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人類殲滅ときどきスローライフ  作者: こぶこぶ
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第十八話 ディーネの闇覚醒

 ブイオさんと色々確認を終え、再び〈精霊樹〉の元へ移動した。ディーネはブイオさんに貰った〈闇精霊の加護〉で、ある程度の濃度の〈魔素〉には耐えられる様になったみたいで、大抵の場所には行けるらしい。


 ダンジョンの第二の入り口を作るべく、〈精霊樹〉の南側へ歩みを進めた。


 色濃く漂う〈魔素〉、かなりの頻度で湧く魔物、入り口としては最高なのでは?俺は目視出来る範囲で魔物を駆除し、ダンコに念話を送る。


 「入り口の候補地に着いたけど、どうしたら良い?」


 『おぉ、お疲れ様っす。多分、ヘータさんのスキルの中に〈ダンジョン転送門作成〉ってのが、あると思うっすよ!それをそこで使って貰えれば大丈夫だと思うっす!』


 「了解!んじゃ、試してみるよ」


 すると、コマンド画面の様なものが目の前に現れ、見た目、転送先階数、他色々、やろうと思えば細かく設定出来そうだが面倒なので、ダンコに確認しながら、見た目は洞窟の入り口風、転送先は1階にし、それ以外は触らずにいた。


 多分だが、メンテナンス機能もあるから、転送先が1階で問題がある様だったら、変更しに来れば良い。そう思いながら〈完了〉ボタンを押す。


 その瞬間、ダンコの焦った声が聞こえてきた。


 『ヘータさん、凄いっすよ〜!〈DP〉が、ちょっとずつっすけど増えて行くっす。〈魔素〉が濃いとこうなるんすね〜!』


 「おぉ〜!それは良かった。狙い通りだね!あとは湧いた魔物がダンジョンに入ってくれれば、最高だね。」


 『そうっすね!ヘータさん、お疲れ様っす。あとありがとうございます。』


 ダンコが喜んでくれて、自分まで嬉しくなってくるから不思議だ。前世では人の役に立つなんて考えても思っても居なかった事だ。ましてや、誰かの期待に応えようとする気持ちすら無かった。


 やっぱり、この世界に来れたこと感謝だな。


そんな事をしみじみ思いながら、ダンジョンに戻りディーネと〈スコルピオーネ〉へ向けて出発した。


 「これから、ちょっと危ない事もしてもらうかもしれないけど、無理はしないでね」


 『大丈夫。しっかりとヤミーの代わりを務めるわよ。それにブイオさんにこのスキルの面白い使い道も教わったしね。』


 「えっ?そんなの初耳なんですけど。やっぱり秘密?」


 『そうよ。もちろん秘密よ』



 それから数日後、〈スコルピオーネ〉に無事に着いた。


 「どう?ディーネ、精霊の気配感じる?」


 『ん〜、このサワサワした感じかしら?あまり、明確な気配って感じじゃないわ。』


 「そっか、まぁその辺も慣れとかがあるのかな。確かに大きくは無いけど、この街の中に居るのは確かだね」


 『じゃあ早速、捜索開始?』


 「いや、ここは買い物中心にして、目立たない所で〈転移〉しよう!精霊の捜索は一度、国境を超えてからにしようと思ってる」


 『あら、どうして?』


 「まぁ、偽装工作の一つだね。精霊達を解放してるのが、俺だと絞り込まれない様にね。」


 『なるほどね分かったわ!じゃあ、美味しそうな料理や食材とか探しましょ!』


 「そうだね。とりあえずこの街を楽しもう。」


 こうして、二日間ほど街での買い物や、軽い情報収集など行い、国境へと向かった。


 国境は至ってシンプルで、川に掛かる橋の真ん中ら辺で越境となる。その後、20mほど行くと検問所があり、入国手続きをする。


 とは言っても、ギルドカードを見て、犯罪歴の確認のため水晶に手を触れるだけだ。やはり、少しばかり緊張はする。


 無事に2人は〈カヴァリエレスト王国〉領の〈オフィユコ〉に入った。


 『ヘータ、ここでも軽くだけれども精霊の気配を感じるけど、合ってる?』


 「そうだね、〈スコルピオーネ〉と同じぐらいの気配を感じるね。」


 『今後の予定はどうする?』


 「今夜か明日の夜にでも、〈スコルピオーネ〉の方の精霊達の居場所を確認してきて欲しいな。広いから時間かけてもらって構わないよ!」


 『OK!領主邸の地下に小さな精霊っぽい子が2人捕まってるのは昨夜、調査済みよ!』


 「えっ?昨夜も働いてたの?あまり、無理はしないでね」


 『スキル使うのが楽しくて、遂ね!何かあれば直ぐに逃げるし、報告するわ』


 『今夜から、他の場所も探してみるけど、見ておいた方がいい場所あった?』


 「特には無かったね。多分だけど、領主邸だけなんじゃないかな?」


 『了解!じゃ、今夜は早めに休もうかしら』


 2人は軽く街を歩いて様子を伺いながら、買い出しと食事を済ませて、夕暮れ前にはダンジョンに戻ってきた。



 そして、2日後〈スコルピオーネ〉では、領主邸の地下で小精霊を2人救出し、ダンジョンへ送り届けた。更に3日後、同じ様に〈オフィユコ〉の領主邸の地下から小精霊の2人を救出し、こちらもダンジョンへ送り届けた。


 ディーネは覚えたスキルを楽しそうに使い、領主邸の護衛兵を次々と捕縛していく。更には領主の裏帳簿の様な悪事の証拠もバンバン見つけ押収していた。


 どちらの街も結界を維持するために精霊達が囚われ、繋がれていた。精霊達の救出と共に結界の装置も貰っておき、ダンジョンコアへ吸い込ませる。


 俺とディーネは〈スコルピオーネ〉の精霊達を救出する時には既に〈オフィユコ〉の街から北東にある隣街へ向けて歩き出していた。


 そんなゆったりとしたペースで、進んでいたある日、ダンジョンが少し賑わいを見せ始めた。

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