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アマルの傷  作者: BIBI
14/19

卒業パーティー3 NO.14

僕たちの入場が最後になった。

全員が僕達にくぎ付けになった。

と、言うよりもアマルにだ。

女生徒はもちろん、男子生徒もアマルのドレス姿を初めて見て、その美しさに驚いてる。

僕は、世界中に自慢したい気分だったが、他の男子生徒が食いいるようにアマルを見る事には辟易した。

僕はアマルの手を取ってダンスを申し込んだ。

アマルとのダンスは最高だった。

このまま、時間が止まれば良いと思った。

それでも、やはり曲は終わる。

アマルも僕も次から次へとダンスを申し込まれ、なかなか二人になれなかったが、やっと一息ついて、二人でテラスへでた。


「今夜はありがとう。ダンスを踊れて嬉しかった」


「こちらこそありがとうございます。良い思い出になりました。ドレスもありがとうございます」


「あの、アマル嬢、アマルって呼んでも良いかな?」


「えっ?」


「あのリーサ将軍がアマルって呼んでたから、それに慣れてしまって。僕の事もフランソワって呼んで欲しい。将軍とはこの1か月一緒にいたんだ」


「どのようにお呼びくださっても構いませんが、フランソワ様とはお呼びできません」


「そっか。やっぱり無理か」

勇気を振り絞ったけれど、、、

仕方ないな。


「二人になる機会にはフランソワ様とお呼びいたします」


「本当に! 嬉しいよ。ありがとう」

アマルー 僕の天使!!


私は、殿下と二人で会う機会はもう無いと思ってたが、、、


帰りの馬車の中では、なかなか話は弾まなかったが、それでも、重苦しい雰囲気は全くなく、心地よい時間だった。

「アマル?」

次の言葉を待ちましたが、何もおっしゃいませんでした。

2度名前を呼ばれましたが、やはり何も話すことはありませんでした。


「殿下?」


「今、二人だけだよ? フランソワだ」


「えっ! フ・ラ・ン・ソ・ワ さま、、、」



家まで送ってくださって、お父様も戻られてたので、お母様と一緒にお見送りしました。

お父様は私のドレス姿を見て、少し、涙ぐんで感激されてました。

ドレス姿位でこれだけ感激されると、今まで親不孝してたのかと感慨深いものがありました。


『フランソワ様』

胸が跳ね上がる、これは一体何?


本当に思い出に残る一日でした。


それと同時にやはり夢だなと、、、





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