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あ
鏡を見るたびに、透き通るような白い肌と燃え盛るような赤い髪のアンバランスに悩む。見た者を射るような鋭い瞳と、それを縁取る睫毛さえも煮えたぎる血のように赤くて、嫌気が差す。
いや、こんなことで文句を言ってはいけない。本来ならば幽閉されるべき存在の私が、こうして自由に過ごせる。それだけでも幸せだ。
私は火を司る者として、塔に入らなくてはいけない。しかし、私が生まれる三日前に水を司る者が生まれ、幽閉された。そのあとすぐに火を司る私が生まれたものの、母はそれを秘密にしてこの歳まで育ててくれた。