表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラッキー・クローバーの自分探し。  作者: 蒼乃川 水人
イースラル(王都)。
38/98

34・結婚式。

 サトーさんは貴族だけど爵位はさほどではないそうだ。

下から二番目だという。

騎士は準貴族のような扱いで一代限りの人と子孫に引き継げる人が居るそうで

まあややこしいね。


貴族の結婚は王様の許可がいるそうだ。

でも直接王さまからお祝いの言葉が頂けるのは上から三番目の地位の家

くらいまでだという。


ご令嬢のお相手はその三番目の地位の家の方だそうで謁見とお祝いのお言葉を

頂く日が決まったそうだ。

ご許可のお礼も献上するとかでガイ様は大忙しだ。

まあ、結婚するのも大変なんだねぇ。


ところが当日になって大事件が起こった。

なんと王様の暗殺未遂だ。

令嬢の婚約者は応戦して重傷、王さまも負傷されたらしい。


令嬢はまだ慣れてないはずなのに回復魔法で婚約者や近衛兵を治療したという。

王さまは専属で付いてる神官がやったそうだけど近衛兵や婚約者さんまでは

手が廻らなかったんだそうだ。


あとからガイ様やご令嬢、果ては婚約者の方からもなぜかオレのところに

お礼の言葉が来た。

いや、やったのはご令嬢でオレじゃあないのになぁ。


まあ、教えた回復魔法が役に立ったのは嬉しかったね。


暗殺者は自殺したので黒幕は藪の中だった。

でも、戦争が終わっても社会が不安定と言ってたガイ様の言葉が

ホントだってのは実感しちゃったね。


婚約者さんは王さまを守って重傷を負ったので王さまから

特別のお言葉を頂いたそうだ。

回復魔法を使ったご令嬢にも。


おかげで結婚式は優先で行われた。

神殿での順番もあったはずなんだけど王様のお声がかりとなればねぇ。


ちなみに順番を飛ばされちゃったのはご令嬢の実家のお屋敷を使ってた

兄君の従姉妹さんらしい。

なんだかちょっとお気の毒さまだったね。


ココには映像を記録する魔道具は無いそうだ。

戦争前はあったらしいんだけどね。

モチロン秘蔵してる人は居るのかもしれないけど一般的な物ではない。


でもね、アイテムボックスの中を検索したらあったんだよ。

色々試してみたんだ。説明書はついてなかったからね。

なんでそんなものをいじってるかというとサトーさんにご令嬢の結婚式を

見せてあげられないかと思ったんだ。


あの人の寿命はもう長くないかもしれない。

オレの回復魔法は多少効いたけど他の人のはやっぱり効きにくかったから。


神殿の神官さんたちは知ってる人達なので撮影のしやすい

絶好の場所を提供してくれた。

おかげで綺麗な花嫁さんがバッチリ撮れたよ。


お式に列席できなかったお屋敷の人たちに見せてたらガイ様にバレた。

サトーさんのために記録したんだけどそういえばガイ様や新郎新婦の

許可を取るのを忘れてたよ……

す、すみません……

コレって盗撮だよね……犯罪だ……


でもガイ様は怒らなかった。

むしろ面白がってくれた。

新郎新婦にも見せたい。

挙句はコレと同じ物が造れないか試したいとまで。


魔力で作動するし見た限り構造は単純に見える。

ココにも昔は有ったそうなので専門家に見せれば解明は簡単だろうと思う。


使い方と記録用の魔石の外し方を教えてガイ様に渡した。

魔道具の専門家に知り合いがいるそうなのでコピーもじきに

できそうな気がするね。


結婚式は無事にすんだのでガイ様はあと一週間くらいで領地に帰る予定だ。

オレが王都の仕事をのんびりできるのもあと少しだね。


でものんびりできなかった。

宰相閣下にお願いした召喚者の情報が山になって届いたんだ。

……千年前の勇者のことまで聞いてないんですけどねぇ。

 いいよね、結婚式。

準備はメンドクサイことこの上ないと思うんだけどね。

サトーさんはベッドからも出られないので出席はできません。

ビデオな魔道具なら様子が見せられまーす。


元の世界に帰れないけど彼はココで充実した人生を送ってきました。

ひ孫の結婚もその成果のひとつかもしれません。

やっぱり見せてあげたいよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ