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19/82

星19 旧知



 状況が動いたのは、会場に入ってから一時間程経過した頃だった。


ツヴァイ「ステラード」

ステラ「はい、誰かこっちを見てますね」


 どこからか、視線を感じるようになったのだ。


 ねばつくような視線の主は、おそらくカルネの方ではなく、ステラの方の相手だ。


カルネ「どうしましたか、お二人共」

ステラ「カルネ、よく聞いて実は……」


 手助けするつもりだったのに、巻き込んでしまって申し訳ないと思いつつも訳を話していく。


カルネ「なるほど、そういう事ですか、力になれる事があれば何でもしますよ。何なりと言ってください」

ステラ「ありがとう。その時があったら、お願いするわね」

ツヴァイ「本当にお前の仲間なんだな」

ステラ「あたり前じゃないですか、今まで何だと思ってたんです」


 そんなにステラが友だちと一緒にいるのが信じられないだろうか、それは確かに昔はちょっと人見知りが激しかったかもしれないが……。


ツヴァイ「あれはちょっとなんて言わねぇよ。ナイフでざっくりやられるような人間不信がちょっとでたまるか。こっちは命がけだったんだぞ」

ステラ「カルネに聞こえちゃうじゃないですか。何もこんな所で言わなくても」

ツヴァイ「ちょっとのとこ、否定はしねぇんだな」

ステラ「――っ」


 この人ほんっとうに減らず口が減らないんだから!!


ツヴァイ「来るぞ。集中しろ」


 誰のせいよ。

 思いながらも、何があっても大丈夫なように意識を集中させる。


 護身用の武器はもっていないが、普通の人間くらいなら体術で何とかなるはずだ。


ヨルダン「やあ、ステラード。久しぶりだね。最近話してくれないから、寂しかったよ」

ステラ「そう、久しぶりね。ヨルダン。護衛のグレイスは今日はいないのかしら」

ヨルダン「彼には離れてもらったよ。君と二人で話をしたくてね」

ステラ「良いの? 最近は物騒になってるて聞いたんだけど、そんな丸腰だと命を狙われても知らないわよ」

ヨルダン「まさか、彼は僕から離れていても優秀だよ」

ステラ「信頼しているのね」

ヨルダン「そういうわけだから……」


 つまり、先生たちにも席を外せと視線を投げた。


 ステラは、ツヴァンが何かを言う前に口を開いだ。


ステラ「私は大丈夫です、先生はカルネと一緒にいてあげてくださいね」

ツヴァイ「……近くにいる。何か困ったらちゃんと言えよ」

ステラ「もちろんですよ」



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