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俺が正式な[エネミーカラフル]のメンバーになったので、俺とレモンは洞穴のアジトに戻ってきた。
「よし、じゃあ入ろうか。」
そう言えば前回来た時はここに入ってなかったな。確かアジトの前で自己紹介してもらったっけ。
若干懐かしく思いながらもレモンのあとについてアジトへ入っていく。
「うわぁぁぁぁぁ・・・」
俺は思わず感嘆の声をあげた。
予想とはだいぶ違い、外見からは想像もできない程、中はとても綺麗だった。天井(岩)からはシャンデリアみたいな明かりが吊るされており、壁(岩)にも色とりどりのライトが固定されている。更に、床(岩)も様々な色で塗られており、華やかな印象をうける。
アジトの中央部分には大きな木製の丸いテーブルがあり、その周りには円形の大きな柔らかそうなソファがある。そして中央部以外の場所にはメンバーそれぞれのスペースと思われる箇所がいくつかある。
「どう?このアジト。いいでしょ~!!」
「ああ、すげぇと思うよ。」
素直に感想を言う。
「んー、まだ皆いないみたいだしちょっと買い物にでも出かけようか。まだポーションとか防具とか買ってないでしょ?あとバットの強化もしないといけないしね。」
「あ、そうだ。それなんですけど、お金ってどうやって稼ぐんですか?俺多分まだ1円も持ってないんですけど。」
そう、俺は今、無一文なのだ。もやしすら買えない。
「あー・・・そう言えば言ってなかったねぇ・・・お金はギルドみたいなところに行ってクエストを受けたり、街の住民とかがクエスト募集をしてる時があるから、それを受けてクリアすると報酬が貰える。そうするとこの世界のお金、『コイン』が手に入るんだ。大体1コインが1円みたいな感じかな。」
レモンが丁寧に説明してくれる。
「え、でも俺街とかに行ったことないんだけど・・・どこにあるかも知らないし・・・」
「ん?初期の時に・・・あーそうかー・・・ボクが連れ出してきちゃったもんねぇ・・・ごめんね☆」
レモンはてへっと舌を出して可愛らしく謝る。うん、かわいいから許す。
「じゃあなおさら街へ行って買い物しなきゃだね。」
「まぁ、そうなるか・・・」
こうして俺とレモンは街へ向かうことになった。
「レッツゴーーー!!!」
レモンは上機嫌に歩き出した。
街道をてくてくとしばらく歩いて行くと街が見えてきた。思っていた街よりもかなり大きい。
「さぁ着いた。ここが青っちが最初にいた街、<ホームタウン>だよ。じゃあポーションの店に行く?それとも防具?あ、ギルドでもいいね!どれにする?」
正直言われた三つの所に行く順番とかはどうでもいいので適当に返す。
「え、いや、何でもいいよ。適当に行こう。適当に。」
「じゃあ武器の強化に行こう!」
まさかの第四の選択肢を選んできた。
「青っち!こっちだよ!」
レモンのあとをついていくと、いかにも鍛冶屋っぽいところに着いた。さすが、分かってらっしゃる。やっぱり武器の強化といったら鍛冶屋だよな!
読んで下さりありがとうございました!
感謝感謝です!!!