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1・スタート地点。

もうちょっと色々組み立ててからと思ったのに意外と

せっかちな所がある主人公だったらしく勝手に突っ走って

しまいました。困るんだけどねぇ……


案の定コケて倒れてます。オーイ起きろよー! 


木曜日に出かける用事ができたので基本木曜日はお休みです。

木曜日だけで済むかどうかはまだ分かりませんが……


あ! 起きたみたいですね。

では、始まり始まり。

よろしくお付き合いくださーい。


目の前にあるのは草だ。

どう見ても草だね。丈は長くない。

うつぶせに倒れてるオレがやっと隠れるくらいだ。


なんで倒れてるかって? 

それが分からなくて困惑してる。

でも、体に痛みはない。なので起きてみる。

草原だった。


300メートルくらい向こうは森だ。

そのまた向こうに山が見える。大分高いが雪は無い。


見回しても誰も居ない。

でも、森でも草原でも山でもないモノがあった。

海だ! 

でも崖の下だね。


海、海岸、崖、草原、森、山……と続いてる訳だ。

ココがスタート地点らしい。

でも、ココは何処なんだ? 


持ち物はショートソードが一本。

やけにチープな布製のショルダーバッグが一つ。


中を見てみる。

タオルが一枚、ビスケットの箱(12枚入り)、あめ玉一袋、

メモ帳とキャップのついた鉛筆、下着が一組、Tシャツ一枚。

サバイバルナイフが一本。チタンのカップが一個。


ライターとか水とかは入ってない。

なんだか中途半端な持ち物だねえ。

名前はどこにも入ってなかった。


さて、オレはいったい誰なんだ? 

自分のことが思い出せないなんてどうしたもんだろうね。



自分で分からないことは誰かに聞くしかない。

でも周りには誰も居ない。

ゲームならどうするか? 

周りを索敵するよな。


ということで索敵のやり方は分からんけど耳を澄ませてみた。


金属音が聞こえた。

どうやら刃物を打ち合わせてるようだ。

ともかく人がいないことにはどうしようもないのでそっちに走る。


テンプレだった。

馬車が襲われていた。

賊がわの人数が警護がわの倍くらい。

でも20人は居ない。


コレはやっぱり助けちゃった方がイイよね。

気が付いたら魔法を使っていた。

オレって魔法使いなのか! 

ともかく石礫が賊に向かって飛びまくっていた。


突然の加勢にどっちも驚いたようだ。

でも賊の側にはスキができたので反撃ができた。

賊どもは死人と負傷者を残して逃げて行った。


さて、なにか情報を分けてもらえますかねえ。

オレってアヤシイ奴だからどうだろね。


スタート地点はやっぱり草原がいいなぁ。

森の中だとそれだけで迷子気分だもんね。


どうやら彼は記憶が無いようです。

まあ、余計なことは覚えてない方が精神衛生には

いいんでしょうけど。


魔法が使えるから多分大丈夫……かなぁ? 

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