19/19
NO.19 婚姻
「お受けいたします。愛しております」
それから、お父様とお母様と慌てて帰って来たお兄様にご報告して、祝福の嵐でした。
侍女のサンドラは号泣してました。
お父様はただフランソワ様に
「宜しくおねがいします」
と、だけおっしゃいました。
フランソワ様は国王陛下と王妃殿下にご報告をした後、翌日、お父様と私でご挨拶に伺いました。
大層喜んでくださって、大変ありがたいことです。
また、王太子殿下と妃殿下にもご報告したところ、イリア妃殿下は微笑んでくださいました。
婚約を交わした後、1年後に婚姻いたしました。
私は結局近衛騎士団を退職しましたが、フランソワ様が騎士団長になったことで、何かのお役に立つことが出来たらと思ってます。
婚姻後、初夜を迎え、私は傷を見られる事に恐怖がありました。
フランソワ様が、ご覧になって何を思うのか?
初めてフランソワ様が傷を見ておっしゃったのは
「きれいだ。愛してる。ありがとう」
ただ、そう言って抱きしめてくださいました。
END




