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人類殲滅ときどきスローライフ  作者: こぶこぶ
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第十九話 初めましての獣人族

 ダンジョンへ戻るとダンコが嬉しそうにこちらへ向かったきた。


 『ヘータさん、第二の入り口から〈魔素〉と魔物も入って来て順調っす。それに冒険者もちょくちょく入って来る様になってきたっすよ〜』


 「それは良かった!この調子で行けると良いよね〜」


 俺は、気になってディーネに影に潜ってもらい外の様子を伺ってもらった。


 すると、ダンジョンが賑わい始めた理由が分かってきた。


 ダンジョンの魔物は基本何もドロップしないのだが、第二の入り口から迷い込んだ魔物は〈魔石〉をドロップするのだ。


 それと俺が仕掛けた罠。5階と10階のボス討伐後、1人居なくなってしまう現象とボスのドロップアイテム。


 これらの情報が冒険者ギルドを通じて、冒険者達に広がり、好奇心旺盛な冒険者たちから、贄になるべく来てくれていたのだった。


 ダンコと少し現状を確認して、今後のダンジョンの方向性や、問題点の優先順位など軽くだが決めた。その中で、1番に取り組む課題として、第三の入り口を6階に繋ぐ事。


 第二の入り口から入ってくる魔物は1階〜4階までは自由に行き来してるのだが、5階のボス部屋が壁となり、それ以降には行けないのだ。


 なので、出来るだけ〈魔素〉の濃い所を見つけたら、第三の入り口を6階に繋げたいのだ。


 ただ、今のところ〈精霊樹〉の南側程の良さそうな場所は無く、悩んでいた。



 そんな時、俺らとは逆回りに移動していたヤミーから連絡が入り、俺はヤミーと共に〈チーニョ〉という街に転移し領主邸地下で捕まっている2人の中精霊を解放した。


 中精霊達をダンジョンに送り届け、ヤミー、ブイオさんと共にダンジョンへ戻る。そこでブイオさんに〈魔素〉の濃さそうな場所を聞く。


 「ブイオさん、ダンジョンの第三の入り口作りたいんですけど、何処か〈魔素〉の濃い場所とかありまさんか?」


 『そうだね〜、まずは精霊樹の南側、魔族領だったところ、あとは〈レデルノルド〉と〈カヴァリエレスト〉の間にある大森林かな。この3点が〈魔素〉が溜まり易いスポットだね。』


 「魔族領だった所っていうのは、どの辺なんですか?」


 『〈モルテッラ〉近くの今は〈死の大地〉と呼ばれてる所だね。』


 「なるほど。今1番近そうなのは大森林ですね。」


 『そうだね。僕とヤミーも〈死の大地〉まで、何ヶ月かかるか読めないしね。』


 「分かりました。ありがとうございます!」


 『いえいえ。また何か分からない事があったら、聞いてくれて構わないからね!』


 ブイオさん、良い人だ……



 それから数日、俺とディーネは〈カヴァリエレスト王国〉内、東側でディーネのお父さんのお墓がある〈デルフィーノ〉という港街に向かっていた。


 「ディーネは〈デルフィーノ〉に行った事はあるの?」


 『無いわ。ただ母から聞いたことがあるのは、長閑な港街で父の実家とお墓があり、魚料理が美味しいとだけ。』


 「そっか。まぁ、美味しい魚料理は、楽しみだね」


 『そうね!内陸だと、魚料理なんてほとんど無いものね』



 そうして、更に数日進んだ頃に小さな村に着き、簡素な門を潜った俺はその光景に驚いた。なんとその村には獣人達が沢山いたのだ。


 しかし、何故だか様子がおかしい。暗いというか、負の感情が色濃く漂っているというか。何とも居ずらい雰囲気なのだ。すると、1人の犬系だと思われる獣人に


 『旅の人族か?済まんが、宿も飯屋も今はやってない。申し訳ないが素通りして行ってくれ』


 「それは構わないが、何かあったのか?手伝える事が有れば手伝うが。」


 『いや、何も無い。この村にいると命の保障は出来ない。だから早く出て行ってくれるのがアンタ達に出来る事だ。』


 「分かった。忠告ありがとう。じゃあ」


 そう言って、俺とディーネは足早に村を出た。


 「なぁ、ディーネどう思う?」


 『そうね。あの村、やけに女性と子供が少なかったわね。それに何かに怯えてる人も居れば、怒りに満ちてる人もいたわね』


 「やっぱり何かあるよね〜。ディーネ、今夜頼めるかな?」


 『OK!任せて。きっちり情報収集してくるわ。』


 「よし。んじゃ早いけどダンジョンに戻って休もう!」


 こうして夜、ディーネは闇に潜り村の中で情報収集をし、俺も気配を消して村の周囲を調べた。


 そして分かった事が、ここ数週間の間に何度か盗賊に人攫いされているらしく、若い女性と子供が狙われているとのこと。既に合わせて20人程、攫われているらしい。


 しかも、その盗賊は同じ獣人族で、何やら変わった魔道具を使っているらしく、太刀打ち出来ていない様だ。


 捜索隊を組んでみても、何も手掛かりが見つからずにいるらしい。確かに周囲には盗賊のアジトらしきものは無く、獣人達の気配も村からのものしか感じられない。


 多分だが、アジトまではそれなりに距離があると思われる。そして、盗賊が現れるのはやはり夜更けだそうで、獣人達も見張りや警護に疲れていたのだった。


 そこで、夜の間だけ俺は村の周囲にディーネは村の影に潜み、数日間様子を伺う事にした。


 それから3日後、盗賊達は現れた……


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