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リアル・オア・バーチャル  作者: ネガティブ
17/32

Now Loading・・

「お爺ちゃーん!武器の強化したいんだけどーー!」

 店に入るなりレモンがそう叫ぶ。

「何じゃ珍しい。お主が武器の強化するのか?」

 しわがれた声の爺さんが店の奥から出てきた。

「違うよー、ボクじゃなくてこっちの子だよ。青っちの武器を強化して欲しいんだよー。」

「何じゃ、新メンバーか?ようやく[青]が来たのか。良かったのぅ。」

 俺をよそに爺さんとレモンの会話がはずんでいく。これ俺はどうしていれば良いのだろう・・・。

「おい、お主、武器を見せてみぃ!」

 突然こっちに会話が飛んでくる。

「うぇっ!?あ、はい!」

 びっくりして変な返事になってしまった・・・。

 俺は爺さんにバットを渡す。と、爺さんの顔が少し険しくなる。

「ふぅむ・・・超合金のバットか・・・こりゃあちとばかし強化の材料が難しくなるぞ。」

「あー・・・やっぱり?」

「そうさねぇ・・・超合金製の武器とか防具はどうしても強化が難しくなるからのぅ。」

 さすが超合金。よくわからんけどすごい。

「うーん・・・」

 レモンが困っている。なんかバットを買ってもらって、強化までしてもらうのはさすがにレモンに悪い気がしてきた。

「あ、じゃあ新しいやつにするとかはどうですか?俺が自分で買いますし。」

 俺は2人にそう提案してみる。

「えー・・・せっかくだしお祝いってことでボクが買うよ~。」

 なぜかそこだけは譲らないレモン。変なところで頑固になるな。

「あ、じゃあ買うんじゃなくて作ろうよ。それならいいでしょ。」

「作るって製作か。確かに自分で作るのは楽しそうだし、そうするよ。」

「じゃあどういうのを作りたい?硬いやつ?攻撃力が高いやつ?見た目がかっこいいやつもいいね!」

 なぜかテンションの上がってるレモン。なんでそっちがテンション上がってんだよ・・・

「じゃあ攻撃力が高いやつで。って、手伝ってくれるの?」

「別にいいよー。楽しそうだし。あ、じゃあついでに防具も作ることにしようか。よし、じゃあ行こう。じゃあねーお爺ちゃん。」

 なんかレモンがすごい勢いで話をすすめてくれる。

「ああ、またなー。次は買ってくれよー。毎度毎度来るだけってのは勘弁してくれよー。ほっほっほっほ。」

 お爺ちゃんが笑いながら送り出してくれる。そして皮肉も言ってくる。

「じゃあ武器はいいとして、次はポーションを買いに行こうか。あ、消毒液とか包帯とかのほうがよかった?」

「いや、そんな医療的な処置は俺にはできん。」

「じゃあポーションだね。いやーポーションは楽でいいよねぇ。」

 そんなことを話しつつ歩いていると薬屋の前についた。

「さぁ着いた。今のところポーションで必要なのは回復と解毒、骨折系に効くやつかな。」

 骨折に効くポーションとかあんのかよ。

 俺たちは店に入り、いろいろな色のポーションが並ぶ中、淡い緑色のポーションと薄い青色のポーション、そして薄赤色のポーションを買った。

「悪いなレモン。お金は絶対返すから。」

 俺は無一文なので結局レモンに買ってもらうことになる。なんとも情けない。

「いやいや気にしなくてもいいよ。お祝いってことで。」

 どうやったらこんないい人間になれるのだろうか。ぜひ秘訣を知りたいものだ。

「さあ次はギルドだね。」

 そうレモンが言って、歩き出す。

こんな駄作を読んでくださって本当にありがとうございます。

ほんとに感謝しかありません。本当にありがとうございます!

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