雑談
瀬尾が待つ河に向かう復路、私はみつに気になった事を聞いてみる事にした。
「なぁに、かおちゃん」
みつの機嫌は直ってるらしく、いつものようにゆるく返事をした。
「シロ君、人に化けていた、のよね?猫耳あったし。猫又って、猫が十年生きるとなるんでしょう?ちょっと若い感じがしたんだけど、何故かしら」
みつは、私の疑問にちょっと苦笑した。
「良く知ってるね、かおちゃん。でもそれは、普通の猫が猫又になった場合だね。ねえ、かおちゃん。もし、猫又と猫又が出会って、仔猫が生まれたら、それは普通の猫なのかな」
「あ、そっか、猫又のサラブレッドもあり得るわけね」
「サラブレッドって、えらく今風だけど、そうだね」
みつは、私のサラブレッドが面白かったらしく、肩を揺らしていた。
「あのシロってこは、見た目どおり猫としても若いんだと思うよ。見た目どおりね」
「やっぱり」
自分の感覚が当たってたことが嬉しくて、思わずグッと拳を握ってしまった。その様子に、またみつが苦笑する。
「シロ君……自分の飼い主が捨てた指輪だから、瀬尾さんに言えなかったのかな」
私の呟きに、みつは肩をすくめた。
「案外、瀬尾が怖かっただけかもよ」
何それ、あんな大和撫子が怒っても上品に怒るんじゃないだろうか。みつの言葉に苦笑すると、みつもへらっと笑った。
猫はちょと頑張れば扉を開けられますが、扉を閉めると猫又なんだとか。シロは外出がバレた事がありませんw




