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星03 懐かしみ



 騎士を目指して、学校生活を送るステラード。


 ステラがその騎士を目指すようになったのは理由がある。


 だが、きっかけは些細な事。

 他の人間にとってはきっと、小さな事だった。


 それは……。

 子供の頃に世話になった医者の先生が昔騎士だった。

 それだけの事なのだから。


ステラ「先生、今頃何してるんだろう」


 怪我を治しに診てもらって、勉強や剣を教えてもらって、それきりだ。


 先生はもう収容施設から出ているはずだが、手紙を送りたくともどこに住んでいるのか分からないので叶わない。


 出会ったばかりの頃、ほんの少しの期間屋敷に宿泊させた時に剣を教えてもらったりはしたが、どこに居を構えるかなんて話はしてくれなかった。


ステラ「今の私の成長、見てもらいたかったのに」


 そして、また剣の事を教えてほしい。


 それでなくとも、会えたらきっと楽しいはずなのに。


ステラ「一体どこにいるのかしら」


 自分より年上の、この世界のどこかにいるはずの人物を思って今日もため息を吐く。

 ニオがいたらまず間違いなく色々言われるだろう光景だが、生憎……ではないがこの場にはいない。


 ステラは思う。

 すぐにでもなくてもいいから、いつかまた会えると良いと。


 だが、その時のステラード・リィンレイシアは思いもしなかった、抱いたその願いがもうすぐに叶う事になろうとは。




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