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3・初仕事。

次の日はさっそく初仕事を受けることにした。

ギルドの新人なので一番下のGランク。

上を見るとキリがない。

Aが一番上かと思ったらもっと上があってSがいくつもついてるんだそうだ。


まあ、新人には雲の上だね。

ともかく今日は新人らしく採集依頼だ。

薬草を何種類か教えてもらって森に採りに行く。


奥まで入ると猛獣とか魔物とかがでるそうだけど

奥に行かなければ大丈夫だそうだ。


受付のお姉さんが

「小さい魔物とか鳥とか獣も買い取りをしてるから獲れるようなら頑張って!」

と励ましてくれた。

なんだかうれしいね。


森で見つけた薬草を手に取って見ていたらなんだか呪文(?)みたいなものが

浮かんできた。

そっとつぶやいてみる。


辺りを見るとおんなじ薬草が光って見えた。

あー……魔法なんだな。

思い出せない過去のカケラなのかもしれない。


ともかくありがたく光っている薬草を集めた。

他の種類の薬草でもできたのでコレは便利な魔法だったね。


依頼数より多めに集めて帰ろうとしたらお客さんが来た。

大きなイノシシ。でも色がなんと金色だった。


石礫の魔法じゃあ多分無理だろう。

なので薬草の背負いカゴはそっとおいて逃げることにした。

でもムダだったね。早いんだもん。


直線に逃げてもダメだ! と思って直角に避けた。

立ち木に激突! おまけに木ごと向こう側に落ちた。


気が付かなかった……(汗。)

まっすぐ逃げたら落ちたのはオレだ。

向こう側は高さが五メートルほどの崖で川になってた。

あー……ナマンダブナマンダブ。


一応確認しに降りたんだ。

持って帰れないよなぁ……と思ったんだよ。

そうしたら消えちゃったんだ。


不意に頭の中に収納リストが浮かんだんだ。

どーやらアイテムボックスの魔法を使えるらしい。


驚いたことになんでも入っている。

食料、服、武器、防具……多すぎる! 

こんなに必要なんだろうか? 


訳が分からない……オレって一体どんなヤツだったんだろう? 


コレが売れればお金を借りなくても良かったかも。

でもコレはオレの過去の手がかりだ。

むやみには売れないよね。


ともかくイノシシは持って帰れそうだ。

薬草のカゴも回収して街のギルドに戻った。


受付のお姉さんは驚いていた。

新人は依頼数ほどは集められないものなんだそうだ。

獲物の買取は奥の別のカウンターだというのでソッチに回る。


金色のイノシシは高かった。

銀貨で三十枚になった。

お肉もだが毛皮が金色なので人気なんだそうだ。


「どうやって獲ったんだ?」と聞かれたので

避けたら木に激突して倒れた木ごと崖下の河原に落ちたと説明した。


ラッキーでゴールデンボアを倒したヤツなんて初めてだと

ギルドに居た人たち全員にあきれられてしまった。


明日は商人さんにお金を返しに行こう。

ラッキーなお金は気を付けないと逃げちゃうことがあるからね。

逃げてただけで銀貨三十枚かぁ、、。

いいなぁ、、。

まあ、ふつうはそんなラッキーは来ませんよね。


天井から銭がバラバラ降ってこないかなぁ、、という

つぶやきをネタにしたエッセイのような短編を

読んだ覚えがあります。


まあ、うちの天井からは絶対降ってこないよなぁ

ってのが感想でしたけどね。


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