卒業パーティー3 NO.14
僕たちの入場が最後になった。
全員が僕達にくぎ付けになった。
と、言うよりもアマルにだ。
女生徒はもちろん、男子生徒もアマルのドレス姿を初めて見て、その美しさに驚いてる。
僕は、世界中に自慢したい気分だったが、他の男子生徒が食いいるようにアマルを見る事には辟易した。
僕はアマルの手を取ってダンスを申し込んだ。
アマルとのダンスは最高だった。
このまま、時間が止まれば良いと思った。
それでも、やはり曲は終わる。
アマルも僕も次から次へとダンスを申し込まれ、なかなか二人になれなかったが、やっと一息ついて、二人でテラスへでた。
「今夜はありがとう。ダンスを踊れて嬉しかった」
「こちらこそありがとうございます。良い思い出になりました。ドレスもありがとうございます」
「あの、アマル嬢、アマルって呼んでも良いかな?」
「えっ?」
「あのリーサ将軍がアマルって呼んでたから、それに慣れてしまって。僕の事もフランソワって呼んで欲しい。将軍とはこの1か月一緒にいたんだ」
「どのようにお呼びくださっても構いませんが、フランソワ様とはお呼びできません」
「そっか。やっぱり無理か」
勇気を振り絞ったけれど、、、
仕方ないな。
「二人になる機会にはフランソワ様とお呼びいたします」
「本当に! 嬉しいよ。ありがとう」
アマルー 僕の天使!!
私は、殿下と二人で会う機会はもう無いと思ってたが、、、
帰りの馬車の中では、なかなか話は弾まなかったが、それでも、重苦しい雰囲気は全くなく、心地よい時間だった。
「アマル?」
次の言葉を待ちましたが、何もおっしゃいませんでした。
2度名前を呼ばれましたが、やはり何も話すことはありませんでした。
「殿下?」
「今、二人だけだよ? フランソワだ」
「えっ! フ・ラ・ン・ソ・ワ さま、、、」
家まで送ってくださって、お父様も戻られてたので、お母様と一緒にお見送りしました。
お父様は私のドレス姿を見て、少し、涙ぐんで感激されてました。
ドレス姿位でこれだけ感激されると、今まで親不孝してたのかと感慨深いものがありました。
『フランソワ様』
胸が跳ね上がる、これは一体何?
本当に思い出に残る一日でした。
それと同時にやはり夢だなと、、、




