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ラッキー・クローバーの自分探し。  作者: 蒼乃川 水人
ブランの街(領都)。
19/98

17・ドナドナ。

ブランの街の本神殿……さすがに大きい。

支神殿の神官さんはそれなりにエライ人だったらしく

本神殿のエライさんの前にオレを連行した。


結果〔魔法特訓初心者コース〕イン ブラン第三回戦。

なんだかやけに人数が多いんですけど(汗。)


どうやらみなさん神官候補としてココに集まって来たんだけど

どうにも魔法が発動しなかった方々らしい。

それでもそれなりの魔力はある。あるのにできない。

う~ん、分かってるから余計にツライ……か。


ということで頑張ってみました。

半数は一周目で発動。もう半数は二周目でなんとか。

三周目でも残ってしまった人が二人。


なので一人づつ個室に移して指導。

集中しやすい環境にしてみた。

リラックスしつつ集中するというのが肝心なんだよ。

勝負ごとなら特に肝心な気がする。


なんとか二人とも発動成功! 


でもやっぱり回復魔法の適性のあった人は半数位だった。

なんだろうね?なんで半分くらいなんだろう? 


神官候補さんたちは回復魔法でなくても魔法が発動できたということで

喜んでくれたけど神官には回復魔法が必須だ。


神官とは別の道を行かなければならないかもしれない。


支神殿の神官さんは

「心配いりません。回復魔法だけが神官の任務ではありませんよ。

魔法を発動できなくて宙ぶらりんな状態のほうが彼等には

よほどキツかったハズです。

どんな道を行くにしてもこれで第一歩が踏み出せました。

ありがとうございます」


いやオレ……ちょっとコツを知ってただけで……

そんなスゴイことはしてないんですけど。


「ところでどちらであんな方法を学ばれたんですか?」


それが分からないんです。

オレは事情を話すことにした。

ダートの街の神殿でステータスの石板を使わせてもらったけれど

文字化けして分からなかったことも。


支神殿の神官さんはイージス神官をご存じだった。

オレの話を信用していただけたようだ。

やっぱり〔クローバー〕のことは聞いたことがないと言う。

そう言う話を聞いたら知らせると約束してくれた。

まあ、期待はしない方がイイかもしれないけど。


そう思ってたらその日のうちにとんでもないところからお迎えが来てしまった。

なんと領主さまだと言う。

なんで? 

オレ、ココで問題なんか起こしてないはずなんだけど。


お迎えの馬車には支神殿の神官さんが乗っていた。

話は領主さまから直接ということで何も言ってくれない。

なんだか楽しそうなふうに見えるんですけど。


ドナドナされるってコレのことなのかと納得なクローバーくんなのでした。

あー、あちこちひきずりまわされてますねぇ。

まあ、無理もない。


貴重な魔法を使える人材を倍増させてる訳ですから

そりゃあご領主さまでなくても興味をひかれるでしょう。


さてご領主さまのオハナシってなんですかね? 

彼の過去についての情報……ならイイんですけど。

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