5/19
王立学園2年目 NO.5
僕たちは2年に進級した。
一般課程と騎士課程は、2年生からは校舎も別になって、アマルと顔を合わせる時間は随分と減った。
アマルは騎士課程でも変わらず、トップの成績を収めてた。
2年生になると、女子だけでなく、男子生徒からもアマルは慕われるようになっていた。
僕は放課後時間がある時は変わらずに、アマルの稽古を見ていた。
「アマル様はとても女生徒は思えませんわ。令息に交じって剣を振るうなど、はしたないですわね」
「本当に!」
「同じ貴族女性として信じられません」
僕は自分が普段言ってることなのに、取り巻きの令嬢達が言うのは我慢できずに
「騎士に男性も女性も関係ない!女性にしか出来ない、警護もたくさんある。もう君たちとは一緒の時間を過ごしたくない」
そう言って、僕の婚約者候補を一掃してしまった。
多分僕は、アマルを初めて見た時から好きだったのだろう。
アマルを僕の婚約者にしたいと思うようになった。
アマルには殆ど、意識してもらって無かったが、、、
そんな時に、僕は王室恒例の狩猟に参加することになった。