第九話:決戦……殺戮者と破壊神……
作者「大変遅れました……色々と急がしかったので…今回は結構長めです……ではどうぞ!」
雲一つ無い晴天の青空……そして八角形の壁に覆われた巨大な都市『キングダム』……今日もそこは平和の筈だった……
グチャグチャ……
ペチャグチャ……
ゴックン……
ククク……
ここはギルド『天の守護神』……セレナーデを全体を守るために設立したギルド……今日は一年に一回の大事な会議を行う筈だった……それが……
???「くっ……化け物め!」
彼の名前はクライリ・ミーティア……天の守護神第一隊長光帝……セレナーデの中でも最強と呼ばれている
彼は今日会議の為出席した……そして何時ものように会議を進めていたとき……彼が乱入してきた
彼は乱入してきたことにより私達は彼を押さえ込もうとしたが……彼の謎の黒い影により私以外全員……“削り喰われた”……私は瞬時に回避したが左手を喰われてしまった
クライリ「貴様……何が目的だ!?」
零「……………」
クライリ「答えろ!私の仲間達を……何故こんなことを!?」
零「ククク……答えてやろうか……」
クライリ「!?」
彼と初めて目があった彼の眼光はナイフの様に尖っていた
そして……私は恐怖した体の全細胞が訴える逃げろ“あれ”には勝てないと
零「ククク……こんなことをした理由を教えてやろう……只殺シタカッタダケダ」
クライリ「……なっ…なん…だと?」
只殺したかった?だけで私の仲間達を殺した?
クライリ「……きっ……貴様あああぁぁぁぁ!!!!!」
クライリは怒りに身を任せ空に斬りかかった
ガキンッ!!
零「ククク……」
それを零は終死で防いだ
クライリ「!?」
零「ハッ!」
零はクライリを弾き飛ばしたクライリは壁に強く叩きつけられた
クライリ「ぐっ……」
零「キャハハハハハハハハハハハハ…………喰ラエ暴食!」
零から再び影が現れクライリを喰らおうとその口を開けた
クライリ「ハッハッハッ……神聖の光は全てを照す光!邪ありし者に正義の裁きを下す槍となれ!!」
零「ククク……?」
光輝く神聖の光がクライリの手に集まり一本の神々しい槍となった
クライリ「ホーリー・ファイズ・ブリューナク!!!」
光輝く神聖の槍をクライリは零に向けて放った
零「フッ……」
零は影を使い槍を喰らおうとしたが……
零「!?」
グサッ!!グサッ!!グサッ!!グサッ!!グサッ!!
喰らおうとした瞬間神々しい槍は五つに分裂しそのまま加速をつけ一気に零の体を貫いた
零「ゴホッ……」
零は口から吐血し倒れた
クライリ「……やっ……やったか?」
クライリはよろよろと立ち上がり周辺を見渡した……そこには人々を魔獣から助けるため……協力しあいこの天の守護神を立ち上げた仲間達の亡骸……
クライリ「俺達が立ち上げた……正義が……俺達の誇りが……」
クライリはふらつきながらもう息を引き取った仲間達の亡骸に歩いていった
ーーーー人間ニシテハナカナカヤルジャナイカ……
クライリ「!?」
声が聞こえてた方に振り向くとそこには光の槍をその身に突き刺さったまま立ち上がった零がいた
クライリ「何故生きている!?確かに急所を確実に貫いた筈!?」
零「キャハハハ……確カニ俺ガ人間ト同ジ体ダッタラ確実ニ死ンデイタゼ……」
ナイフの様に尖った眼光でクライリを見つめる零……
零「ソウダナ……貴様八特別ニ“アレ”ヲ使ッテ殺シテヤルヨ」
…………ベルゼバブ・オルガを使ってな……
クライリ「!」
零の回り凄まじい禍々しい魔力が竜巻の様に集まっていった
零「キャハハハハハハハハハハハハハハハハ……………見ヨコレガ暴食ノ魔眼ノ最終形態!『ベルゼバブ・オルガ』ダ!」
零の回り集まった禍々しい魔力は完全に零を包んだ……
クライリ「くっ!?」
クライリは“何か”を感じ無詠唱で光の防御魔法『ライト・ディフェクト』を使った
その頃……………
アリサ「ん~~♪おいし♪」
ユーリ「確かに美味しいな」
アリサとユーリはとある公園でベンチに座りアイスクリームを食べていた
アリサ「ユーリちゃんこれからどうする?」
ユーリ「ん?そうだな……ギルドに行ってこようと思う」
アリサ「ギルドに?また何かクエストをするの?」
ユーリ「簡単に出来そうなクエストだけどな……」
アリサ「ユーリちゃんは本当に努力家だよね……」
ユーリ「そっ……そんなことは無いぞ///」
アリサの発言にユーリは頬を紅くし照れていた
アリサ「フフ……ユーリちゃん可愛い♪」
ユーリ「かっ…からかうな///」
そんな一時を過ごしていた
そしてその公園に夜天 空の姿もあった
空「…イクスまだかな……?」
彼夜天 空は使い魔イクスに夜天 零の監視もとい捜索を命じていたが……
空「遅い……」
約束の場所、約束の時間になってもイクスは来なかった
空「むむむ……一体何処で油を売っているんだよ……」
少し不機嫌になり空を見上げる空
空「はぁ~~」
空を見上げるのをやめ空は頭を下ろした
空「…………」
ふと目に入ったのはギルド『天の守護神』だった
空「嫌な予感がする……」
その時……………!
空「!?」
空は思わず立ち上がった感じたのは夜天 零の禍々しい魔力そしてそれは凄まじいスピードで収縮していった
空「不味い!」
空は公園全体に無詠唱で闇と光を纏った防御魔法『アイギス』を使った
空が防御魔法を使った瞬間ギルド『天の守護神』の最上階の部分が黒く光った瞬間ありとあらゆるものが吹き飛んだ……
クライリ「ぐっ……」
ギルド『天の守護神』が合った場所は既にクレーターとかしていたその中でクライリは目を覚ました
クライリ「わっ……私は……」
あの禍々しい魔力に……
???「大丈夫でしょうか?」
クライリ「!?」
クライリの目の前には執事服を着た空の使い魔イクスがいた
イクス「意識はあるようですね喋れますか?」
クライリ「あっ……ああ…貴方は?」
イクス「イクスと申します……」
クライリ「助けて……くれたんですか?」
イクス「はい………無駄な殺生は嫌いなもので」
クライリ「…………」
イクス「さて……私は“アレ”を空様が来るまで止めないといきませんので下がっていてください」
クライリ「なっ!?」
イクス達の目の先には禍々しい魔力そのものを纏った“何か”が立っていた
クライリ「あっ……あれは?」
イクス「ベルゼバブ・オルガ……この世にある全てを喰らい尽くす化け物です……!」
???「クヒャャャャャャャャャャャャャャャャャャ!!!!!?????」
その姿は全体的に紫色になり龍のような形に変化していたそしてその腕には濁った緑で不気味に光る刃渡り1m位の長剣が握られていた
イクス「(“アレ”にはまず私は勝てませんね……さて空様が来るまで時間稼ぎと行きましょう……)」
イクスは徐に立ち上がると両手を顔の近くまで持っていきお互いの手を交差に重ねた
イクス「………さて、私と少し遊びましょう夜天 零……!」
交差に重ねた腕を瞬時に降り下ろすとイクスは闇に包まれ本来の姿……『邪神・イクス』へと変身した
クライリ「なっ!?」
クライリは再び驚いた先程まで執事服を着ていた青年が姿を変え魔獣のような姿に変化したのだ
イクス(邪)《ご安心下さい私は魔獣ではありません私は只の使い魔『邪神・イクス』です》
その姿は頭は前に尖った六角形に黄色く光る目があり口はなく、両肩から2本ずつ生えているの触手、両腕の鋭利な槍状の手甲で部分的に発光する胴体、背面の四枚の翼状の突起があったその姿は禍々しくも神々しかった
クライリ「心から……直接声が?」
イクス(邪)《申し訳ありません私の真の姿は口が無く相手の心に直接話しかけることでしか会話が出来ません》
クライリ「分かった……」
イクス(邪)《これから激しい戦いが予想されます貴方はここを離れた方がよろしいかと……》
クライリ「私はまだ……戦《その状態で戦うのですか?》!」
クライリの状態は左手を喰われ魔力そこから出血し魔力もかなり消費していた……もう戦える状態ではなかった
クライリ「くっ……後は……頼みます」
口を咬み悔し涙を流しながらクライリは転移魔法で……
グサッ!
クライリ「えっ?」イクス(邪)《つっ!?》
いつの間にかクライリの胸から龍のような手が伸びていたその手の中には沢山の血管が繋がってトクントクン……とそれは動いていた
クライリ「……あっ」
グシャ
それは潰さたそれはまるで風船の中に水を入れ潰し風船から水が辺りに吹き出るように……血がクライリの心臓から血が吹き出た
零「クヒャャャャャャャャャャ!!!!!」
イクス(邪)《……夜天 零!》
零「戦えない奴には興味は無い……さぁ殺し合いと行こうか邪神?」
その頃……
アリサ「…………」
ユーリ「あ……ああ……」
空が大急いで張った防御魔法は砕け散っていた
その公園の中でアリサは放心状態ユーリは目を開き何が起きたのか分からないでいた
二人の目の前にはまず吹き飛んだ民家それに潰された人々そして何かが原因なのか燃え盛る町の中で体が焼けながら叫びながら踊り死ぬ人々……………みんな、ミンナ、皆、しんでいた、シンデイタ、死んでいた、…………
ユーリ「……はっ!…アリサ!おいアリサ!?」
アリサ「ふっ…ふぇ!?」
ユーリ「逃げるぞ!」
アリサ「へっ……でっでも!」
燃え盛る炎は確実に此方の方に向かってきた
???「我が呼び声に答え吼えよ水龍!ありとあらゆる物を飲み込め!
ーーーーアクア・ドラゴニクス!!!」
燃え盛る炎は突如現れた巨大な水の龍により一瞬で沈下された
???「更に!…水を司る神よ!屍ありし大地に再び生命の恵みを与えたえこの大地に新たな生命の宴を!
ーーーールドナ・ウロボォロス!!!」
蒼天の空は直ぐ様灰色の雲に覆われ大粒の雨を降らした
空「よし……後は……」
空はとりあえずこの町の炎を消して直ぐ様イクス、零の方に飛んでいった
空「(イクス……無理するなよ……!)」
空が過ぎ去った後……
アリサ「……大丈夫ですか!?」
町人「だっ…大丈夫だ!ありがとう」
ユーリ「烈塵爆裂衝!」
ユーリは剣を振り回し木材等を吹き飛ばしその下敷きになった人を助けていた
ユーリ「アリサ!此方の人も!」
アリサ「うん!………月の神よその美しき月光において全ての人を癒す光となれ!
ーーーームーン・キュア!!!」
優しい光が人々を包み人々の傷を次々と癒していた
アリサ「………(何だろう何だか零君の魔力を感じる……けど凄い気持ち悪い……)」
ユーリ「アリサ、アリサ!大丈夫か!?」
アリサ「ユーリちゅん……私行きたい」
ユーリ「………アリサもか?」
アリサ「うん……何か零君の魔力を感じる……でも凄くそれが気持ち悪い……」
ユーリ「……私も行こう」
アリサ「えっ!?」
ユーリ「私もアリサ一人では不安だからな付いていく」
アリサ「……うん!」
アリサとユーリは零の魔力が感じられる方に走り出した……それは運命か?それとも必然か?只運命と言うものは時には希望時には絶望を送るものとは……この時の二人には分からなかった
イクス(邪)《はっ!》
零「ククク……」
ガキンッ!
バキンッ!
イクスは槍状の手甲で零を貫こうとするが零はそれを長剣で全て防いでいた
零「中々やるじゃないか……流石邪神様だな……」
イクス(邪)《貴様と話すことは……無い!》
ガキンッ!!
零「つっ!」
イクスの重い一撃が零に打ち込まれ少し後方に後退りした
イクス(邪)《はああああぁぁぁぁ!!!》
イクスの肩から生えている四本の触手は半分に開き黒い魔力が集中していった
イクス(邪)《カオス・ブラスター!!!》
四つの触手から闇の魔砲が撃たれそれは零に向かって凄まじいスピードで迫った
零「……………フッ」
零は小さく笑い片手を小さく上げた
イクス(邪)《?何をする気だ?》
シユッ……
イクス(邪)《!?》
その片手を横に降った……たったそれだけでイクスの攻撃を反射した……人々が逃げている方に
イクス(邪)《なっ?》
ドガァァァァン!!!!
断末魔すら響かず人々は消しとんだ
零「最高だろ?悲鳴すら叫べなく無様にその命を散らす……愚かな人間達」
イクス(邪)《……きっ……貴様……!》
イクスは怒りに我を忘れかけたが一度拳を握りしめ零を睨み付けた
零「……クク……さぁ…そろそろお前との殺し合いは飽きた………だから……………
モウ死ネ♪」
イクス(邪)《!?》
突如零の姿が消えその瞬間後ろから爆発的な殺気が現れた
イクス(邪)《くっ!》
イクスは本能的に左向き動いたが……
ブシャ………
イクス(邪)《つっ!!!》
左向きにある触手や手などが全て斬られた
イクス(邪)《ぐっ……!》
左向きにある筈の物を全て斬られバランスを崩しイクスは倒れた
ザシュ……
イクス(邪)《~~~~~~~!!!》
倒れた直後顔を踏まれ腹の部分に零が持つ長剣が突き刺さった
零「まさか最初の一撃で決まらなかったなんてな……流石邪神と言った所か……」
グリグリ………ブシャ!
イクス(邪)《~~~~~~~~~~~!!!!????》
零はイクスの体に刺さったままの長剣を抉り出した
零「口が無いのは不便だな~~悲鳴が叫べれないじゃないか」
ザシュザシュザシュ
イクス(邪)《ぐっ……》
零はそう言い長剣を何度もイクスの体に刺し抜き刺し抜き刺し抜き……と繰り返した……その顔は笑っていた
零「……本当に弱いな……それで俺を殺すつもりだったのか?」
イクス(邪)《……………》
零「ん?もう意識がとんだのか?」
イクス(邪)《だっ……誰が……》
零「?」
イクス(邪)《誰が貴方を殺すと言いました?私は……あの方が来るまでの…………
只の時間稼ぎですよ」
ーーーー武装・千咲血舞!!!
その瞬間数百本の剣の嵐が零を襲った
零「!?……ちっ」
ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!
零は長剣で嵐の用に飛んで来る剣を全て叩き下ろした
零「遂に来たか……メインディッシュが」
空「零!!!!!」
今ここに破壊神と完全な暴食者な舞台に立った……さあ、これで役者は揃った……後はどちらかが死ぬまでのデスマッチだけだ……………
空「武装・天落襲舞!」
零「上からか……」
空が手を降り降ろすと零の真上の空間が開き数百本の剣が一集まりになり降り注いだ
零「………フッ……」
零は龍のような羽を広げ上から襲いかかる剣を防いだ
空「誰が終わりだと?」
零「!?」
空「武装・終撃絶華ノ舞!!!」
空は零の懐に潜り込み自分の周りに空間を開かせ剣を取り出し高速で斬ってその剣を捨てまた空間から剣を取り出して斬ると連続の剣劇の舞で零を斬り刻んだ
零「速いね……けどこの程度では……!?」
空は再び空間から剣を取りだし数本投げた後自らも数本剣を握り零の体に何十本も刺し更に零の腹に回し蹴りを放ち空中を飛ばした瞬間……
零「なっ!?」
零にいる全体の周り……360度には空間が開きそこから凄まじい量の剣がマシンガンの用に射ち出された
空「……武装・終華冥桜ノ舞」
零の体のありとあらゆる場所に剣が刺さろうとも針ネズミになろうとも剣は射たれそれは一本の木のような形になった……
空「砕けろ……」
空はまた空間から一本の剣を取り出し投げた
バリンッ!!!
剣が重なって出来た木は空が放った一本の剣によりバラバラに砕け散った……それはまるで桜の花が散るように……
空「……イクス大丈夫!?」
イクス(邪)《大丈夫……と言いたいようですが……少々厳しいです》
空「分かった……これから聖奈の所に送るからそれまで頑張って!」
イクス(邪)《分かりました……ありがとうございます》
空「いいよ……俺の大切な執事だもん……」
イクス(邪)《……………本当にありがとうございます》
空「後は任せて……『転移』」
空は地面に手を置くと魔法陣が展開されイクスは粒子となって消えた……イクスは最後に空にこう言った『美味しい紅茶を出してお待ちしています』……と
空「さて……立てよ……零」
零「……ククク、お優しいご主人様だな……」
そこには無傷の零が立っていた
空「……そうだね……俺は甘ちゃんだよ…けどね“大切な物”の為なら俺は俺と言う破壊神になってやるよ!!!……神化!!!」
空は莫大な魔力と神力は解放し本来の姿……黒髪、黒眼の破壊神“夜天 零”となった
零「ククク……さあ来い破壊神!俺を殺してみろ!!!」
ぶつかる二人……その先には破壊、絶望?創造、希望?それは誰にも予想できない……何故なら片方は16もの全ての生物、全ての神を喰らった化け物……もう片方は神の中で全ての頂点に立つ世界神の一角破壊神……ぶつかる二人は踊る二人は殺し合う……それは定められた運命なのか?
作者「終わったマジ……疲れた」
アリサ「お疲れさまです」
作者「今回は結構長めだったな……」
ユーリ「そうだな……何時もなら2~~3ページで終わるんだが今回は7も書いたんだからな……」
零「フッ……」
作者「いや疲れたよマジで……それにしてもこの頃マジで暑い……何もやる気がしない……」
空「そうだのこの頃作者はいつも「暑~~い~~」とか言ってベッドに大の字で寝ているもんね」
作者「そうだよ!この頃暑すぎなんだよしかも蚊がプ~~ンプ~ンクソうぜえ……」
アリサ「作者が黒くなっているよ……」
ユーリ「アリサ作者は元から黒いんだよ暑さで素が出てきているんだよ……」
作者「ま……とりあえず次回最終回~~『未来への破壊』~~お楽しみ……後次回でヒロインは死んでしまいます…ボソッ」