表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/137

狐の嫁入り先  




 さらに、あれから数日経った。


 事務所のソファに、一人の男性が腰掛けていた。珍しくみつもきちんとソファに腰掛けている。私は二人分のお茶をテーブルにおいて、みつの横に座った。


「……と、いうわけで、奥さんに憑いていた霊はバッチリ祓いましたから。安心してください」


 嘘くささ全開のみつの笑顔に、依頼人、高山さんはホッとしたようだった。


「そうですか、ありがとうございます! 確かに、妻の機嫌も調子も最近良いんです。おまけに、今まで話してくれなかった、弟を紹介するとまで言ってくれて……」


 --依頼人が喜んでいるのだから、真実は話さないでおこう。そう心に決めた。


「で、あの、この金額の事なのですが……」


 依頼人は、最初に払った小切手よりも、倍近い金額の請求書を見て不安そうにみつを見た。


「いやあ、それがですねー。予想外にしつこい相手でして。もし奥さん、あのまま憑かれていたら、もう少しの内に命を落としていましたね! いやあ、危ない所でしたー。うちを頼ってきて正解でしたよー」


 みつが一気にまくし立てる。依頼人はそれに気圧されて、はあ、とだけ言った。


「では、小切手、もしくは銀行振り込みでよろしくお願いします」


 私も、良い笑顔で依頼人に請求書を渡した。

 依頼人はまだ納得いかなさそうに請求書を見つめていたが、諦めたのか、静かに帰って行った。

 高山夫妻に幸あれ!





「良かったんですかね。ほとんど奥さんの経費を高山さんに押しつけて」

「いーのいーの。あの人かなり貯め込んでるよ~時計がこの間と違うもの」


 さすがにみつが吹っかけた数字に不安になったが、みつの金銭に対する嗅覚は確かなものがある。ならば、心配する事もあるまい。


「さあて、一仕事終わったし、のんびり海にでも行こうか~、かおちゃん」


 みつは自身の机に突っ伏して、楽しそうに言った。

 海か。

 最近暑くなってきたし、それも悪くない。私は珍しくみつに小言を言うのを止め、みつの意見に賛同した。





終わり。

これにて終了です!ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。オリジナルSFすこしふしぎ設定満載ですみませんでした!! この二人の話は続きますので、よければお付き合いいただけるとうれしいです。ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ