天気ですね。」
空を見上げる。めっちゃ曇ってる。
「いや、今日めっちゃくm「こんにちは。いい天気ですね。」
いや、NPCかよ!リアルすぎるんだよ!本物の人かと思ったわ!
「これもう誰がプレイヤーなのかわかんねぇな・・・。」
「やぁやぁ、君もプレイヤーかい?」
「うおっ!?」
なんか急に後ろから可愛い女の子が出てきた!?えっ誰!?
「ねぇねぇ、君の名前はなんていうの?」
「俺?俺は海空 青。」
会った途端に個人情報を聞いてくるとか現実なら通報ものだが、俺も答えてしまったのは、こんな状況下で俺も少しおかしくなっていたのかもしれない。
そういうと少女はにっこりと笑った。かわいい。
「やっと見つけたよ~!!!」
すっげーハイテンションだな。
「ちょっと一緒に来て~!!」
と、いうと同時に手を引っ張り走り出す。
「てか、速っ!」
え?え?何このスピード?とてもじゃないが人間の出せるスピードとは思えないんだけど?
「ちょ・・・ちょっと待って・・・ストップ!」
ブレーキをかけようと両足を地面につけた瞬間、
ぼきめきぼきっ
・・・うーわ・・・なんか普通は鳴らない音に加えて、鳴ってはいけない音が聞こえた気がする・・・。
「あ、ごめん。HPまだ大丈夫そう?」
少女が聞いてきた。
「え、HPってどこで見れるの?」
「HPは右上にあるよ。あと、多分両足骨折とかしてそうだからちょっと痛くない?」
痛みあんのかよ!ゲームにリアリティ求めすぎだろ!そのくせNPCはあれかよ!文句しか出てこねぇよ!
そう思いつつHPを見る。
Lv.1 HP:2/100 状態:両足骨折(歩行すると微ダメージ)
あっぶねぇぇぇぇぇぇ!!!
初めから読んでくださった方もここから読んでくださった方も本当にありがとうございます。
これからも駄作を生み出し続けると思いますが、それでもいいという方はよろしくお願いします。