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5・岩熊。

鏡を一つ仕入れた。

これに映る自分をよく見て羊皮紙に念写。

魔法なので写真とは違うけどかなりの出来だ。


名前も分からない自分の情報を求めていることを記入。

情報を持ってきてくれる人への報酬を記載。


金色イノシシのお金はこれに使うことにした。


ギルドのお姉さんが情報の受付窓口になってくれた。

ギルドの請け負う仕事の一つだそうだ。


なので今日も薬草の採取と小物の狩りなんかをしてる。

石礫の魔法の他にも色々使えるようになってきた。

水と風は便利だ。

火魔法は森だと火事になりかねない。

威力は大きいけどね。


金色イノシシみたいな大物は森の浅いところにはあまり来ないので

狩り兼魔法の練習は順調だ。

この間はなんであんなところに居たんだろう? 

もっと森の奥に住んでるはずなんだそうだ。


依頼数はこなしたので森の散策というか探検をしてる。

この間は川があるのも崖があるのも知らなくて肝を冷やしたからなぁ。


森の植物にも鑑定を掛けてみる。

色々面白い植物があるのでちょっとづつ採取してアイテムボックスに放り込んだ。


なにかに使えるかもしれないからね。

まあ、使えなくてもアイテムボックスの中は時間が止まってるようなので

腐ったりしないからありがたいんだけどね。


今日は川の周辺をウロウロしている。

上流に向かって歩いてみた。

川と河原、流木、崖、あまり変わらない風景が続いてる。


大きな岩がゴロゴロしてるところで岩が動いた気がした。

あれ?! 今ちょっと……

と思ったらソレは魔物だったんだぁ! 

ヒエー! 

岩の色そっくりな色をした熊だった。


あー……逃げ場がなかった! 


石礫……無理!

火魔法……ちょっとは効いたか? でも無理! 

土魔法で足止め……半分くらい埋めた。

風魔法……ウィンドカッター……全然ダメ! 

水魔法で水球を頭の周りに造る……あー、溺れた。


岩なのに溺死という不思議なことになっちゃった。


一匹だけで良かったぁ。

もっといたら絶対オレって昼飯かオヤツだよな。


買い取ってもらえるか分からないけどお持ち帰りに。

買い取りカウンターのお兄さんにまた聞かれた。

「どうやって狩ったんだ?」


森の河原で休憩がてら遊んでたら岩が突然動き出してできる魔法を

全部やったんだけどダメで水魔法の水球を頭の周りに造ったら溺れた。


コイツは岩に擬態して獲物を狙ったりするんだそうだ。

だから河原で遊ぶヤツなんか居ないって言われた。

川遊びは一般的じゃあないんだな。

確かに逃げ場がなかったもんなぁ。

足元も悪かったし。


無事に戻れたことが今日のラッキーかも。


岩熊は大きくて危険だけど人気はないそうだ。

金色イノシシより安かった。

銀貨で十二枚。


でも銀貨にはなったね。

当分宿代の心配は無い。


そう思ってたらポスターを見て情報を持ってきた人が。

おー! 今日のホントのラッキーはコッチかも~。


ギルドは大勢出入りするから情報は集めやすいかも。

でもそれが正しいか正確かは分かんないよね。

さて、ちゃんとした情報ならいいんですけど。

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